プロパンガス・都市ガス・電気 一番コスパがよいのはどれ?
目次
照明や空調、調理に欠かせない、ガスと電気。ガスの種類には、プロパンガスと都市ガスがありますね。一番コスパがよいエネルギーは、どれなのでしょう。また、コストも重要ですが、コスト以外の面について知っておくことも重要です。
- それぞれのコストを比較した結果
- メリット・デメリット
についてお伝えします。
プロパンガス、都市ガス、電気、コスパのよさを比較
ガスと電気はそれぞれ単位が違うため、このままでは比較できませんよね。そこで、どちらでも使える単位「kcal」(熱量を表す単位)に変換します。すると、
- プロパンガス 1m3で24,000kcal
- 都市ガス 1m3で11,000kcal
- 電気 1kWhで860kcal
同じ1でも電気と都市ガス・プロパンガスにはかなりの差があると分かりますね。
- 電気と都市ガス比較:11,000を860で割ると12.7で約13倍
- 電気とプロパンガス比較:24,000を860で割ると27.9で約28倍
これだけを見ると、コスパが一番よいのはプロパンガスといえますね。しかし、コストだけで見ては失敗することも。コスト以外のメリット・デメリットについても学び、多面的に比較しましょう。
コスト以外のメリット
まず、コスト以外のメリットです。
- 火力
- 安全性
- 仕入れ
の3つから見てみます。
火力
ガスは火力が高いため、調理に欠かせません。火力が高いことで、パラパラチャーハンがつくれるのです。チャーハンをつくる際に火力が高いと、時間が経っても素材から水分が出にくいため、食感はパラパラです。しかし、火力が弱ければ素材から水分が出てしまい、ベタベタした食感になってしまうでしょう。
飲食店にとって、料理はとても大切なもの。火力が高いことにより美味しい料理がつくれますし、さまざまなメニューの開発も可能となるでしょう。
安全性
安全性が高いのは、電気です。ガスの場合、火災の危険性がありますよね。しかし電気ですと、火災の不安はないため、安心して利用できます。ただし、漏電や停電といったトラブルが起こることも。
仕入れ
仕入れの楽さでいえば、都市ガスと電気に軍配が上がります。プロパンガスの場合、設置にかかる初期費用を料金に上乗せされることも多いのです。その点、都市ガスや電気はそういったこともないため、設置が楽といえますね。
コスト以外のデメリット
最後に、コスト以外のデメリットを見ていきましょう。
電気
電気は、火力が弱いため、調理時にムラがでやすいのです。素材の味を生かせなかったり美味しく仕上がりにくかったりというと、分かりやすいでしょうか。より味に磨きをかけたい場合は、電気だけでなくガスを導入したほうがよいでしょう。
都市ガス
都市ガスには、2点ほどデメリットがあります。
1つ目は初期費用が高いこと。しかし地域差のでやすいプロパンガスと異なり、料金の計算方法は分かりやすいです。コストの把握はかんたん、といえるでしょう。
2つ目は災害時の復旧が遅いこと。店舗や家庭ごとにボンベを設置するプロパンガスと異なり、都市ガスは契約した箇所にまとめてガスを送ります。そのため、災害が起こった際、ガス管の点検や修理に時間がかかってしまうのです。
プロパンガス
プロパンガスの場合、事業者ごとに価格設定できます。そのため、
- 地域によって価格差がある
- 価格が変動しやすい
のです。コストが変動する点はありますが、都市ガスと比べて、災害時の復旧は早く、その点は安心できます。
コストだけでなくさまざまな視点から考える
プロパンガス、都市ガス、電気、それぞれを比較すると、熱量の高さや災害時の復旧といった点からプロパンガスがよいと分かりました。しかし、それぞれにメリット・デメリットがありますし、「自分が何をしたいか」によって選択肢は変わるでしょう。
- 毎月かかるコストについて試算
- メリット・デメリットはどのような影響を自分にもたらすのか考慮
などを行えば、どれを選択すれば一番お得か分かるようになるのでおすすめです。
人気記事(開業・独立)
関連記事(水道光熱費)
事業拡大を目指す企業様
代理店募集、フランチャイズ募集の情報発信サイトです。