成功するバーと失敗するバー。何が違うの？

バーテンダーとして一人前になったら、自分のお店を持つというバー経営をしたいと思っている方も少なくないでしょう。しかし、経営は難しい場合もあり、お店を経営できたとしても、短期間で閉めてしまう場合もあります。実は、開業したバーの8割以上が10年以内に閉店してしまうともいわれているほどです。

他方、うまくいけば、ずっと自分のお店を経営することも可能になっています。バー経営は、自分好みの雰囲気、営業時間にできるだけでなく、お客さんを選ぶこともできるというメリットもあるのです。

こうしたことから、バー経営をうまく軌道に乗せたいと思うでしょう。そこで、経営に成功するバーと失敗するバーは何が違うのでしょうか。

今回は、この成功するバーと失敗するバーの違いについてみていきましょう。

成功するバーとは、人から求められるバー

そもそも成功するバーは、需要のある場所で、供給ができているという条件を満たす必要があります。

バーは静かに飲みたい人が集う場所です。大人数でワイワイ騒ぐような雰囲気のバーは少ないでしょう。そのため、仕事帰りにふらっと立ち寄れる場所にあることが必要なのです。

例えば、田舎町にバーがあっても、集まらないかもしれません。なぜなら、田舎町ならば、農業をしている人も多く朝早くから活動しなければならないなどの事情があるため、「夜中に静かにバーで飲みたい」という需要が少ないからです。

さらに、バーテンダーはお客さんの話をじっくり聞くことが求められます。そのため、そもそもバー経営は最初自分だけで行うでしょうから、じっくり話が聞ける人が求められるのです。

バーというお店の雰囲気だけでなく、経営者であるバーテンダー地震の人柄などが気に入れてリピーターを増やすことができます。

明確な優位性のもと差別化ができている。

バーは、オフィスが多い都会に需要が高そうですが、経営がうまくいくバーは、他店との優位性がある必要があるといわれています。

新規に出店するにあたり、そもそも需要の高い場所は、すでに他のバーがあることが多いのです。そのため、例えば、他のお店と全く同じメニューやコンセプト、価格では、お店を移ろうと思うお客さんはいないでしょう。

バーテンダー自身のキャラクターでも、カクテルの種類でも、お店の雰囲気でも、他のバーと差別化が図れ、行ってみたい、また来たい、友人などを連れて来たい、と思ってもらえるお店にすることが、成功の秘訣でしょう。

収支、経費の管理がしっかりしている

バー経営も、経営の一種類です。そのため、きちんと経費の管理や収支を把握すると、経営が成功するといわれています。

毎月の収支が赤字ならば、何か対策を練る必要がありますし、黒字ならば、好調を維持するために何ができるかなどを考えることができるのです。

多くのバー経営者は、収支などをきちんと管理しないといわれています。日々のバー経営に忙しく金銭管理をすることまで手が回らないこともあるかもしれません。

このようなときは、簡単な収支表だけでも作成して、毎日の売り上げなどを把握することをおすすめします。経理関連は家族など信頼できる人に任せる方法も検討してみましょう。

まとめ

バー経営も、他の店舗経営と同様に、いかに新規の顧客を増やすか、新規に訪れた顧客のリピーターを増やしていくかが重要な要素となります。
このためには、需要と供給のバランスを考えたうえで、いかに特徴のあるお店を作っていくかが重要になっていくのです。

特徴は、他の競合店と比べて、優位性の高いものである必要があります。こうしたことを検討したお店作りができているバーが、成功するバーといえるのです。お店作りの参考にしてみてください。