飲食店経営者必見!効果的な集客方法21選
目次
飲食店を新規開業しても、2年も経たずに閉店してしまう場合が多いといわれています。それほど、飲食店を経営することは難しいということです。
これは、どんなにおいしい食事を提供できたとしても、認知されなくては集客が見込めないのも原因のひとつでしょう。
一方で、近年ではWEBコンテンツなどの普及により、マスメディアだけでなく、さまざまなメディアがプロモーション活動に利用できるようになっています。さらにWEBやマスメディアだけでなく、Instagramなどの画像投稿サイトの隆盛により、身にまとう服や建物までメディアになる時代になっているほどです。
そのため、マスメディアに取り上げられるだけでなく、色んな集客方法を試すことが可能になっています。
今回は、飲食店を繁盛させるための集客方法についてみていきましょう。
マスメディアを活用した集客方法
いわゆるマスメディアを活用した集客方法は、以下の2つが挙げられます。
1.マス広告
マス広告とは、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌の4媒体に広告を出すことを指しています。メリットとしては、この4媒体については広い世代が日常生活で目にする、耳にする媒体のため、幅広くリーチできることです。しかし、広告出稿料が高いというデメリットがあります。
2.PR
PRは、厳密には企業が行う宣伝活動の一種類として捉えられますが、本来の意味は、「企業と関わるさまざまな人や企業と良い関係を築き上げましょう。」という意味を持ちます。
日本語では広報活動といいます。
PRでは、世のため人のためになるような企業の活動をメディアにアピールすることで、取材を誘致したりすることで人々にその活動について知ってもらったり、そうした活動からファンを獲得していくことができます。
マス広告は、「商品が出たの? ふ~んそうなんだ。」くらいにしか捉えられない一方で、PRは「あの店が面白いことをやっている」とか「おもしろい会社だ」などと感じてもらうことができるため、絶大な効果を発揮します。
例えば、「テレビ番組でも紹介されました!」みたいなことがいえれば絶大な宣伝効果が期待できますよね? これを意図的にやろうとするのがPRです。
PRには無料で幅広く価値の高い情報としてリーチさせることができるというメリットがあります。この反面、いかに人々の目に留まる、印象に残るようにするかが重要となるため、クリエイティブな思考や専門的な知識が必要となるのがデメリットです。
WEBを活用した集客方法
近年では、WEBを活用した集客方法が主流になってきているのではないでしょうか。WEBでの集客方法は以下の6種類が挙げられます。
3.動画配信サイト
「YouTube」や「ニコニコ動画」など動画配信サイトを利用し、動画を配信していく方法です。お店の紹介をする動画やメニューの動画などを配信し、来店を促します。
メリットとしては、分かりやすく訴求できることや、マス広告と異なり動画のデータが残ることです。この反面、動画を見た人が「このお店に行ってみよう」と思わせるには、きちんとした動画を製作する必要があります。また、数多くの人に見てもらうためには、いわゆるYoutuberなど有名人をキャスティングする必要があるのです。このため、制作費がかかるというデメリットがあります。
4.リスティング・ディスプレイ広告
リスティング広告は、検索サイトの検索結果のPR欄に出る広告です。ディスプレイ広告は、アプリやWEBページに出るバナー広告を指します。
クリックされたら課金するCPC(Cost Per Click)という仕組みの広告であるため、マス広告に比べて効果が見えやすく、一部の飲食店でもさまざまな目的で取り入れられています。また、これらの広告は、飲食店を検索している人など、特定のターゲットとなるユーザーにだけ出る仕組みです。
そのため、マス広告と比べてより細分化されたターゲットにアプローチできるというメリットがあります。他方、広告を出すための知識やセンスが必要となっているのです。
5.SEO(HP制作&運用)
SEOは、自分の経営している飲食店のHPを制作し、検索上位になる記事などを作成することによって、検索した人が閲覧しやすくする手法のひとつを指します。
メリットは、HPを作るのは、無料でも可能であるため、安価で高い集客効果が得られる点です。一方で、効果を出すには時間がかかるというデメリットがあります。そもそも検索上位に表示されるようになるには、専門知識が必要であるとともに、一定数の記事が必要とされているからです。
とはいえ、うまく使えば絶大な効果を誇るため、取り組む店舗も多いようです。
6.SNS
SNSは、「Twitter」や「Facebook」など、個人の交流ツールに、飲食店や経営者のアカウントで広く宣伝活動を行っていく手法になります。
メリットは、SNS特有の気軽に発信できる空気から、ユーザーとの距離が近くアピールできる点です。反対に、気軽さゆえ、ちょっとした発言で炎上してしまうこともあります。こうしたリスクなど、SNS独特の雰囲気を理解する必要がある点がデメリットになります。
7.ポータルサイト
ポータルサイトは、総合的な巨大メディアを指し、メディアの玄関口となるサイトを指しています。こうしたポータルサイトに記事を出稿して掲載してもらうことで、集客を図る方法です。具体的には食べログやSUUMO、旅行サイトなどがポータルサイトと呼ばれるものです。
メリットは、多くの人が目にするサイトを利用するため、手軽にSEO対策ができることです。反対に、出稿料などがかかる場合がありますので、費用がかかるというデメリットがあります。
8.ブログメディア運用
