東北地方で電気料金が一番安い電力会社はどこだ!?料金を一挙比較
目次
電力小売全面自由化が始まってから2年が経ちますが、2017年度新電力会社が持つシェアはわずか10%程度となっています。つまり、多くの人が電気料金を乗り換えていないということです。
その理由はズバリ、電気料金がややこしすぎてどこがおトクなのかわからないという分かりにくさにあるのではないか。エネインフォ編集部はそう思いました。
今回は、東北電力が電力を提供するエリアで新電力会社に乗り換えることで、本当にん電気料金は安くなるのかということを検証するとともに、どこの電力会社に乗り換えた時に電気料金が安くなるのかということをご紹介していきたいと思います。
電力自由化は本当に安くなるの?
電力自由化は、2016年に始まったもので、私達消費者や商店などの小規模な事業者でも電力会社を自由に選ぶことができるようになったというものです。
電力会社を自由に選ぶことができるということは、電気料金はもちろん、「どんな方法で発電された電力なのか」ということを選択できるようにもなったのです。
2016年に開始した電力自由化によって実に新電力会社と呼ばれる会社は500社にまで増えたと言われています。しかし、どこの電力会社も同じものを販売していては、消費者もメリットを感じませんから、契約が集まりませんよね?
ですので、多くの電力会社では、様々な付加価値をつけ始めました。単純に料金が安い電力会社もあれば、電気料金以外の部分でメリットを享受できる会社もありますし、さらに100%再生可能エネルギーを供給する電力会社もでてきました。
そのため、電力会社を乗り換えることで、必ずしも電気料金が安くなるとは限りません。――皆さん一人ひとりにあった電気料金プランがあるのですから、皆さんの生活スタイルや営業スタイルにマッチしない電気料金プランだって存在します。
とはいえ、電気料金が安くならなければ乗り換える意味がありませんよね?――ということで、今回は様々な電力会社の料金を比較すると共に、本当に電気料金が安くなるのかということについて検証していきたいと思います。
電気料金を比較する前に
電気料金を比較する前に、電気料金の仕組みについておさらいしていきたいと思います。これまで内容を理解するのが面倒で遠回しにしていた方もこれを機会にうっすらとでも良いので内容を把握していただければと思います。
事業を営んでいる場合でも、一般家庭の場合でも電気料金プランを乗り換えていなければ、皆さんは「従量電灯」と呼ばれるプランで契約していると思います。
商店や飲食店など消費電力量が多いと想定されるは「従量電灯C」、一般家庭の場合は「従量電灯B」あるいは「従量電灯A」のプランで契約しているはずです。
この従量電灯とは、電気を使用すればするほど電気料金が高くなるというシンプルなプランでありながら、3段料金と呼ばれるシステムがあるため少しややこしくなっています。
3段料金とは、その月に消費した電力がどれくらいかによって電気料金単価が変動するというもので、消費電力が多ければ多いほど電気料金単価は高くなっていきます。
つまり、たくさん使う人は高い料金単価で電気を使用しなければならないということです。
東北電力の場合は、3段料金は以下のようになっています。
消費電力 | 料金単価 |
---|---|
最初の120kWhまで | 18.24円 |
120kWh~300kWh | 24.87円 |
300kWh~ | 28.75円 |
ですので、例えば350kWhの電力を月に使用した場合は電気量料金は以下のような計算式になります。
18.24円×120kWh+24.87円×180kWh+28.75円×50kWh=8,102円
この3段料金は以下で紹介するほとんどの電力会社で採用されているものです。――ということで、この料金プランに基づいて比較検証していきたいと思います。
東北電力エリアの電気料金を比較してみた
さて、冒頭でも紹介した通り、電力会社は2018年時点で500社もあると言われています。――だがしかし、500社の電気料金を比較していってもおそらく読者諸君を退屈させるだけになってしまいます。
――ということで、今回は代表的な電力会社をいくつかピックアップして比較していきたいと思います。
電力会社 | ~120kWh | 120kWh~300kWh | 300kWh~ |
---|---|---|---|
東北電力 | 18.24円 | 24.87円 | 28.75円 |
ハルエネでんき | 18.24円 | 24.87円 | 28.18円 |
Looopでんき | 27.00円 | 27.00円 | 27.00円 |
シンエナジー | 18.23円 | 19.98円 | 22.22円 |
HTBエナジー | 17.33円 | 23.63円 | 27.32円 |
あしたでんき | 25.50円 | 25.50円 | 25.50円 |
ソフトバンクでんき | 18.05円 | 24.62円 | 28.46円 |
楽天でんき | 18.24円 | 24.87円 | 26.63円 |
はなカメくん電気 | 23.19円 | 23.19円 | 23.19円 |
@niftyでんき | 18.24円 | 24.62円 | 28.08円 |
丸紅新電力 | 18.24円 | 24.87円 | 26.63円 |
ミツウロコでんき | 20.24円 | 22.80円 | 26.31円 |
