テナントの電気代はなぜ高い?削減方法をご紹介
目次
テナント契約では、電気代を電力会社ではなく大家さんに支払うことになっている場合があります。そういったテナントビルに入居している店舗オーナーの中には「本当にこんなに電気代が高いのだろうか?」と、疑問を抱いている人も少なくないでしょう。
いったいなぜ、テナントに請求される電気代は高くなりがちなのでしょうか。また、安くする方法についても徹底調査しました!
なぜテナントの電気代は高いのか
電気代が高いと感じさせるテナントビルは、ビル単位で高圧受電をしているという特徴があります。高圧受電をした後に大家さんが自前のキュービクルで低圧に変換し、各テナントに分配しているのです。
つまり、電力会社からの請求は一括して大家さんの元に届くことになります。それをきっちりと使用量に応じて各テナントに請求する大家さんもいますが、なかには適当に電気料金を決めている大家さんも……そのため「これは高い!」というような電気料金になってしまうこともあるのです。
テナントの電気代を安くする方
電気代を安くするために「電力会社との個別契約に切り替えたい」と、考える人も多いかもしれません。しかし、すでに一括受電を契約しているテナントに入居している場合、個別契約に切り替えることはできないので注意しましょう。
基本的に一括受電は個別契約を合算した電気料金よりも安くなるはずです。しかし、大家さんが正当な請求をしてくれない限りは、個別契約の恩恵にあずかることはないのです。
電気代を安くしたいならば、電力会社との個別契約が可能な物件に引っ越すのが近道かもしれません。個別契約の場合も電力契約、動力契約のどちらがお得なのかという問題があります。まずは、ひと月の電気使用量がどれぐらいなのか正しく把握して、電力会社の公式サイトに掲載されている単価をもとに計算してみましょう。
請求根拠の提出を求める
いくら電気料金が安くなるとしても「引っ越しにコストをかけたくない」という人もいるでしょう。そんな時には、大家さんと交渉してみるのもひとつの方法です。まずは電気使用状況をもとにして正当な電気代を試算してみましょう。その上で、なぜ法外な電気料金になっているのか大家さんに請求根拠の提出を求めてみてはいかがでしょうか。
「キュービクルなどの設備維持費が含まれている」と、説明する大家さんもいるかもしれません。しかし、先頃、裁判でもそのような弁明は認められない判決が下されました。もし、どうしても電気料金の過払いを請求したいならば、司法に訴えるという手段もありますが、大家さんとの関係はこじれてしまうでしょう。最終手段として心にとめておいてください。
また、キュービクルの管理に費用がかかるのも事実です。電気使用量が多いテナントならば、個別契約よりも電気料金が安くなっているケースも少なくありません。本当に大家さんに不当な電気料金を請求されているのかどうか、一度、冷静に試算してみることをおすすめします。
まとめ
この頃では大家さんに電気料金を支払うタイプのテナントビルはすっかり少なくなりました。新電力参入などもあり、誰もが電力会社を自由に選択できる時代です。テナントごとに契約したい電力会社・プランも異なるでしょうし、一括受電というのは時代のニーズにそぐわないものになってきているのかもしれません。
もし、そんなテナントビルに入居していたとしても、むしろ電気料金の節約になっている場合もあります。法外な電気料金を請求してくる大家さんばかりではない点に留意してください。「今月の電気料金もまた高い!」というようなことが続いたとしてもカッとならず、個別契約した場合とどれぐらい違うのかまずは冷静に試算してみましょう。
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