飲食店を開店させるために必要な電化製品リスト

飲食店を開店させるために必要な電化製品リスト

目次

  1. 最低限必要な電化製品リスト
  2. あれば良い電化製品リスト
  3. 開店前に知っておきたい電化製品の豆知識
    1. 動力と電力の違いについて知っておこう
    2. 照明はLEDにしておこう

飲食店を開業する上で必要になるものといえば、営業許可申請やお客様用の机や椅子、食器や従業員などさまざまなものがあります。その中でも電化製品は比較的高額なものが多いです。

しかし、開業時には何かとお金が必要になりますし、運営資金としてストックしておきたいと考える方もいらっしゃると思います。——ということで、今回は飲食店を開業するために最低限どのような電化製品が必要になるのかということをご紹介していきましょう。

最低限必要な電化製品リスト

飲食店を開業するにあたって、最低限必要な電化製品といえば、以下のようなものがあります。

  • 冷蔵庫
  • 電球
  • エアコン
  • 製氷機
  • レジ
  • 電子レンジ
  • 炊飯器

どのような業態であっても、やはり照明やエアコンは外すことができません。また、食品を保存するために必要な冷蔵庫や、ドリンクを出すために必要な製氷機も最低限準備しておくべきでしょう。

「製氷機は冷蔵庫でまかなえないか?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、お客様のオーダー数が増えれば増えるほど、氷は必要になってきます。一気にかつ簡単に氷が作れる製氷機も外すことはできないでしょう。

もちろん、「うちの店はドリンクを出さない」というのであれば、冷凍庫で作ることができる氷で十分まかなえるかもしれませんが、それでも水は置く必要があるはずです。また、ドリンクは料理や食品に比べて利益率が高いので、店舗を運営していくうちに「できれば積極的に売っていきたい」と考えることになるはずです。

あれば良い電化製品リスト

次にあれば業務効率化や経費削減の恩恵を受けることができる電化製品のリストをチェックしてみましょう。

  • 食器洗い乾燥機
  • フライヤー

チェックしておきたいのは、食器洗い乾燥機です。開業時というのは、売上と経費ばかりに目がいってしまいがちですが、食器洗い機やフライヤーなどの業務効率化につながる電化製品は店舗を運営する上で非常に重要です。

例えば、極端な例ですが、時給1,000円のアルバイトを3名雇ったとしましょう。このうち一人を食器洗い係とした場合に、8時間雇用した場合には8,000円の人件費がかかります。しかし食器洗い機ならば、セットするだけであとは自動化することができますから、アルバイトの人数を一人減らすことができるかもしれません。

飲食店で最も大きな経費は、材料費と人件費といわれています。材料費はなかなか削ることができませんが、やり方次第で人件費は大幅に削ることができるのです。この人件費を削る方法というのが、電化製品の導入であったり、業務のマニュアル化であったりするのですが、上手にやりくりしている飲食店というのはやはり成功しています。

流石にアルバイトを1名削減することはできなくても、食器洗い機の電気代やガス代なんて数十円〜数百円の世界ですから、1時間アルバイトが不要な時間を作るだけで、大幅な経費削減になるのです。

このため、店舗運営前から業務効率化を考えて食器洗い機やフライヤーといった電化製品を導入しておくことは非常に重要だといえます。

開店前に知っておきたい電化製品の豆知識

最後に、電化製品を購入する前に知っておきたい知識についてご紹介していきます。

動力と電力の違いについて知っておこう

上記で紹介した中でもエアコンと冷蔵庫、製氷機は動力で動くものと電力で動くものがあります。動力とは、「三相200V」と呼ばれる電源のことで、電力に比べて電気代が安いという特徴があります。

一方電力というのは、家庭でも使われている「単相100V」という電源です。

例えば東京電力エリアの場合、電力の電気料金は27円/1kWhですが、動力の場合は17円/1kWh程度。電力は1ヶ月に300kWh以上消費した場合30円/1kWhにもなるので、動力の電気代がいかにお得かということがおわかりいただけると思います。

特に飲食店の電気代の30%程度を占めるといわれるエアコンは動力で動く製品を購入しなければ電気代が跳ね上がってしまいます。しかし、動力を使うためには電力会社と2種類の契約を結ぶ必要があります。このため、基本料金は高くなってしまうのです。ですので、製品を購入する前に、何にどれくらいの電気代を使うのかを試算しておき、動力を使うべきなのかどうなのかということも検討してみましょう。

照明はLEDにしておこう

次に、LEDの有用性について。皆さんはLEDのほうが、電気代が安いということを漠然とはご存じだと思います。——しかし、具体的にどれくらい安くなるのかということはご存じないかもしれません。

一般的な白熱電球や蛍光灯に比べてLEDの電気代は50%以上安くなります。さらに、照明というのは常に利用するものであり、飲食店の電力消費量の30%程度…つまりエアコンと同じくらの消費電力量になるといわれています。塵も積もれば山となるといいますが、以外にも冷蔵庫や製氷機、電子レンジよりも消費電力が多いのが照明なのです。電球をLEDに切り替えるだけで電気代を40%カットすることができたという話も実はよくある話なのです。

このため、新たに開業をする場合には予めLEDを使う前提で店の改装を進めるほうが良いでしょう。

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