店舗に設置する防犯カメラの画質はどれくらいが最適?
目次
万引き防止やレジでの金銭授受トラブル防止のために設置される監視カメラですが、防犯カメラは24時間録画を続けるものなので、容量が大きすぎても保存しておけず、粗すぎても意味がないため、用途に合わせてちょうど良いラインを見つけることが大事です。
では、具体的にどれくらいの画質があれば良いのでしょうか?
画質によってどれくらい視認性は違う?
まずは画質によってどれくらい視認性が異なるのかということをチェックしていきましょう。
以下の画像は220万画素の画像ですが、文字がどれくらいの画素数なら識別できるか検証していきたいと思います。
わかりやすいように切り抜いて比較していきます。220万画素であれば以下のように鮮明に識別できます。
まずは100万画素まで下げてみます。
少しぼやけますが、まだ視認できる範囲ですね。
続いては、50万画素まで下げてみます。
50万画素になるとかなり崩れてきました。99という数字がギリギリ判別できるレベルですね。
さらにここから15万画素まで落としてみます。
ここまでくるとかなり視認しにくくなります。R24はかろうじて見えますが、その横にある文字列については視認することができません。ということで、監視カメラの画素数は最低でも50万画素は必要であるということがわかりました。
画質が高ければ良いという話でもない
さて、だいたい50万画素くらいが利用価値のあるギリギリの範囲内であることがわかりましたが、じゃあ高画質のものを使えばよいかというと、高画質すぎるのも問題です。
――というのも、監視カメラを撮影してそのデータを保存しておくためのレコーダーの容量には限りがあります。
例えば220万画素の動画であれば、20時間ほどで500GBもの容量になります。レコーダーの容量が2TBあったとしても、4日分の録画データで容量いっぱいになってしまうのです。店舗に監視カメラを設置するなら少なくとも1週間程度は保存しておかなければ使い物になりませんから、高画質の監視カメラをセットするのであれば、倍の4TBくらいの容量のレコーダーが必要になります。もちろん、容量の大きいレコーダーは高額になります。
また、1店舗に監視カメラ1台しか設置しないなんてこともないとは思いますので、仮に4台設置することを考えれば2TBの容量で1週間分の録画を収めるためには100万画素でギリギリといったところです。
監視カメラは用途に合わせて使い分けよう
ここで今一度考えたいのは、監視カメラの用途についてです。例えば金銭トラブルを避けるために、金銭の授受を鮮明に映し出す必要があれば、それなりの高画質が必要になります。100万画素以上に対応したAHDカメラもしくは220万画素のフルハイビジョンカメラが必要になります。
一方で防犯目的であれば、そこまで高い画質は必要ありません。どういうことかというと、万引き犯の人相や商品をカバンの中にいれるタイミングを撮影できれば良いのであれば、50万画素のアナログカメラでも十分だということです。
カメラの画質が全て同じでなくてはいけないなどという決まりはないので、用途に合わせて使い分ければ良いのです。
高画質な映像(100万画素以上)が必要な場所
レジ周りのように、お客様と金銭のやり取りが発生する場所や、入店退店のときに必ず出入りする導線
低画質な映像(50万画素)でも良い場所
従業員の内引き防止用の監視カメラ、防犯用のカメラ
まとめ
まとめると、監視カメラを設置する上で最低限必要な画質は50万画素、レジ上など、鮮明な映像が必要になる場所は100万画素~200万画素ということになりました。
もちろん距離によっても必要な画素数は変わりますので、あくまで参考程度にしていただければと思います。
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