オーセンティックバーの開業の難易度は?収益性はある?
目次
バーにはさまざまな種類があります。その中でも「正当なバー」ともいわれるオーセンティックバーとはどのようなところなのでしょうか? また、オーセンティックバーの経営の難易度は高いのでしょうか? 今回は、バーの開業を考えている人向けに、オーセンティックバーの開業難易度や収益性について触れていきたいと思います。
オーセンティックバーとは?
オーセンティックバーとは、静かな雰囲気の中でお酒を楽しむことができる格式高いバーのことを指します。オーセンティックとは、Authenticという英単語から来ており、この単語は「本物の」という意味を持っています。このため、オーセンティックバーは「正当なバー」という表現がされるのです。
ショットバーやダイニングバーのような他のバーと比べれば「純粋にお酒を楽しむ」という要素が強いことが特徴で、プロフェッショナルなバーテンダーがカウンターに立っていることが多いです。このため、グラスの温度から氷の砕き方、お酒の保管方法のような細部に渡るまでこだわっているお店が多く、またお客様もそのような「プロが提供するお酒」を求めて来店します。
オーセンティックバーにはどのようなお客様が来る?
オーセンティックバーには、質の高い接客やお酒を求めるお客様が来店します。このため、バーテンダーは豊富なカクテルの知識やシェイクなどの技量が求められることになります。
もちろん、お店のコンセプトによってはそういったスキルや知識は必要ないかもしれませんが、オーセンティックバーを名乗る以上最低限お客様よりはお酒について勉強をしておく必要があるでしょう。
オーセンティックバーのカウンターに立つ人の中にはバーテンダーの資格を取る人もいるくらいですし、そういった資格を持っていることでお客様から信用していただけることもあるでしょう。
いずれにせよ、他のバーよりもプロフェッショナルを求めて来店するお客様は多いのです。
オーセンティックバーの経営のコツ
「お酒が好き」という人はとても多いですが、「高いお金を払ってでも良いお酒を飲みたい」と考えるお客様はそれほど多くありません。残念ながら本物を求めるお客様はそう多くないのです。
このため、オーセンティックバーはいかにしてリピーターを獲得するのかということがとても重要になってきます。さらに、こだわり抜いたお酒を提供するわけですから、料金設定もダイニングバーやショットバーに比べて高額になってしまいます。このため、経済的に余裕のある層をターゲットにするのが一般的です。
つまり、飲食店の中では非常に狭い市場を狙う必要があるのですから、少ないお客様であっても経営をなり立てるためにはリピーターの獲得が必須になるのです。
リピーターを獲得する方法はさまざまな方法がありますが、「会員制」を採用するバーにオーセンティックバーが多いのは、このためでしょう。見知ったお客様同士の中で、日頃から来ていただいているお客様にくつろいでいただくために、素性の知れない新規顧客に対して敷居を高くしているのです。もちろん、お店の雰囲気づくりや構造次第でリピーターを獲得することも不可能ではありませんが、会員制のバーをつくるというのは一つの方法だと思います。
ただし、「知り合いだけで商売が成り立つ」と考えてはいけません。バーを開業する人は、「自分には飲み仲間がたくさんいるから、その人達が来てくれたら経営が成り立つ」と考えてしまう人が非常に多いです。——しかし、こういった考え方の人たちの多くは失敗に終わります。このため、どうしても開店当初というのは集客の方法で苦しむことになります。
オーセンティックバーの集客方法
オーセンティックバーというだけでバー通いに慣れていない人にとっては非常に敷居が高くなります。このため、開業当初から会員制の営業形態にしてしまうと、よほど立地がよくない限り数ヶ月で経営が傾いてしまうでしょう。
このため、開業当初はさまざまな方法で集客を行うと良いです。——例えばお店の
ホームページを制作してMEO対策をしてみたり、バー検索サイトへ広告を掲載したりするなどという方法があります。しかし、あまりにも安っぽい集客方法はしないように注意しましょう。例えば、「ご新規ワンドリンクサービス」などという広告を打ってしまうと「安っぽい」という印象がついてしまいます。
最初は足を運んでもらうことに重きを置いて集客するのが良いですが、
「お店のブランド」を崩さないようにしておくことが重要です。
オーセンティックバーの開業難易度
オーセンティックバーは、集客の方法こそ難しいですが、ダイニングバーのように本格的な厨房の設備は必要ないため、比較的開業資金は少なくて済みます。——ただし、お酒の仕入れルートの開拓は非常に難しいので、その点は注意しておくと良いでしょう。
また、プロフェッショナルが求められる営業スタイルですから、素人がいきなり開業しても失敗する確率が非常に高いです。予めどこかのバーで修行を積んでから開業するのが一般的なのです。
こういったことを考えると、オーセンティックバーは他のバーに比べて開業の難易度が非常に高いと考えることができます。
まとめ
オーセンティックバーは、プロフェッショナルが求められるバーですが、本当にお酒が好きな人にとってはこれ以上なくやりがいのあるお店になると思います。
収益を上げるための経営努力だけでなく、常にお客様をリードして勉強をする必要もありますので、とにかく勤勉さが必要な要素になりますが、それが苦にならないなら必ず成功することができるはずです。
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