三相200Vと単相200Vは何が違う?

三相200Vと単相200Vは何が違う?

目次

  1. 三相200Vは動力
  2. 単相は家庭用
  3. 単相と三相では電気代が全然違う
  4. 三相がおすすめなのはこんな場合
    1. 室内の温度変化が激しい環境
    2. 消費電力が大きい場合
    3. 三相と単相の製品に金額差がほとんどない場合
  5. まとめ

普段、電気を使っている時には「電気にも何種類かある」などとは意識しないものです。しかし、じつは電気を送る方法には三相と単相の2種類があることはご存じでしたか?

三相と単相にはどのような違いがあるのか、またそれぞれどのような場所で使うのがふさわしいのか詳しく解説します。

三相200Vは動力

三相とは3つの波形を描きながら流れている電気のことです。つねに同じ方向にモーターを回転させる時などに使われます。ただし、電力が非常に大きく、使用する際には安全面に十分配慮しなければいけません。

三相は200Vしかないので三相200Vまたは動力と呼ばれることもあります。電力会社でも「動力プラン」で三相の供給を行っています。

「動力プラン」は、大型エアコンなどを稼働している商業施設、事務所向けのプランです。また、業務用冷蔵庫などは三相にしか対応していないものもありますが、そのようなものを使いたいならば「動力プラン」を契約しなければいけません。

単相は家庭用

単相はおもに一般家庭で使用される電気。配線の数が少なく、電圧も低いため、安全性が高いことが特長です。単相には100Vと200Vの2種類があります。

一般家庭のコンセントは単相100Vのものがほとんどです。しかし、一部だけ、たとえばエアコンのみ単相200Vが使えるようになっているケースもあります。単相100Vと単相200Vではコンセントの形状が異なり、誤って非対応の家電製品をつなぐことのないようになっています。

単相と三相では電気代が全然違う

単相と三相とでは電気代はまったく異なります。たとえば、東京電力エリアの「動力プラン」では、1kWhあたり15.51円です。ところが、単相は27円とおよそ倍近くになってしまうのです。

お店や事務所の規模によっては「エアコンを家庭用にするか業務用にするか」迷うこともあるかもしれません。業務用は高価で初期費用がかかります。しかし、月々の電気代は節約できるので、長い目で見ればお得といえるでしょう。

三相がおすすめなのはこんな場合

たとえば、小規模商店や事務所では電力会社との契約を三相にするか単相にするか決めがたいものです。次のようなケースでは三相がお得と考えられるので、参考にしてください。

室内の温度変化が激しい環境

加熱処理が盛んな飲食店など、温度変化をしやすいにもかかわらず快適な一定温度をキープしなければいけない環境は、業務用エアコンが必須といえます。となると、三相が必要になってくるでしょう。

消費電力が大きい場合

毎月の消費電力が大きくなることがわかっているならば、やはりおすすめは単相ではなく三相です。業務用エアコンなど初期費用はかかるかもしれませんが、ランニングコストがかからないのですぐに回収できるでしょう。

三相と単相の製品に金額差がほとんどない場合

たとえば、業務用冷蔵庫などは三相と単相の製品に金額差がほとんどないこともあります。それならば、やはり毎月の電気代を節約できる三相の製品を購入し「動力プラン」を契約するのがおすすめです。

まとめ

以上のように電気には三相200V、単相200V、単相100Vの3種類があります。一般家庭では単相100Vを中心として一部が単相200V、一般的にある程度の規模の商業施設や事務所では三相200Vが使われていることがほとんどです。

三相200Vを使うには電力会社の「動力プラン」を契約する必要があります。単相よりも電気料金が安い三相なので、電気消費量が多い工場などにおすすめです。

三相対応の業務用エアコンなどは高価なため、どうしても初期費用はかかります。それでも電気料金を大幅に節約できるので、結果的にお得ともいえるでしょう。小規模店舗、事務所などは三相か単相か迷うところですが、安全に取り扱えるのかどうかも含めて考えてみてはいかがでしょうか。

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