レッドオーシャンとは?ブルーオーシャンとの比較と戦略をわかりやすく解説!

レッドオーシャンとは?ブルーオーシャンとの比較と戦略をわかりやすく解説!
レッドオーシャンとは、競争の激しい既存市場のことです。そしてブルーオーシャンは、競争が少ない未開拓市場のことを指します。どんな市場でも最初はブルーオーシャンですが、商品がヒットするといずれレッドオーシャンになっていくものです。両者の比較や戦略を、わかりやすく解説します。

目次

  1. レッドオーシャンとは?
    1. レッドオーシャンの概要
    2. レッドオーシャンにはニーズがある
    3. レッドオーシャン3つの実例
  2. ブルーオーシャンとは?
    1. ブルーオーシャンのレッドオーシャン化
    2. ブルーオーシャンとニッチの比較
    3. ブルーオーシャン3つの実例
  3. レッドオーシャン脱却のためのマーケティング分析
    1. 3C分析
    2. STP分析
  4. レッドオーシャン脱却のためのマーケティング戦略
    1. 差別化戦略
    2. ネットマーケティング戦略
  5. ブルーとレッドだけじゃない!ビジネスの大海原
    1. ホワイトオーシャンとは?
    2. ブラックオーシャンとは?
    3. ピンクオーシャンとは?
  6. それぞれの特徴をつかんで市場分析をしよう

レッドオーシャンとは?

2005年に、W.チャン・キム氏とレネ・モボルニュ氏の共著『ブルー・オーシャン戦略』という書籍が発売されました。その中で「レッドオーシャン」と「ブルーオーシャン」というふたつの概念が紹介されています。それ以来ビジネスシーンにおいてふたつの概念は、事業を成功させるための戦略として語られるようになったのです。

ではレッドオーシャンとは何か、その概要やニーズの有無、3つの実例を見ていきましょう。

レッドオーシャンの概要

レッドオーシャンとは、競争の激しい業界や市場、分野のことを指します。競合他社が多く激しく競い合う様子を、「血で血を洗うような赤い海」というイメージで表現しているのです。戦略上はあまり好ましくない、ネガティブなイメージで語られることが多いですが、あえて参入を狙うケースもあります。

レッドオーシャンにはニーズがある

レッドオーシャンにはニーズが多いために他社の参入も多く、競争が激しくなりやすい特徴があります。競争原理が働くと、価格競争が起こりやすく、薄利多売になりがちです。後続が市場へ参入するのは困難な側面があり、ライバルの中から飛び出すためには相当のアイデアが必要になるでしょう。

レッドオーシャン3つの実例

筆記用具市場

文房具はすでに成熟した市場で、機能性やデザインには発展の余地がほとんどありません。以前からこの市場は、差別化ポイントが価格になっており、激安ショップの登場によってさらに競争が激化しています。

携帯電話市場

現在の携帯電話市場は、折りたたみのガラパゴス携帯からスマートフォンへと移り変わりました。機種ごとに性能の差は若干あるものの、突出したものは見当たらない状況です。近年は、複数の通信会社によって、激しい価格競争が起きている状況になっています。

高齢者ビジネス

高齢者ビジネスはニーズが大きい一方で、供給過多になっている側面があります。数年前までは、全国の介護事業所の件数は、コンビニの件数の4倍と言われていました。2020年には新型コロナウイルス感染症の影響もあったのか、介護事業所の倒産が相次ぎ、過去最高の件数を記録しています。

ブルーオーシャンとは?

レッドオーシャンの対義語であるブルーオーシャンとは、「静かな青い海」のイメージで、競争の少ない穏やかな市場や業界を指します。転じて「未開拓の分野で誰も参入していない市場」を意味することもあります。

新規参入するのであれば、ブルーオーシャン市場であることは有利な場合が多く、競合のいない市場で利益を得ることが可能です。広告宣伝費などのコストも抑えることが可能で、理想的な市場といえます。ただし、ニーズがあるかどうかは未知数なので、必ずしも利益が出るとは限らず、赤字を生むリスクをはらんでいます。

ではブルーオーシャンとは何か、レッドオーシャンに変化していく姿やニッチとの比較、3つの実例を見ていきましょう。

ブルーオーシャンのレッドオーシャン化

ライバルのいない市場でも、競合他社の参入が続けば、あっという間にレッドオーシャンと化してしまいます。先行で利益を得ていたとしても、市場を独占し続けるのは、相当の独自性がないと困難です。

