美容室の電気代はどれくらい?1ヶ月の料金を試算してみた
目次
美容室では、空調、ドライヤー、加温器といった消費電力の多そうなものを使う頻度が高く、電気代が高くなってしまいがちなようです。
では、1ヶ月どれくらいの電気代がかかるのでしょうか?今回は美容室の1ヶ月の電気代について試算してみました。
美容室で電気を使うもの
美容室では、パーマをかけたりカラーをしたりする頻度にもよりますが、まずは1日どれくらいの電気代を消費することになるのでしょうか。
ザックリではありますが試算してみましたのでチェックしていきましょう。
空調
美容室ではお客様に快適に過ごしてもらうため、店舗によっては換気をしながら暖房をつけることもありますね。
ということで仮に10kWhの業務用エアコンを8時間つけた場合で計算してみましょう。
10kWh×8時間=80kWh
例えば東京電力のエリア圏内であれば、3相なら1kWhあたり17円くらいです。
80kWh×17円6銭=1,364円
これで週1日休みで26日営業したとしましょう。
1,364円×26日=35,484円
なんと空調だけで3万円以上かかってしまう計算になります。
もちろん、もっとも消費電力が大きい冬の場合での試算なので春~秋にかけてはもう少し電気代は安くなると思われます。
ドライヤー
さて、お客様の髪を断髪した後は洗髪して乾かさなくてはいけません。例えばお客様1名につき10分程度ドライヤーを使用すると考えて、1時間に3名の来店があるとします。
1日8時間営業すると考えて、3×8で24名――つまり240分…4時間分ドライヤーを使うことになりますね。仮に1200Wのドライヤーを使うとすると、1日ドライヤーによって消費される電気代は以下の通り。
1.2kWh×4×26.00円=124円80銭
26.00円というのは東京電力エリアの従量2段目の料金です。毎月消費電力が多い場合は30.02円になりますので
先程と同じように26日営業することを考えると、
124円80銭×26日=3,244円80銭
それなりの金額ですね…。もちろん繁盛店でお客様がもっと入っている場合は更に電気代がかかってきます。
加温器
美容院の開業を志す皆様なら既にご存知でしょうが、加温器とは、パーマをかける時に頭の回りでグルグルするやつですね。――合ってますよね?
調べてみると、消費電力はだいたい1000Wとなっていました。
困ったことに美容室のパーマ事情について詳しくない筆者としては、一日に何人くらいパーマを当てていくのか知る由もないため、1人あたりの電気代を試算してみます。
だいたい使用時間は20分くらいでしょうか?女性の場合はもっとかかるのかもしれませんが、筆者がパーマを当てる時は体感20分くらいなので計算もしやすくなるので30分としましょう。
すると
0.5時間×1kWh=0.5kWh
1kWh26円ですから、
26円×0.5kWh=13円
これはあんまり電気代かかりませんね(笑)
1日に一人パーマをかけるとしても、338円です。
照明
次に意外と盲点になりがちですが、照明も意外と電気代を消費するものです。
例えば消費電力が少ないと言われているLEDでも20Wくらいを消費することになります。例えば30本くらいのLEDランプを1日8時間使用したとしましょう。
0.02kWh×30本×8時間=4.8kWh
これが1kWh26円で消費した場合
4.8kWh×26円=124円80銭
さらに26日営業した場合
124.8円×26=3,244円80銭
計算しながらどこかで見たことがある数字だと思ったらドライヤーと同じくらいの消費電力なのですね。
冷蔵庫
さて、美容室ではカラーとかパーマで待ち時間が長いお客様に対してジュースなんか出してくれたりします。
ジュースを出す程度であれば一人暮らし用の冷蔵庫で十分だと思いますので、ここでは小さいサイズの冷蔵庫の電気代を計算してみましょう。
冷蔵庫の消費電力はメーカーの公式の記述によると最新のものでも年間で340kWhになっています。便宜上消費電力は360kWhとしましょう。
つまり月間で30kWh使っている計算になりますね。
30kWh×26円=780円
1ヶ月の電気代はだいたい4万円~5万円
さて、ここまでまとめてみると、電気代はどれくらいになるでしょうか。
項目 | 電気代 |
---|---|
空調 | 35,484円 |
ドライヤー | 3,244円 |
加温器 | 338円 |
照明 | 3,244円 |
冷蔵庫 | 780円 |
合計 | 43,090円 |
だいたい4万円ちょっとになりそうですね。一覧を見る限りでは空調にかかる電気代をどれくらい節約できるかということが鍵になりそうです。
美容室の電気代は空調が鍵を握る
どんな店舗でもそうですが、やはり電気代の大半を占めるのは冷暖房、空調設備です。
例えば夏場は定期的に室外機に水をかけたり、冬場は湿度を上げて体感温度を高めたりすることで1度でも上げたり下げたりすることができます。
エアコンは1度外気の温度に近づけるだけでも10%ほど電気代を削減できると言われています。10%ということは上記試算で言えば3,500円も削減できる計算になりますから、これは大きいですね。
電力会社を乗り換えるのも一つの方法
さて、今回は1kWhあたり26円(東京電力の2段目の料金)で計算しましたが、これは電力会社を乗り換えることで安くすることができます。
また、ただし料金単価をよく見ずに契約してしまうと逆に料金が高くなってしまうこともあります。
例えば東京電力エリアの従量料金は1段目は17円、2段目は26円、3段目は30円となってしますが、電力会社によっては1段目~3段目まで全て26円であったりもします。
この時消費電力量が少なければ本来17円で良いものが26円になってしまうのですから、電気料金がそれだけ高くなってしまいます。
また、従量料金だけでなく基本料金が異なる場合もありますので、電気料金はまさに複雑を極めます。
このため、「電気料金ってどんな仕組みなの?三段階料金って?」を参考にするなどして電力会社を乗り換える時は十分比較検討した上で乗り換えるようにしましょう。
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