初めての移動販売!開業までにはどのようなステップがあるの?

初めての移動販売!開業までにはどのようなステップがあるの?

目次

  1. 1.カフェに!雑貨に!移動販売できるものにはどんな種類がある?
    1. 飲食物
    2. 雑貨
  2. 2.費用・資格など…移動販売を開業するにあたり準備したいこと
    1. 許可・資格
    2. 必要な車・道具
    3. 給水タンクの容量
  3. 3.求人が出ているフランチャイズ型移動販売に申し込むのも手
  4. 4.移動販売の収入はどのくらい?失敗談から学ぼう

独立して移動販売を始めようと考える人は決して少なくありません。
店舗型の販売店ではお客さんが来るのを待つしかありませんが、移動販売なら確実にお客さんがいる場所に出向くことができるのが強みだと思います。
移動販売の開業までには、資金調達、資格・許可の取得などいくつのステップが必要です。これから移動販売をしようと考えているのであれば、これらステップについてしっかりと把握しておきましょう。

1.カフェに!雑貨に!移動販売できるものにはどんな種類がある?

移動販売されている代表的なものにと、「飲食物」や「雑貨品」をあげることができます。それぞれについて詳しくお話ししましょう。

飲食物

クレープ、ホットドッグ、ケバブなどといったその場ですぐ食べられるものから、野菜や果物といった食材など種類問わず実に様々な飲食物が移動販売されています。古くからある石焼き芋もまた移動販売されている飲食物のひとつですね。また、最近ではカフェが車で移動営業している例もあります。

その場ですぐ食べられるものが若者を中心に人気となることも少なくありません。また、スーパーで購入するより安く済むことが多い食材であれば主婦から人気が得られます。

雑貨

雑貨を移動販売している業者も目立ちます。中でもアクセサリーの販売が一般的です。海外からの輸入雑貨を扱っている場合が多く、普段からあまり見かけないアクセサリーを販売していることもあります。また、ハンドメイドアクセサリーの独自商品を提供している販売店もあり、通常の店舗にはない掘り出し物を見つけられるかもしれません。

生活雑貨が移動販売されていることもあります。こちらも海外製のものや一般市場では見ないような商品を取り扱っていることが多いようです。

2.費用・資格など…移動販売を開業するにあたり準備したいこと

移動販売を開業するためには、費用・資格などいろいろと準備すべきことがあります。これから移動販売しようと考えているのであれば、具体的に何が必要になるのかよく確認しておきましょう。

許可・資格

移動販売で食品を扱う場合、「営業許可」「食品衛生責任者の資格」の許可および資格取得が必須となります。

まずは食品衛生責任者の資格を取得する必要があります。資格は保健所が実施する講習を受ければ、1日で取得することも可能です。資格が取得できたのであれば、保健所に行って営業許可の申請を行いましょう。
ちなみに、営業許可に関する条件は全国一律ではありません。営業を始める地域の保健所に足を運んで、条件をよく確認しましょう。
車を利用して車内調理を行う場合は、「食品営業自動車」、調理を行わないのであれば「食品移動販売車」と販売形態を明確にする必要があるので注意してください。

雑貨を移動販売する場合は特別な資格・許可は必要ありませんが、道路上で営業する場合は道路の使用許可が必要です。

必要な車・道具

移動販売では、車を利用するのがスタンダードな方法です。軽のトラックやバンであれば、燃費が低いため移動費を抑えることができます。

車内調理をするのであれば、調理するための設備を整えて、車の改造もしなければなりません。改造には基準が定められているので、事前によく確認しておきましょう。
過去に移動販売で使用された中古車であれば、購入時に調理設備が残っていることもあります。

雑貨販売を行う場合、商品を陳列ための棚などを用意すれば営業は可能です。工作を車内で行う場合、飲食物の販売のような改造が必要になるでしょう。

給水タンクの容量

営業する地域の自治体によって基準がかなり異なってくるポイントは給水タンクの容量についてです。

<東京都で移動販売を行う場合>
調理営業
飲食店営業、喫茶店営業、菓子製造業
・多量の水を使う調理加工は行わない・食器類は使い捨て・食品は単一品目
→40リットル以上
・多量の水を使う調理加工は行わない・食器類は使い捨て・食品は複数品目
→80リットル以上
・上記以外                      
→200リットル以上

販売業
乳類販売業、食肉販売業、食料品等販売業、魚介類販売業
→18リットル以上

自分がやりたい業種とこの基準をしっかりと満たしましょう!

3.求人が出ているフランチャイズ型移動販売に申し込むのも手

近年ではフランチャイズの移動販売店も多く存在します。一定の信頼をすでに獲得しているフランチャイズだと、移動販売を始めてすぐにある程度の収入が見込めます。
これまで移動販売の経験がないのであれば、フランチャイズから始めてみるのもひとつの手です。
また、研修が充実しているのもフランチャイズのメリットです。
開業にあたっては本部からのアドバイスを受けることもできるので、必要書類や各種手続きで悩むことはありません。

一方で、オペレーションがマニュアル化されていることが多く、自由度が低い点は否めません。また、ロイヤリティーや加盟店登録料による資金の圧迫が懸念されます。

親企業によってロイヤリティーも加盟店登録料の額は異なるので、無理のない設定をしている企業を選びましょう。

4.移動販売の収入はどのくらい?失敗談から学ぼう

移動販売は、販売する商品やその日の場所などによって収入も異なってきます。そのため、収入を断定することはできません。移動販売店のオーナーの平均月収は58.3万円で年収は約700万円というデータはありますが、あくまで参考程度に覚えておいてください。
一部のトップクラスに稼いでいる人を除けは、年収400~500万円くらいが平均的な稼ぎでしょう。
一方で、廃業に追い込まれているお店も多く存在します。「人のいるところ行けば儲かる」「手広く商品を展開すれば多くの人に売れるはず」といった安易な考えから、失敗に至ってしまったケースが多いようです。移動販売を始める際は、多くの失敗例から教訓を得ておくといいでしょう。

***
移動販売を続けていくのは想像以上に難しいことです。実際に始めてみてから分かることもたくさんあります。一方で、移動販売にしかない魅力があるのも事実。少しでも「移動販売をしたい」という気持ちがあるのであれば、今回お話しした内容を参考に準備・勉強を十分にして、抜かりのない状態で開業を目指しましょう。

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