需要があるコンサルタント業、いま最もホットなのは医療系!

需要があるコンサルタント業、いま最もホットなのは医療系!

目次

  1. 1.やるべきことが多い分、医院コンサルタントは需要が多い
    1. 開業を希望する医師の相談に乗る
    2. 書類作成のサポートをする
    3. 業者の仲介役を務める
  2. 2.医院開業・医院コンサルタントの費用
    1. 医院開業の費用
    2. 医院コンサルタントの費用
  3. 3.医療系に限らず「コンサルタント」になるには?
  4. おわりに

コンサルタント業の中でも需要が高まりつつあるのが、医療系分野です。医院開業するにあたって、コンサルタントへ相談を持ちかける方は少なくありません。開業医をサポートするためにやるべきことの多い医院コンサルタントの業務内容や、コンサルタントになるための道筋についてご紹介します。

1.やるべきことが多い分、医院コンサルタントは需要が多い

医院コンサルタントの需要が高い理由のひとつに、医院開業までの仕事量の多さが挙げられます。医院コンサルタントが一般的に開業する医師に対して行う業務についてご紹介します。

開業を希望する医師の相談に乗る

まずは開業を希望する医師の相談に乗るのが、医院コンサルタントの仕事です。初めての開業を控えた医師の方は、非常に多くの不安を抱えています。コンセプトや院内レイアウト、患者さんを集めるための集客などが主な相談内容です。さまざまな医療機関の立ち上げに携わってきた医院コンサルタントのアドバイスは、クライアントに安心感を与えます。相談に乗るだけでなく、忙しい医師の代わりに賃貸契約など交渉を代行することもあります。

書類作成のサポートをする

医療機関を開業するにあたって、膨大な数の書類作成をしなければなりません。保健所や社会保険事務所に提出する書類、労働基準局に提出する書類、税務署への届出といったように、自分1人では管理できないほど多くの提出物を抱えてしまいます。

日々の業務に追われている医師の方は、これらの書類の作成を医院コンサルタントへ依頼することがほとんどです。医院コンサルタントは、開業にあたってどのような書類作成をしなければならないのかを把握し、その作成方法も熟知している必要があります。

業者の仲介役を務める

税理士や社会保険労務士、各種医療機器メーカーや医薬品メーカーの営業担当者など、おすすめ業社を紹介するも医院コンサルタントの仕事のひとつです。リスク回避のために損害保険や生命保険を紹介することもあります。医療機関の立ち上げには、さまざまな業者が携わることになります。そんな中で、開業する医師に必要な人脈を整えるのも医院コンサルタントの大切な役割です。

2.医院開業・医院コンサルタントの費用

医院開業に必要となる費用と、医療コンサルタントの依頼時にかかる費用についてご紹介します。

医院開業の費用

医院コンサルタントとしての開業を視野に入れるなら、一般的なクリニックの開業でどれくらいの費用がかかるのかを理解しておきましょう。

医療機関の開業にかかる費用は、開業地と診療科によって大きく異なります。戸建て開業で1億円以上、テナントだとその半分と言われています。費用の大部分を占めるのが、院内の内装と医療機器、そして運転資金です。

たとえば35坪の内科の場合、内装のために約2,200万円かかり、さらに医療機器で約2,000万円が加わります。60坪の整形外科では内装が約2,800万円で、医療機器に約3,000万円がかかります。60坪の脳外科では内装が約6,000万円で、医療機器に12,000万円かかります。

それに加えて、十分な運転資金が必要です。内科の場合で、2,000万円の運転資金を用意しておきます。特に、一から開業する場合は始めの数カ月は患者さんがあまり来院しない月が続くことが予想されます。この状態で問題なく経営できるように、余裕を持って開業資金を用意しておかなければなりません。

医院コンサルタントの費用

医院コンサルタントとしてクライアントから仕事を引き受けるとき、一から開業のコンサルティングをした場合で200~500万円の報酬が発生します。その他にも、一部の手続きのみをサポートするプランなど、幅広い料金形態が存在します。

これから医院コンサルタントとしての開業を目指す方にとっては、魅力的な数字に見えるかもしれません。しかし、反対に考えると医院コンサルタントの仕事にはそれだけの価値を持たせなければならないということです。無事にクライアントの医療機関がオープンした後も、やるべきサポートは多くあります。

3.医療系に限らず「コンサルタント」になるには?

コンサルティングには、「中小企業診断士」や「経営士」という認定資格があります。これらの資格を持っているに越したことはないのですが、必須ではありません。コンサルタントになるために条件はなく、なろうと思えば誰もがなれるというのが現状です。実際に、コンサルティングの資格を持たずにプロのコンサルタントとして活躍している方は多く存在します。

しかし、その分コンサルタントに求められるのは、現場での経験数です。たとえば医院コンサルタントであれば、いかに多くの医療機関の立ち上げに携わり、現場レベルのノウハウを手に入れてきたかが、コンサルタントとしての信頼感につながります。

おわりに

開業を検討している医師の多くが、医院コンサルタントを利用しています。これからコンサルタントとしてのビジネスを始めようとお考えなら、医療分野を視野に入れてみてはいかがでしょうか? 医院コンサルタントの報酬は少なくありませんが、その分、やるべきことは多くあります。無事にクリニックを開業へ導ける、信頼感のある医院コンサルタントを目指しましょう。

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