auでんき | 16.88円 | 23.02円 | 26.62円 |
グリーナでんき | 18.24円 | 24.87円 | 28.75円 |
※従量電灯C相当の料金単価
比較してみると、シンエナジーあたりが安いでしょうか。――ただ、これだけ数値を羅列しても、つい先程電気料金の仕組みについて知った読者諸君からしたら、意味がわからないだろう。記事を書いている自分もこれだけ数字がズラッと並ぶと眠たくなってしまう。これが文系のつらいところである。 ――とまぁ、いちいち計算するのも面倒だと思うので、以下ではいくつかのパターンでどれくらい安くなるのかということについて試算していきたいと思います。
どれくらい電気料金が安くなるのか試算してみた
さて、先程紹介した電気料金単価をもとに、それぞれの電力会社の電気量料金はどれくらい安くなるのかについて試算していきたい。試算するにあたって、ある程度共通した数字が必要になるので、ここでは、以下の3パターンで比較していきたいと思います。
- 消費電力250kWh(夫婦共働きで二人暮らし想定)
- 消費電力500kWh(小規模な商店想定)
- 消費電力2,000kWh(中規模な飲食店想定)
この中で皆さんの消費電力で最も近しいものを選んで見ていただきたい。ちなみに消費電力を知る方法については毎月皆さんのポストに届く検針票をチェックすればわかる。以下の画像で⑫に当たる部分を見ればわかる。
引用:東北電力
それでは早速チェックしてみましょう。
電力会社 | 250kWh | 500kWh | 2,000kWh |
---|---|---|---|
東北電力 | ¥5,422 | ¥12,415 | ¥55,540 |
ハルエネでんき | ¥5,422(±0) | ¥12,301(-114) | ¥54,571(-969) |
Looopでんき | ¥6,750(+1,328) | ¥13,500(+1,085) | ¥54,000(-1,540) |
シンエナジー | ¥4,785(-766) | ¥10,228(-2,564) | ¥43,558(-13,874) |
HTBエナジー | ¥5,152(-270) | ¥11,797(-618) | ¥52,777(-2,763) |
あしたでんき | ¥6,375(+953) | ¥12,750(+335) | ¥51,000(-4,540) |
ソフトバンクでんき | ¥5,367(-55) | ¥12,290(-126) | ¥54,980(-561) |
楽天でんき | ¥5,422(±0) | ¥11,991(-424) | ¥51,936(-3,604) |
はなカメくん電気 | ¥5,798(+376) | ¥11,595(-820) | ¥46,380(-9,160) |
@niftyでんき | ¥5,389(-33) | ¥12,236(-179) | ¥54,356(-1,184) |
丸紅新電力 | ¥5,422(±0) | ¥11,991(-424) | ¥51,936(-3,604) |
ミツウロコでんき | ¥5,393(-29) | ¥11,795(-621) | ¥51,260(-4,281) |
auでんき | ¥5,018(-404) | ¥11,493(-922) | ¥51,423(-4,117) |
グリーナでんき | ¥5,422(±0) | ¥12,415(±0) | ¥55,540(±0) |
※従量電灯C相当の料金プラン
※基本料金や割引などは加味していない
比較してみると、やはりシンエナジーが安いでしょうか。自社で発電施設を持っている電力会社はやはり電気料金が安い傾向にあるのかもしれませんね。
一方でLooopでんきという口コミサイトでやけに人気の高い電力会社は消費電力が少ない場合は電気量料金が高くなってしまうようです。――ただ、Looopでんきは基本料金が無料なので、それでプラスマイナスゼロくらいにはなるのだが、口コミで言われているほどおトクでないことがわかる。
結論、シンエナジーが安い
結論、東北エリアで電気料金が安いのはシンエナジーということになりました。
ただ、この中には電気料金プラン以外の部分でメリットを享受できる電力会社があります。
例えばソフトバンクでんきはソフトバンクの携帯電話や光回線のソフトバンク光とセットで契約することで割引を受けることが可能です。同様にauでんきや@niftyでんきでも携帯電話やインターネット回線とのセット割が適用されます。他にも、HTBエナジーは1日の2時間だけ電気を無料で使用できる時間をオプションでつけることができます。これは例えば大量に電気を消費するタイミングが固まっている場合は他の電力会社よりも電気料金を抑えられるということになります。
そのため、電気量料金はシンエナジーが安いですが、一番安いからといって必ずしもおすすめの電力会社とはならないのです。
電力会社の料金プランは非常に多様化しています。おそらく皆さん一人ひとりにあった電力会社があるはずなので、割引きプランや享受できるメリットについてじっくりと考えてみましょう。
まとめ
電力会社の料金プランは多種多様です。しかし電力会社は実に500社以上存在しており、これら全てを比較することは以下に聡明な読者の皆様でも至極困難を極めることでしょう。
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