安いプロパンガスを契約する方法

プロパンガスには「災害に強い」という特徴もあり、近年、注目を集めています。東日本大震災の被災地でも、都市ガスは復旧まで2～3ヶ月かかったのに対し、プロパンガスは1～2週間で復旧したそうです。また、都市ガスのようにエリアごとに成分が異なるということもないため、店舗を移転したとしてもガス器具を買い換える必要もありません。

しかし、プロパンガスの料金は法律で定められていないので、業者によっては非常に高額になってしまうこともあります。割高な契約を結ばされないようにするには、どのような点に注意すれば良いのでしょうか？できるだけ安いプロパンガスを利用する方法について解説します。

なぜプロパンガスは高いの？

都市ガスにはないさまざまなメリットがあるプロパンガスですが、どうしても料金はやや高めです。しかし、プロパンガスが高いのには理由があります。契約者ごとにボンベを運び、点検を行っているので、人件費が加算されているのです。

さらに、都市ガスは基本的に地域ごとにひとつの会社しか存在しないので、価格競争も起きません。一方、プロパンガス業者はいくつもあり、それぞれが価格を自由に設定しています。原油価格高騰、為替変動などを理由に頻繁に値上げをする業者もいますが、良心的な価格をキープする業者もいます。できるだけ安いプロパンガス業者と契約するのが賢い選択といえるでしょう。

とにかく複数社で見積もる

リーズナブルなプロパン業者を探そうと公式サイトを調べてみても、料金を公開しているところは少数派です。エリアごとに人件費が異なるため、決まった価格を提示しにくいことが原因です。

これを悪用して、人件費が安い地方であるにもかかわらず高額で契約を結ぼうとする業者もいるのでくれぐれも注意してください。契約前に必ず複数社に見積りを依頼して、適正価格になっているのかどうか調べるようにしましょう。

評判をチェックする

プロパンガス利用者の口コミを調べていると「最初は安い料金で契約したのに、途中から値上げをされてしまった」という声を見かけます。これはいったいどういうことなのでしょうか。

プロパンガスは値上げをする1ヶ月前に顧客に通知するようにと法律で定められています。しかし、これは「努力義務」なので、守らない業者もいるのです。確信犯的に契約後の料金を釣り上げていないかどうか、必ず評判をチェックするようにしてください。

価格交渉をする

プロパンガスは都市ガスのように料金がはっきりと決まっていない点を不安に思う人もいるかもしれません。しかし、これは交渉次第で安くしてもらうこともできるというメリットにもなります。

何年ぐらい契約する予定で、毎月どれぐらい使用するのか、条件次第では値切ることも十分可能です。ぜひ、価格交渉をしてみてはいかがでしょうか。

第三者機関を利用するのも方法

それでも、個人的にプロパンガス業者と契約を交わすのは心配というならば、代理店のような第三者機関を利用するというのもひとつの方法です。代理店はガス会社の評判、実態について熟知しているといっても過言ではありません。

代理店を通じての契約には手数料も発生します。しかし、月々のガス代を節約できるならば、十分元はとれるでしょう。もし、信頼できそうな代理店があるならば、相談してみるのもおすすめです。

まとめ

熱量は都市ガスの2倍というプロパンガスは、強い火力を必要とする飲食店にぜひ導入したいものです。プロパンガスは都市ガスよりもやや割高なのは事実です。しかし、じつは適正価格のプロパンガスの月々のガス代は、都市ガスとさほど違いはありません。ぜひ、複数のプロパンガス業者を比較して、できるだけ安いところを選択してはいかがでしょうか。