定年後シニア起業をするのにおすすめの業種
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ふと、街中を見渡してみて働くシニアを目にする機会も多い今日この頃です。実際、年金受給額の減少、受給年齢の引き上げなどによって定年後も働くシニアが増えています。
しかし、シニアの再雇用先というのは現在のところあまり多くないのも事実です。応募のある職種も清掃業など一部に仕事に限られています。何とか再就職を果たしてもモチベーションを維持できずに辞めてしまうケースも少なくありません。
そこで、おすすめしたいのがシニア企業です。定年後に起業するのにおすすめの業種などはあるのでしょうか?シニア起業の注意点などと合わせて解説します。
急増するシニア起業にアツい視線が注がれている理由
少子高齢化が進みいよいよ労働人口減少が深刻化している昨今。政府も「一億総活躍社会」というスローガンを掲げざるを得ない状況の中、シニアの労働力にアツい視線が注がれています。
なかでもシニア起業は、若者の起業と比較して社会貢献度が高いといわれています。なぜならば、シニア起業は金銭だけではなく「これまでの自分の知識、経験、人脈などを次の世代に渡したい」というモチベーションが往々にしてあるからです。ともすれば、お金のみが目的となりがちな若者の起業とは対照的ともいえるでしょう。
また、シニア起業は生涯現役起業支援助成金という国からの援助を受けることもできます。会貢献度が高い企業というのは、業績も高く長期継続が見込めるという特徴があります。つまり、シニア起業は日本の長期的な経済発展のために役立つものとしても大いに期待されているのです。
シニア起業するならおすすめの業種
シニア起業では、これまで同様の業種にするという選択ももちろんあります。しかし、一方で次のような業種ならばキャリアと関係なくスタートできるでしょう。「何歳になっても人生をリスタートできる」というシニア起業のメリットを味わうには、次のような業種をおすすめします。
飲食店、移動販売
競合も多いものの、コンセプト次第では短期間で繁盛店を作ることも可能です。また、弁当の移動販売などは朝の仕込みと昼の販売で仕事が終わり、余暇の時間を十二分に確保することもできます。
教育関連
教育業界以外で働いていた人でも、部下を教育した経験がある方は多いのではないでしょうか。子ども対象の教育ビジネスは大手がほぼ独占していますが、働き方改革で時間に余裕ができた社会人向けのニーズが高まっているので、参入の余地は大いにあるでしょう。
インバウンド観光
訪日外国人観光客とのコミュニケーションは、年の功を活かすチャンスです。観光業界以外で働いていたとしても心配ありません。活躍東京オリンピック目前、インバウンド観光ビジネスの好機を逃さないようにしましょう。
これはいけない!シニア起業の落とし穴
人任せにしてしまう
これまで会社員時代が長かった人は「全責任は自分が持つ」という状況になかなか慣れないかもしれません。しかし、起業をしたら経理や人事の仕事も一人でやると肝に銘じてください。つい人任せにするクセが抜けないようでは必ず失敗してしまうでしょう。
前職の肩書を振りかざす
たとえ元大企業管理職という職歴があっても、昔の肩書やプライドはきっぱりと捨ててください。退職した人間がブランド力をかざしても、悪い方向に働くだけです。人生をゼロからやり直すぐらいの気持ちで、若い人にも頭を下げられるようになりましょう。
人に答えを求める
会社では勝手な自己判断はご法度で、ただ命令に従うことが良しとされるものです。しかし、起業をしたら意思決定はすべて自分で行わなければいけません。人に答えを求めるクセが抜けず、あやしいコンサルタントに相談をしてひどい目にあった……というケースもあるので気をつけましょう。
シニア起業は自分らしく生きるスパイス
以上のように、シニア起業はけっして気楽なものではありません。しかし、会社勤め特有のしがらみなどはなく、自分の好きなようにできるのでストレスから開放されるのは間違いないでしょう。
定年後も働いて税金を収めるならば、それだけで社会貢献しているともいえます。やりたいことにチャレンジすれば心身ともにいきいきと元気に過ごせるのではないでしょうか。アンチエイジングにも役立ちそうなシニア起業、ぜひチャレンジしてみませんか?
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