介護経営の要「保険外サービス」とは?どんな種類がある?
目次
本業だけで収益を上げるのは難しいといわれる介護業界。そこで、注目しておきたいのが介護保険外サービスです。介護保険では提供ができないサービスと一口にいっても分からない方も多いと思います。
そこで、
- 介護保険外サービスとは一体何か
- 介護保険外サービスを提供するメリット
- 介護保険外サービスの種類
3点について、お伝えします。
介護保険外サービスとは?
介護保険が適用されないサービスのこと。「介護事業者は保険適用外のサービスを営んではいけない」と思ったことはありませんか?実は、保険外サービスの提供は可能なのです。
また、この介護保険外サービスを提供することにより得られるメリットは多々あります。メリットがあるなら利用しないともったいないですよね。
なぜ介護保険外サービスを提供すべきなの?
介護保険外サービスを提供したほうがよい理由とは、何でしょう。
顧客の増加
1つ目は、顧客の増加。
介護保険サービスは、介護保険制度内と決まっています。そのため、介護認定されていない高齢者にサービスを提供することはできません。しかし、介護保険外サービスを導入すれば、そうした高齢者へサービスの提供が可能となり、顧客が増えるのです。
売上の増加
2つ目は、売上の増加。
顧客が増えると、サービスの利用回数も増えるため、売上が増加します。その際、地域の介護施設の状況や高齢者から求められているものを調べるとよいでしょう。ニーズに合ったサービスの選択や提供がスムーズになります。
介護保険外サービスにどんな種類がある?
介護保険外サービスの実施元は、5つに分かれます。
- 市区町村独自
- 地域支援事業
- 介護サービス事業者
- シルバー人材センターや社会福祉協議会
- 民間企業
それぞれどんな内容があるのか、見ていきましょう。
市区町村独自で実施する介護保険外サービス
たとえば、移動理容室・美容室。外出が難しい高齢者に向けて、理容室・美容室が移動してサービスを行います。価格目安は、大体1回で500~2,500円ほど。
ほかには、通報機器のレンタルがあります。ひとり暮らしの高齢者ですと、何かあった際にどこかに連絡するのは難しいもの。通報機器をレンタルすることでいち早く連絡が取れます。価格目安は月1,300円ほどです。
地域支援事業が実施する介護保険外サービス
たとえば、運動や他者との交流などセンターに通って受けるサービス。価格目安は300~400円ほどですが、無料のものもあるそうです。
ほかには、訪問サービスがあります。事業者やNPOのボランティアスタッフが、自宅に来て掃除や食事の手伝いをしてくれます。価格目安は、200~250円ほど。
介護サービス事業者が実施する介護保険外サービス
たとえば、介護施設から一時帰宅した時の世話や外出時の付き添い。介護保険サービスでは難しい身体介護を行います。価格目安は、2,000~4,000円です。
シルバー人材センターや社会福祉協議会が実施する介護保険外サービス
シルバー人材センターでは、話し相手や食事の準備、掃除などのサービスを提供しています。価格目安は、1,067円からです。
社会福祉協議会の場合、
- 掃除や料理、洗濯などの家事サポート 価格目安は800円
- 車いす介助や付き添いなどの介護サポート 価格目安は1,000円
といったサービスを提供しています。
民間企業が実施する介護保険外サービス
たとえば、移送サービス。買い物や通院の際、介護タクシーを利用できるのです。そのほか、コンビニが行う配食サービスというものもあります。配食サービスは基本手渡し。そのため、高齢者の安否確認にもなりますね。
介護保険外サービスの提供を
介護保険外サービスを提供することで、高齢者からニーズに答えられる幅が広がり、多くのメリットが得られます。
ニーズに沿った快適なサービスを提供していると、自然と集客にもつながります。
収益ももちろん大切ですが、高齢者の暮らしにも役立つ介護保険外サービスを導入してみてはいかがでしょう?
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