シニア起業で失敗する人の特徴5選
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「定年後に子会社や関連会社に移るよりも、起業にチャレンジしてみたい」と、考えている人もいるでしょう。退職金を開業資金にすることもできますし、資金面では恵まれているシニアも少なくないかもしれません。
しかし「潤沢だった資金があっという間に底をついてしまった」というケースも少なくないのがシニア起業の落とし穴です。シニア起業で失敗しないためにはどうすれば良いのでしょうか?シニア起業で失敗する人の特徴についてまとめました。
1.過去の栄光を引きずっていてプライドが高い
シニア起業をする人の中には、これまで大企業で立派な肩書を持って仕事をしていた人もいるでしょう。実際にシニア起業をする人のほとんどは、一流企業として世の中に認知される会社に勤めていた人たちだそうです。
しかし、起業とはキャリアをリセットすることです。どんなに素晴らしい過去の栄光があったとしても、それを引きずってはいけません。勤務していた大企業の名前を出せば、目を輝かせる人もいて、プライドはくすぐられるかもしれません。しかし、それは、大企業とのコネクションができるかもしれないと期待されているだけです。それが叶わないとなれば相手は離れていくでしょう。
かつての勤務先の名前を出さなくても、信頼して取引してもらえる会社を目指す……シニア起業では、そのような決心が必要なのです。
2.木を見て森を見ず
会社勤めが長いと、業務が分担されているため特定分野に関しては非常に詳しくなるものの、その他のことについてはまったくわからないという状態になりがちです。しかし、起業をしたならば経営全体にかかわらなくてはいけません。
販売戦略を立て、営業を行い、売り上げを管理し、スタッフの勤怠チェックもする……起業するならば、これらを全部独力でこなす覚悟が必要です。一人で人事、経理、営業すべてをこなさなければいけないといっても過言ではありません。
長年、営業畑で働いてきた人だと、人事、経理などの分野がおろそかになりがちということもあります。自分のキャリアが活かせる部分ばかりに集中する「木を見て森を見ず」タイプだと、どうしてもシニア起業は失敗しがちなので注意しましょう。
3.新しいものを取り入れられない
最近ではBtoB商材でもインターネットで集客するのは当たり前です。「パソコンは苦手だから」と、避けてばかりいてもシニア起業が成功するわけもありません。
会社員時代にはパソコン作業を丸投げしていた部下ももういません。自分で頑張るしかないのです。IT化を進めなければ生き残っていはいけないこのご時世、新しいもの、良いものはどんどん取り入れていくという積極性を失わないようにしましょう。
4.高額な融資を受けようとする
若い起業家ならば高額融資を受ける意義もあるでしょう。なぜならば、たとえ失敗して借金まみれになっても、これから先の長い人生をかけて返済していくことができるからです。
シニアでも高額融資を受けることは可能です。しかし、もう若者のように「時間」を担保と見なしてはもらえません。やっとローンが終わった不動産などを担保に入れることになるのです。もし、失敗したら長年にわたって築いてきた財産をすべて失うリスクもあるということです。
シニア起業では高額融資を受けようとする人ほど、うまくいかない傾向があります。これは、「潤沢な資金があるが故に経費削減を怠慢するから」だと考えられています。例えばWEBサイトを制作するために、自分で知識を身につければ数ヶ月で終わるものを外注に頼ってどんどん経費を浪費していく……、そもそも何をすれば良いかわからないからコンサルを入れて形から入ってみる……そんな経営ではうまくいくはずはありません。
シニア起業はローリターンでもローリスクでスタートするのが吉といえるでしょう。
5.自ら考えずに人に判断を仰ぐ
会社員生活では「一人で勝手に判断しない」ことが最優先されます。必ず最高責任者に報告し判断を仰ぐという会社員時代の癖が抜けない人も、シニア起業を失敗しがちです。
会社を立ち上げたら、すべての最終判断は自分でしなければいけません。最高責任者は自分自身なのです。できるかぎり情報を集め、自分の頭でしっかりと考えて判断するようにしましょう。
まとめ
たとえどんなに小さくても会社社長となれば、会社員時代とは心構えから変えていかなければいけません。ある程度の年齢になってから自分を変えるというのは難しいものです。しかし、何歳になっても変化を恐れない柔らかな心がなければ、シニア起業を成功させるのは難しいといえるでしょう。
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