法人向け電気会社ランキング!事業者におすすめの電力会社はどこだ?
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2016年の電力全面自由化に伴って、医院や店舗を経営している事業者も電気料金を乗り換えることができるようになりました。しかし、電力自由化に伴って事業者の数も増え、2018年現在では500社以上もの企業が業界に参入しています。インターネット回線などもそうなのですが、参入障壁が低い事業というのはどんどんと企業が参入してくるため、各社差別化を図るためにどんどんと料金プランがややこしくなってしまいます。
確かに、その分インターネット上にも様々な情報が出てくるため時間をかけて探せば皆さんにピッタリの電気料金プランというものが見つかるのかもしれませんが、500社以上ものプランを一人でまとめて比較して…なんてことをしていたら日が暮れてしまいます。
時は金なりとも言いますし、当サイトの大切な読者たる皆様には、そんな時間の浪費の仕方をして欲しくありません。ということで、今回は法人向けのサービスとして人気が高い、言い換えるとお得で代表的な電気料金プランを比較してランキング形式でご紹介していきたいと思います。
そもそも乗り換えることがお得なのか?
まず諸兄諸姉らにご理解いただきたいのは、電力会社を乗り換えることで本当にお得になるのかどうかということです。「なんとなく安くなりそう」という淡い期待を寄せて本記事にたどり着かれたかたもいらっしゃるのではないでしょうか?もちろん、多くの場合は電気料金を安くおさえることができます。…が、100%安くなるとは言えないのが電力自由化のイヤラシイところです。
というのも、実はこの電力自由化は、毎月の電気料金が10,000円を超えてこない事業者にとっては、それほど意義のあるものではありません。中には5,000円という目安を設定する場合もありますが、5,000円程度の電気使用量であれば電気料金が高くなる可能性が高いです。
儲かるお客様と儲からないお客様
皆さんも事業を営んでいるなら、たくさんお金を使ってくれるお客様と、それほど利益にならないお客様というのがいるのではないでしょうか?
ファミレスで例えるなら、毎週末に家族で夕食を食べに来てくれるお客様もいれば、ドリンクバーだけ注文して、長時間居座るお客様もいらっしゃいます。しかしお店としては追い出すわけにもいきません。
電力会社も同じです。実はミニマリストよろしく、電気使用量が少ない一人暮らしの小市民たる筆者の自宅に電力を供給しても赤字にしかならないのです。
しかし、電気は大事なライフラインですので、生活をサポートするためにもなんとか東京電力様が頑張ってくれているのです。ありがとう、東京電力。
しかしその分、一般電気事業者と呼ばれる関電、東電、北電などの電力会社は電気使用量が多い事業者から大きな利益を得ることで経営を成り立たせていました。
そう、市場を独占し、利益を出すことと引き換えに筆者のような小市民にも電力を供給してくれていたのです。ありがとう、事業者の皆様。
電力自由化によって競争が激化
ここで出てきたのが、電力自由化というわけです。電力自由化は、実は2000年頃から進められていましたが、一般消費者や小規模事業者向けに自由化されたのは2016年からなので、2016年以前は私達は知るよしもありませんでした。
そんな歴史の話はともかく、これまで電力会社では、総括原価方式という、どうあがいても利益が出るような電気料金の決め方を行ってきました。電力会社の社員と言えば、エリート揃いで高収入というイメージが強いですが、さもありなん、市場を独占しているため企業としてコストカットの意識が少なく、人件費も思う存分使ってきます。
しかし、電力自由化によってそうも言ってられなくなってきました。というのも、新たに参入した企業が諸経費を節約しながら電力を販売することで、これまで殿様商売を行っていた一般電気事業者よりも安価な料金で電力を販売し始めるのです。しかし、電力会社はしばらくの間、統括原価方式という、電気料金の決め方を続けることを国から義務付けられているため顧客を確保するために電気料金を下げることができないのです。
…と説明が長くなりましたが、電気料金を毎月1万円以上利用している事業者ならば、乗り換えることで安くすることができるという結論になります。
法人向け電力会社ランキング!
