夜間は電気が安くなるって本当?電力と時間帯の話
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「深夜って電気代が安いんでしょ?」――誰が言い出したかわからないが、水に浮かぶはずがない石を浮かばせ、水に沈むはずのない木を沈ませるかのごとく、根も葉もない噂が出回りました――。
深夜電力を使えば電気代が安くなるというのを聞いたことはあるでしょうか。一体この噂はどこから出てきた話なのでしょうか?検証していきたいと思います。
夜間に電気が安くなるのは本当なのか?
起承転結という言葉がありますが、エネインフォ編集部としては結論から先に持ってきましょう。――夜間に電気料金が安くなるというのは、多くの場合は間違いです。
もし、皆さんがオール電化を契約している場合は夜間の電気代が安くなりますが、電力会社に連絡して契約プランを変えていない限り、夜間に電気代が安くなるようなことはありません。
一般的に、電気代は「従量電灯」と呼ばれる契約内容になっており、昼に使おうが夜に使おうが変わらない電気料金になっているからです。
皆さんが現在どのような契約プランであるかということは、スマートメーター未設置の家庭なら、検針票が届いているはずなので、それを見れば知ることができます。
――多くの場合従量電灯Bとか従量電灯Cとか書いていると思います。この場合、どの時間帯に電気を使用しても電気代が変動することはありません。
なぜ夜間は電気代が安くなると言われているのか
これは、オール電化というサービスが普及したためだと考えられます。
オール電化は、夜間の電気代が安くなっているため、夜寝ている間に夜間蓄熱式機器という「エコキュート」や「電気温水器」で水を温めたりすることでガス代を節約することができたりする電気料金プランのことを指します。
――しかし、一時期はCMで聞かない日はなかったくらいに宣伝していたのに、最近は滅多にエコキュートやおオール電化という言葉を聞かなくなったことにお気づきの方はおられるだろうか。
とある災害を境にこのオール電化のシステムは崩れはじめました。――そう、東日本大震災です。
もともと、オール電化は、原子力発電所がメインの発電所となることを想定して開発されたものでした。というのも、博覧強記な読者諸君がご存知の通り、原子力発電所は一度稼働し始めると、長い期間ストップすることができません。
つまり、原子力発電所は夜間も無駄に稼働してしまって過剰に発電してしまうというわけですね。電気は貯蓄しておくことができませんので、多くの人が就寝している夜間は供給過多の状況になっていたのです。
そのため、電力会社としては、夜間に電気を購入して欲しい、そこで開発されたのがオール電化です。
オール電化では、本来はガスで温水するものを安価な電力で行うというものです。そのため、オール電化で契約していれば夜間の電気料金は安くなるのです。
オール電化でも夜間の電気代は変わらなくなった?
ここまで読んでいただいて、皆さんは、「じゃあ原子力発電所止まったから今はオール電化でも変わらないってこと?オール電化にした人がかわいそう」と思われるかもしれません。しかし、原子力発電所が稼働していた頃ほどではありませんが、現在も多少ではあるが安く電気を使うことができます。
――というのも、火力発電所も原子力発電ほどではないが、ある程度発電のペースを保っておいたほうが効率がよくなるためです。
車を走らせる時、ある程度スピードが出るまでに回転数を上げる必要がありますよね?また、ある程度速度が乗ってくると、少ない回転数で速度を保つことができます。
それと同じで火力発電所もある程度発電量を保っておいたほうが良いのです。――そのため、電力会社としては、できるだけ24時間変わらない量を供給し続けたいわけ。
こういった背景があり、現在もオール電化の家庭なら電力を安く買うことができるのです。
オール電化以外に安くする方法はないの?
2016年の電力全面自由化以降、電気料金を安く利用する方法は複数でてきました。
私たちは生活スタイルにあった電気料金プランを選ぶことができるようになったのです。
――例えば、HTBエナジーという電力会社なら、毎日2時間だけ電気料金が無料で利用することができます。
夜間だけでなく、朝の洗濯機やエアコンなどの家電を大量の使用する時間帯(6~8時)に無料で使用することができたり、逆に家族が帰ってくる19時~21時の間を無料にしたりすることが可能で生活リズムにあわせたプランを選ぶことが可能です。
このように、オール電化でなくても様々な方法で電気料金を安くすることができます。
この機会に毎月の電気料金を確認してみて、自分あう料金プランの見直しをしてみてはいかがでしょうか。
電気料金プランの相談なら電気代削減コンシェルジュ
2016年以降電力会社は急激に増加し、様々な企業が電力事業に参入しています。
電力会社は様々な電気料金プランを提供し、差別化することで顧客獲得に躍起になっています。
そのため、皆さん一人ひとりにピッタリの電気料金プランは生活スタイルやお住まいのエリア、毎月の使用電力量によって異なってきます。
また、あまり考えないで適当に電力会社を選んでしまうと、電気料金が逆に高くなるなんてことも考えられます。
――そこで、これまで様々な電力会社を比較して皆さんに懇到切至な解説と共にご紹介してきたエネインフォが電気料金の相談窓口として電気代削減コンシェルジュサービスを開始しました。
「どの電力会社にしていいかわからない、自分にあった電力プランが知りたい」という方は、無料で利用できますので是非お気軽にお問い合わせいただければと思います。
こういった書き方をすると「無料?怪しすぎる!」――と思われるかもしれませんが、電力会社から紹介料として運営資金をいただいているので読者の皆様に負担を求めることはないです。ご安心を。
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