ブルーオーシャンとニッチの比較

ニッチ(niche)とは、他社が進出していない市場のすきまを指します。特定のニーズは常に存在していても、規模が小さいがゆえに、大手企業が参入しにくい市場なのです。小規模の売り上げのためにリソースを割いても、大手企業であれば原価割れしてしまう可能性があります。ニッチ市場は大企業よりも、中小企業やベンチャー企業に向いている市場といえます。

対してブルーオーシャン市場は、ニーズがあるのかも不確実で、消費者にまったく浸透していない分野がターゲットです。未開拓の市場なので、必ず商品がヒットするとは限りません。コストをかけて商品化しても、収益化できない可能性もあるのです。

ブルーオーシャン3つの実例

ファッション系ECモール

ネットショップは、自宅にいながら買い物ができる便利なシステムですが、ファッションとの相性は決してよくはありません。表記されたサイズだけで購入しても、サイズが合わないことはよくあることでしょう。

そこで「試着のできるネットショップ」を開発し、利用客の利便性を追求したことで、他のECモールとの差別化をはかりました。在庫を持たなくてもよいシステムを構築し、メーカーの在庫を倉庫に置いて、コストダウンを実現しています。

パーソナルトレーニングジム

差別化の難しいスポーツジム市場において、パーソナルトレーニングに特化したジムが、近年注目を集めています。有名人が見違えるほどスタイルアップして、ビフォーアフターの比較をしたテレビコマーシャルが話題となりました。

短くても2ヶ月間、徹底的に専属トレーナーが寄り添って指導をする部分が、このサービスのポイントです。コーチングの手法で、つい3日坊主になってしまいがちなダイエットを、最後までやり抜くようにサポートします。運動機器などハード面に着目しがちな業界において、「結果が出るまでサポートする」というソフト面を強化したことで、新しい市場を開拓したといえます。

エンターテインメント性の高いサーカス

サーカスといえば、「動物やピエロが曲芸をする子供向けのショー」というイメージを持つ人が多いでしょう。そんなサーカスを、動物や有名人を起用せずに大人向けのテーマを定めて、従来のサーカスの概念を大きく変えてしまいました。大がかりな舞台装置と、演者のダイナミックな動きが加わり、エンターテインメント性の高いサーカスを作り上げたのです。

大人が見ても満足できる演出で、「チケットが高額でもぜひ見てみたい!」という気持ちにさせられるようなビジネス展開を成功させました。

レッドオーシャン脱却のためのマーケティング分析

レッドオーシャンから脱却して、事業を有利に展開させるためには、戦略を講じる必要があります。ここでは、厳しい競争から抜け出すために必要なマーケティング分析の方法である、「3C分析」と「STP分析」を紹介します。

3C分析

「3C分析」とは、マーケティングにおけるフレームワークの代表的なものです。

  • 顧客(Customer)
  • 競合(Competitor)
  • 自社(Company)

最初に考えるべきは、市場の現状や規模を考えたうえでの顧客分析でしょう。顧客層や購買行動、能力と顧客ニーズを分析します。次に競合他社のシェアやリソース、強みと弱みなどを分析して、ふたつの情報を突き合わせて戦略を立てていきましょう。

3C分析におけるレッドオーシャンのとらえ方を、わかりやすく図にしたものを見てみましょう。

3C分析シート
出典:3C分析よりUSPを導きだす方法「3C分析シートPDFダウンロード」より抜粋

上の図で赤くなっているエリアは、レッドオーシャンの市場と考えられます。そこから脱却するためには、オレンジ色のエリアに市場を見出す必要があるでしょう。自社の強みや弱み、競合との違いを把握したうえで市場ニーズと照合していくことが重要です。

STP分析

STP分析は、ターゲットの絞り込みをおこない、自社サービスの優位性や差別化ポイントを洗い出すフレームワークです。

Segmentation 年代・ニーズ・特性によって市場を細分化
Targeting どの市場(セグメント)を狙うか
Positioning ターゲットの中で、自社の立ち位置を戦略的に作る

STP分析によって、自社の優位性を見出せる立ち位置があると判断されたときには、具体的にマーケティング戦略に落とし込んでいきます。ポジショニングマップを活用して、立ち位置を可視化する方法も有効でしょう。

