起業する前に光熱費を試算しておこう!計算方法を解説します
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起業前、「毎月の経費はどれくらいかかるのだろう?」と考える人も多いでしょう。当然ですが経費を試算し、それを上回る利益をださなければ経営は成り立ちません。今回はさまざまある経費の中から、一番コスト削減がしやすい「光熱費」を試算する方法についてご紹介します。
電力の計算方法
電気代は、消費電力に電気料金単価をかけ、そこに基本料金を足して算出します。基本料金は使用アンペア数によって変わるので、電力会社のホームページから、自分の使っているもしくは使う予定となる製品のアンペアを見て、把握しましょう。
計算に使うボルトは、電化製品カタログに記載されていますが、基本100ボルトです。ただしエアコンや冷蔵庫など、200ボルトの製品もあることに注意しておきましょう。200ボルトの製品は100ボルトの電圧では動きません。
消費電力についてですが、低圧電力には、消費電力量に応じて料金が変わる「3段階料金」という制度が採用されています。例えば東京電力の場合、最初の120kWhまでは19円/1kWhですが、120kWh~300kWhは27円/1kWh、300kWh以上は30円/1kWhといったふうに電気料金単価が変動していくのです。
つまり、例えば500kWの電力を1ヶ月で消費した場合に電気代は、以下のように求めることになります。
ここに基本料金や調整費が乗っかってきます。さらにそのほか、いろいろな割引がありますが、割引額は微々たるもの。試算に入れなくてもよいでしょう。
電気代の節約
電気代を節約する方法には、
- 照明をLEDに変える
- 動力を用いる
- 料金プランの見直しや電力会社の変更
などがあります。
水道代の計算方法
水道代は、水道料金と下水道料金を合算して算出します。
- 水道料金:基本料金と従量料金、それぞれ2カ月分を合算して算出
- 下水道料金:料金表から算出した金額に1.8をかけて算出
算出する項目が水道と下水道と2つあるため、少しややこしいです。しかし東京水道局のホームページには、メーターの口径や使用水量、使用した月を入力するだけで水道料金と下水道料金を算出してくれるページがあります。
自分で計算すると分かりにくい点も多い水道料金ですが、こうしたページを利用すれば、試算も楽になりますね。なお、一般的な飲食店の場合、メーター口径は40㎜で足りるとされています。
水道代の節約
水道代を節約する方法は、ズバリ節水。水を出しっぱなしにしないよう気を付けましょう。食器を洗うといったように長く水を使う場合は、洗った食器をためこみ、一気にすすぐとよいですね。
ガス代の計算方法
ガス代は、ガス単位料金とガス使用料をかけて算出した従量料金に基本料金をくわえて算出します。東京都内の場合、重量料金は安く見積もっても320円くらいになるでしょう。
ただしプロパンガスの場合、請求書にガス単位料金が書かれていないことも。その場合、計算してガス単位料金を計算し、そこから試算します。
またプロパンガスは、
- 事業者が自由に料金を設定できるため場合によっては高額に
- 工事料金が請求額に上乗せされる
- 上乗せしないが従量料金が高額になる
- 地域によって価格差が大きい
という部分も。
- 価格が気になる
- 試算したら高額だった
という場合、都市ガスへの乗り換えを考慮してもいいでしょう。ただし、都市ガスにすると災害時、ガスの復旧が遅くなることも。
プロパンガスは各家庭にボンベがあるため、安全が確認され次第、すぐに利用が可能です。しかし都市ガスは、家庭や店舗などにガスを届ける配管が多く存在するため、点検や対処に時間がかかり再び使えるようになるまで時間がかかります。
日本は、災害が多い国ですし、災害がいつ起こるかは誰にも分かりません。価格だけでなく、不足の事態についても考えておくとよいでしょう。
ガス代の節約
ガス代を節約する方法には、
- 余熱の利用
- 電気でまかなえる部分は電気で
などがあります。
電気、水道、ガス、どれも試算をしておくこと
電気、水道、ガス、どれも事業を経営するうえで欠かせませんが、利用すればもちろん毎月コストがかかります。起業後、予想していたよりも経費がかさみすぎて困ってしまうなんてことにならないように必ず事前に試算しましょう。
また試算だけにとどめず、
- 節約方法
- 料金プランの比較
- 契約会社をどこにするか
などでコストカットの方法を考慮することもお忘れなく。
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