バーにおける物件選びのポイントとは

バーにおける物件選びのポイントとは

目次

  1. 物件はコンセプトに合わせよう
  2. 飲食店が運営できる物件を選ぶ
  3. 物件の賃料
  4. 立地や周辺の施設
  5. 店舗の間取り
  6. まとめ

バーを新しく開業する上で必須になるのが、物件探しです。店舗経営を考えたことがある皆さんなら、物件選びは慎重に行わなければならないことは既知の事実であると思いますが、具体的にどのようなポイントを抑えて選ぶべきなのでしょうか。

もちろん物件選びさえ正しくしておけば、確実に経営が成功するとは言えませんが、成功を左右する大きな要因であることに変わりはありません。ということで今回は、バーの物件を選ぶ時に抑えておきたいポイントを整理してみましたので、ぜひ参考にしてみてください!

物件はコンセプトに合わせよう

まず抑えておきたいのは、皆さんが考えている店舗のコンセプトに一致させること―—というのが最低条件です。例えば、静かで落ち着いたお店にしようとしているのに、繁華街の入り口にあるような物件では不向きですよね? 酔っ払ったお客様が入ってきたり、外からの音が入ってきたりして、店内は騒々しくなってしまうでしょう。

コンセプトありきで物件を探すのは非常に大変ではあるものの、「最低限これだけは抑えなければならない」というポイントがあるはずです。——もし、そういったコンセプトをまだ考えられていないのであれば、「この物件ならこういうことができそうだ」という逆からの発想をしてみるのもありかもしれません。

——とにかく、「安いから」「立地が良いから」という理由でコンセプトに合致しない物件を選んでしまうことだけは避けるようにしたいです。

飲食店が運営できる物件を選ぶ

飲食店が過去に入っていた物件というのは、匂いがついたり厨房の汚れがこびりついたりしてしまいます。このため、飲食店を経営する場合に借りることができない物件というのが日本には多数存在します。

例えば、皆さんが髪を切りに美容室にいった時に出汁の匂いがこびりついた店舗だと嫌な思いをしますよね? このため、まずその物件が飲食店向けの物件なのかどうかを確認するようにしておきましょう。

物件の賃料

物件の賃料もとても重要な要素です。一般的に「家賃は3営業日の売上が目安」と言われていますが、ある程度この数値目標は正しい指標だと考えて良いです。皆さんが想定する客単価や来店数などを試算してみて、妥当な賃料かどうかを見極めてみましょう。

例えば、客単価が3,000円で1日に30人のお客様が来店する場合

3,000円×30人=90,000円
90,000円×3日=270,000円

となります。つまり1日に平均して30人程度集客することができるのであれば27万円前後の賃料は妥当だと言うことができます。定休日を設ける場合は、月の売上の10%程度として計算すると良いでしょう。30日営業する場合に3日分の売上なのですから、10%というのはそれと同じ話です。

立地や周辺の施設

次に考えたいのは、立地や周辺の施設です。現在はインターネットをうまく活用することでそれほど立地が良くなくても集客することができるようになりましたが、それでも立地が良いことに越したことはありません。

また、周辺の施設についても気をつけておくべきでしょう。例えば一皿100円の回転寿司で有名なスシローの横に一皿200円の開店寿司のお店を構えても成功する見込みはありませんよね? 逆にバーの場合は2件目のお客様を狙って居酒屋などのほど近くにお店を構えるのは正解かもしれません。

周辺にどのような施設があるのかによって、立地によって客層も変わってくるでしょうから、そのあたりについても契約する前によく考えておきましょう。

具体的には、以下のようなことに気をつけておきたいです。

  • ターゲットになり得る人の交通量が多い
  • 視認性が高く、通行人に見つけてもらいやすい
  • 周辺にオフィス街などがあり、団体客の来店が見込める
  • 競合店が少ない

あくまで一般論ではありますが、上記のポイントに則って物件を選ぶようにしましょう。

特に「人通りが多い」という理由だけではバーの経営は成り立ちません。バーに来店するのは独身の方が中心です。家族を持っている人の往来が多くてもバーにとっては好立地とは言えないのです。

また、競合店の多さにも気をつけておきましょう。ここで言う競合店とは、皆さんが考えているターゲットとなる人が来店する可能性が高い店舗のことです。

このため、特に土地勘のない地域の物件を契約する場合は市場調査を兼ねて最低でも2〜3回は周辺の施設やその地域の人の往来状況を確認するようにしておきましょう。昼間は人通りが多いけど、8時を過ぎるとほとんど人がいなくなるなんてことも考えられますからね。

深夜営業を考えている場合は『深夜酒類提供飲食店営業』において、営業禁止区域に該当しないかどうかについても確認しておきましょう。

店舗の間取り

最後に、間取りについても注意しておきましょう。これは特に居抜き物件ではない場合——つまりスケルトン物件を契約する時に注意が必要です。なぜなら、バーを経営する場合に注意しておく必要がある『風俗営業法』に関わってくるからです。

実は店内に個室を設ける場合、「風俗営業」に該当してしまう場合があります。風俗営業と深夜酒類提供飲食店は兼業することができませんので、個室がある場合に24時以降の営業が認められない場合もあるのです。詳しくは、居酒屋やバーで注意したい風営法を参考にしてみてください。

まとめ

バーを開業する場合の物件選びのポイントについてご紹介してきましたが、結局のところ、皆さんが決めたコンセプト、あるいはターゲットとするお客様に喜んでもらえるかどうかが最も重要なことです。

仕事終わりのサラリーマンをターゲットにするならオフィスの近くに店舗があるほうが喜んでもらえるでしょうし、夜系の仕事をしている人をターゲットにするなら繁華街で朝まで営業しているお店のほうが喜んでもらえます。

今回紹介したようなポイントはあくまで一般論ですので、皆さんの頭で「お客様に喜んでもらえる物件とはどのようなものか」ということを考えてみてください!

新規事業・独立を検討中の方はお気軽にご相談ください。
この記事でわかること
事業のミカタでは、多くの代理店募集・フランチャイズ募集情報を掲載しています。まずは自社にマッチする情報をぜひ探していただければと思います。
商材を探す

事業拡大を目指す企業様

事業のミカタは「あなたの挑戦を応援する」
代理店募集、フランチャイズ募集の情報発信サイトです。

「代理店展開、フランチャイズ展開したい
企業様の新たな挑戦」
×
「新しい事業を始めたい企業様」や
「独立開業をめざすあなた」