レッドオーシャン脱却のためのマーケティング戦略

レッドオーシャンから脱却するためには、戦略的なマーケティングが必須です。他社に差をつけて、真っ赤な海から抜け出すためには、「差別化戦略」や「ネットマーケティング戦略」が有効です。

差別化戦略

ブルーオーシャン戦略には、バリューイノベーションが必須になります。バリューイノベーションの視点によって、コストダウンと差別化の同時進行ができるのです。

レッドオーシャンの中で生き残るためには、商品やサービスに「付加価値」をつけることで差別化をはかることが基本です。従来の生き残り論では、付加価値をつけることと、価格を下げることは矛盾するものでした。付加価値をつけるために、商品やサービスをアレンジするにはコストがかかり、それが価格へ反映されるからです。

バリューイノベーションの考え方では、付加価値をつけると同時に、余計なものをそぎ落とすことも重要視します。それによって、低コスト化と差別化を両立させられます。

ネットマーケティング戦略

ネットマーケティング戦略とは、TwitterやFacebookなどのSNSや、EメールやLINEなどのツールを使用した手法を指します。

少し前までは、テレビコマーシャルや広告媒体がマーケティングの主な手法でした。現在ではインターネットを介したマーケティングは、企業が成功をおさめるためには不可欠になっています。SNSやメールを介したものだけではなく、ウェブサイトにおけるSEOやコンテンツマーケティングなど、さまざまな手法があります。

ネットマーケティング戦略は、コストを抑えつつ、関連性の高いユーザーと長期的につながることが容易なことがメリットです。

ブルーとレッドだけじゃない!ビジネスの大海原

ビジネスシーンにおけるさまざまな状況は、ブルーとレッド以外の色にも例えて定義付けられています。荒波にもまれるビジネスの海原には、ホワイトやブラック、ピンクなどの色があります。

ホワイトオーシャンとは?

ホワイトオーシャンとは白の持つ無のイメージから、まだ認知されていない空白の市場という意味を持っています。明らかにニーズは存在はしているのに、まだ誰も市場として認知していないという状況です。

ホワイトオーシャンは、社会情勢や市場トレンドの変化で誕生する市場ともいえます。市場トレンドが「世の中の当たり前」を示すのなら、社会情勢の変化によって「当たり前」は変化していきます。現状では限界が見えてくると、そこに参入余地ができて、新たなカテゴリーの市場が発生するのです。これがホワイトオーシャンの発生するしくみです。

ブラックオーシャンとは?

ブラックオーシャンとは、黒の持つ漆黒のイメージから、誰も手の届かない深いところを意味します。ニーズがあるのはわかっていても、深すぎて競合他社が手を出せないような、ライバルのいない市場を指します。競合他社がいないということは、その市場を独占することも可能です。

ブラックオーシャンは「手が届きにくい深い場所」という意味で、大企業が参入を見合わせるような、小規模のニッチ市場を示すこともあります。

ピンクオーシャンとは?

ピンクオーシャンとは、成人男女向けのアダルト業界市場を指します。DMM.comグループの創業者である、亀山敬司氏が提唱した造語です。

大企業にはブランディング戦略があることから、イメージ的にもアダルト業界には進出しにくい側面があります。そのためピンクオーシャンでは、大企業との競争が起こりにくいという利点があります。流行や時代に左右されにくく、安定した利益が長期間期待できるのも、ピンクオーシャンの強みでしょう。

それぞれの特徴をつかんで市場分析をしよう

ビジネスシーンにおいてレッドオーシャンとは、競争の激しい市場を指し、ブルーオーシャンとは競争のない市場を指します。両者の違いは「競争が激しいかどうか」の部分にありますが、ブルーオーシャンも参入企業が増えればすぐにレッドオーシャン化します。

新規市場で大きな利益が見込めれば、競合他社の参入は時間の問題で、数ヶ月から数年の間にレッドオーシャン化してしまうでしょう。その前に市場でシェアを獲得して、競争力を高めることが重要です。

市場は常に変化しており、静かな青い海でも、いつ真っ赤な海に変化するかはわかりません。他にもさまざまな市場を紹介しましたが、それぞれの特徴をつかんで、市場分析をおこなうとよいでしょう。それがビジネスシーンを生き抜くための重要な戦略となるのです。

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