フランチャイズで開業するならどこがいい？

「独立開業したい！でも、事業が上手くいくか不安……」という時には、フランチャイズを選択してみませんか？フランチャイズに加盟すれば、本部からすでに一定の成功をおさめているビジネスのノウハウを使う権利を受け取ることができるので、開業は初めてという人でも安心です。

また、開業してから5年後の店舗存続率を見てみると、通常の独立が約25％なのに対して、フランチャイズは約70％というデータもあります。成功率の高さが魅力ともいえそうですが、加盟にあたって本部に支払うロイヤリティの金額や、契約期間、その他条件についても気になるところです。フランチャイズの歴史や、契約の際の注意点など解説いたします。

フランチャイズのシステム

フランチャイズとは

フランチャイズとは、加盟店が本部と契約を結んで、商標、商品、経営ノウハウ、技術サポート、研修などをパッケージとして受け取ることができるサービスです。加盟店はパッケージを利用する対価としてロイヤリティを本部に支払うシステムになっています。ロイヤリティは多くの場合、歩合制です。事業形態や、業種によって交わす契約書の内容は異なります。

契約する際の注意点

フランチャイズでビジネスを始めるには、必ず本社と契約書を結びます。契約書の内容をよく把握しないまま契約してしまうと、トラブルの元になるので必ず確認を怠らないようにしましょう。

○フランチャイズ契約するための費用
加盟店になるためには、もちろん支払いが発生します。一般的にかかる費用は、加盟金、ロイヤリティ、研修費等です。

○契約期間
契約期間に関しても書面をしっかり確認しておきましょう。自動更新なのか、手続きが必要なのか、また、更新料がかかる場合もあります。

○仕入れ
フランチャイズ契約の場合、商品や備品の仕入れ先はほとんど本部から指定があります。強制的に仕入れをさせるなど限度を超えた要求がないか確認しておきましょう。

フランチャイズの歴史

フランチャイズは1850年頃のアメリカで誕生した、歴史のあるビジネスモデルのひとつです。その後、アメリカではマクドナルドやケンタッキーなど世界中に加盟店を持つ数々のフランチャイズが誕生しました。日本では1960年代に不二家、ダスキンなどがフランチャイズを導入しました。
コンビニフランチャイズが始まったのは1973年。狭山市のファミリーマートが先駆けです。
近年の日本ではコンビニ、ファーストフード、居酒屋、ファミレス、ラーメン移動販売、エステ、学習塾など1,300以上のフランチャイズ・チェーンが存在しているといわれています。国内の総店舗数は15万店を超えるなど、日常生活にすっかり溶け込んだ存在です。

フランチャイズを開業するならどこがおすすめ？

コメダ珈琲

40年以上に渡ってフランチャイズ展開を行い、全国に500店舗を構えています。幅広い年齢層に支持されているので「若者向けの店は自信がない」という人でも安心です。

ファミリーマート

未経験者でも安心して経営ができるように、研修やフォロー体制が充実しています。開業資金を融資する契約時必要資金一部融資制度などもあるので、資金面で不安のある人にもおすすめです。

ほっともっと

開業資金280万円と初期投資が少額で済みます。また、ロイヤリティが月額8万円で固定というのも、なかなか他のフランチャイズにはない特徴です。テイクアウト弁当業界でシェアNo.1というブランド力も魅力といえるでしょう。

フランチャイズのメリット・デメリットはしっかり理解しておこう

フランチャイズは本部のブランド力を活用できる、商品開発は本部まかせで運営に専念できるなどのメリットがあります。本部からの集客支援も受けられるので、未経験でも参入しやすいといえるでしょう。

一方、ロイヤリティを本部に支払わなくてはいけない、本部のマニュアル通りにしなくてはいけないなどの制約が多いのはデメリットかもしれません。また、同じブランドの別店舗が不祥事を起こせば、売り上げダウンしてしまうリスクもあります。

まとめ

自分一人で事業を始めるとなると、近隣住民に認知してもらうためにポスティングなどをしなければいけないこともあるでしょう。しかし、多くのフランチャイズは誰もが知っている有名店ばかりなので、そういった手間はありませし、ビジネスのノウハウも知ることが可能です。
ただし、本部にはロイヤリティを支払わなければいけませんし、自由に商品やサービスを提供するわけにもいきません。もし、周囲の環境が激変してしまうようなことがあれば、創意工夫を凝らして対応するのは難しいといえるでしょう。
それでも、フランチャイズの存続率は大きな魅力です。メリットとデメリットを理解した上でチャレンジしてみてはいかがでしょうか。