さて、それでは皆様お待ちかねの電力会社ランキングについてご紹介していきたいと思います。なお、電気料金に関しては地域によってバラつきがあり、東京ではA社が安いが大阪ではB社のほうが安いといったことも考えられるため、ここでは総合的な評価によってランキング化していることを予めご了承いただきたい。もし、お手数でなければ無料ですので弊社の「電気代削減コンシェルジュ」までお問い合わせいただき、ご相談いただければと思います。
1.ハルエネでんき
法人向けの多種多様なプランがあり、選んでおいて間違いがないのはハルエネでんきです。他の電力会社の中には個人向けの電力に力を入れていたりしますが、ハルエネでんきは完全に法人向けサービスを提供しており、特に介護業界では好調な業績を残しています。環境ビジネスオンラインなどのエネルギー系メディアでも頻繁に特集されていることからも「いかがわしい電力会社」ではなく、企業としてのブランド力も高く信頼できる会社だと言えるでしょう。
2.myでんき
myでんきは、JXTGの提供する新電力です。JXTGといえば、2017年にJXエネルギーと東燃ゼネラルが合併したことによって設立された株式会社ですが、myでんきは、東燃ゼネラルのカラーが強いですね。
myでんきもハルエネでんきと同じく多様なニーズに対応できるように契約容量が細かく分けられています。事業規模によってピッタリのプランを見つけることができるため人気が高い電力会社になります。
3.エネット
エネットはNTTファシリティーズ、大阪ガス、東京ガスの3社により設立されたIT×電気の多様なサービスを提供する新電力会社です。特定規模電力事業者の中ではナンバーワンのシェアを持っており、環境負荷の低い電力を供給するなどの企業としての取り組みにも積極的な電力会社です。安さというよりも企業としての信用力やブランドによって顧客を集めているような印象がありますので、お得さという点でいうと上記のハルエネやmyでんきのほうが優れていると思います。
電力会社同士で締結するバックアップ契約というものがありますので、どこの電力会社で契約しても急に電気が止まることはありませんが、信用力や安定感を重視する事業者の皆様はエネットが良いかもしれません。
4.シン・エナジー
シンエナジーは、洸陽電機株式会社という神戸のエネルギー会社が2018年に社名を変更し誕生した会社です。特に環境に配慮したクリーンエネルギーの供給に力を入れている会社で、太陽光・地熱・風力・バイオマスによる電力発電比率が大きいことが特徴的です。日頃から環境への配慮に余念がない諸姉諸兄らは、少しくらい高くても再生可能エネルギーを応援したいという志を持っておられる方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめなのは、シンエナジーです。
経済的な余力がなく日々の生活すら綱渡りな筆者には少し難しいですが、日本の経済を引っ張る諸姉諸兄らの殊勝な志が環境破壊を防ぐことができるかもしれません。
5.ENEOSでんき
エネゴリくんでお馴染みのENEOSでんきは、どちらかと言うと一般家庭向けのサービスが充実していますが、その知名度の高さからENEOSでんきを契約する事業者の方も多いようです。
ENEOSでんきのメリットは、企業としての信用力はもちろんですが、付加価値が最大利点だと言えるでしょう。ENEOSカードによる支払いでガソリンが安くなったり、Tポイントが溜まったりもするので、業種によっては巧く使えば大幅に経費を削減できる可能性もあります。とはいえ、店舗経営をしていて石油が必要になるシーンというのはあまり考えられませんね。
エリアによってお得なプランが異なることを理解しよう
さて、上記では、総合力で比較してお得な電力会社をランキング形式でご紹介してきましたが、エリアによってはさらにお得な電気料金プランがあるかもしれません。
当サイトでは、電気代削減コンシェルジュというコンシェルジュサービスも提供させていただいておりますので、是非一度お問い合わせいただけると幸いです。
もちろん、相談したからといって、必ず契約をしなければならないということはありませんし、料金を請求することもないので、検討材料の一つとして是非ご活用ください。
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