レンタルブログサービスを利用し、飲食店の経営者や飲食店のブログを作成してアピールする手法です。レンタルブログサービスには、「アメーバブログ(通称アメブロ)」や「ライブドアブログ」などがあります。
無料で利用することができるサービスが多いため、手軽かつ無料で始められるというメリットがあります。しかし、この手のブログはアクセスの大多数を締める検索流入に弱く、読んでもらえるかどうか分からないため、徒労に終わってしまうというデメリットもあるのです。
その他のオーソドックスな集客方法
マスメディアやWEBの他には、以下の7種類の宣伝方法が挙げられます。
9.交通広告(OOH)
交通広告は、駅構内や電車内に広告ポスターなどを掲示する方法です。近年では、電車内の液晶パネルに広告を表示させる方法もあります。
メリットは、その地域に住んでいるいわゆるローカルユーザーに訴求できることです。飲食店にアクセスしやすい場所にいる人々に直接アピールできます。逆に、ローカルユーザーに限定されてしまうゆえ、拡散性はないため、広告を実施しても、全国区には拡がらないというデメリットがあるのです。
10.ポスティング
ポスティングは、お店のチラシをポストに投函する方法です。割引クーポンを掲載するなどし、集客を図ります。
メリットは、交通広告と同様に、アクセスしやすいローカルユーザーに訴求できる点です。逆に、ポスティング広告は、目にも留まらず処分されてしまう可能性もあるというデメリットがあります。
11.ビラ配り
お店の近くや最寄り駅の近くという比較的多くの人の往来する場所で、宣伝チラシなどを配る手法です。
メリットは、ビラを作って配るだけのため、人件費と印刷費だけの費用で済みます。自分で配れば人件費がかかりません。デメリットとしては、往来している人だけにしかリーチできないため、宣伝できる数は少ないという点です。
12.口コミ
知り合いなどに頼んで、そのお店について口コミをしてもらう手法です。いわゆるインフルエンサーとなる人を招待して、広げて拡げてもらうことなどします。
メリットは、勝手に評判が広がって拡がっていく点です。よい評判が広がれば拡がれば拡がるほど、来客数は増えることが期待できます。逆に、口コミを操作することはできないため、自分が提供するサービスや品質を高めるくらいしか方法がない点がデメリットです。
13.ショップカード
ショップカードは、いわゆるスタンプカードだけでなく、名刺のようなカードです。スタンプカードは、リピーターを増やすことに役立ちます。名刺の場合は、来客した人に何枚か持って帰ってもらえるようにすると、そのお店を気に入った人が、他の人にそのカードを渡して紹介してくれるのです。いわゆる口コミを助ける役割をします。
メリットは、店の紹介を自店で記載したものゆえ、情報の信頼性が高いと捉えられる点です。しかし、短期間に多くの数が出回ることは難しいため、効果が期待しにくい点がデメリットとなります。
14.アドトラック
アドトラックは、トラックの荷台の部分を利用して、広告を載せることです。トラックが道路を走っているだけで、目にした人へアピールできる手法です。
この方法は、幅広く街中の人にアピールできるというメリットがありますが、出稿料が高いというデメリットもあります。
15.タクシーアド
タクシーアドは、タクシーの車体部分や社内の座席部分など内装部分にに広告を掲載する方法です。
メリットは、意外と出稿料が安い点ですが、車内広告の場合は、そのタクシーに乗った人しか目に留まらないため、訴求できる数は少ない点がデメリットとなります。
その他革新的な集客方法
その他、企業の宣伝活動では、斬新な集客方法を行っています。
具体的には以下のような方法です。
16.絶対領域広告
絶対領域広告とは、女性のミニスカートやショートパンツなど短い丈のボトムスと、ニーハイソックスなど長いソックスを着用した際に、生足が出る、いわゆる太もも部分に広告のステッカーを貼るという宣伝手法をいいます。
男性ならついつい目が追いかけてしまう場所が、いわゆる絶対領域というそうです。
17.タダカサ
来客者に無料で貸し出す傘に広告を掲載する手法です。独自のクーポンなどを掲載することによって、再来店を促します。
18.ガチャめし
ガチャガチャで出たメニューが提供されるというものです。ガチャガチャを引いて楽しみたいという人の来客を促すため、ガチャガチャ自体が広告の役割を果たしています。
19.期限切れのクーポン
うどんチェーン店である「はなまるうどん」が実施した期限切れクーポン回収キャンペーンがあります。他店の期限が切れたクーポンを持参すると、50円引きになるというものです。
他のお店のクーポンがトリガーになって来店してもらえるなんて、なかなか画期的ですね。
20.タトゥー
ロシアのドミノ・ピザで実施したキャンペーンで、ドミノ・ピザのロゴのタトゥーを入れると年間100枚のピザを100年間無料で受け取ることができます。
日本では敬遠されがちなタトゥーですが、取り組み自体が話題を呼びました。
21.パッケージ
極寒のロシアでは、真冬には鳥がエサを求めて飢え死にしてしまうことがあるそうです。そこで、ロシアのドミノ・ピザでは、人間が食べ残したピザの耳を野鳥のエサとして再利用するキャンペーンを実施しました。ピザの入っていた箱を餌箱として再利用できるようにしたのです。人々は、残したピザの耳をその箱に入れて、外に吊しておくだけ。このようなCSR活動は、企業活動の宣伝になります。
自店の集客方法はどうする?
さまざまな集客方法をご紹介いたしました。オーソドックスな宣伝方法からユニークなものまであるため、どの方法から試してみようか迷うかもしれません。
飲食店の場合は、お店のコンセプトを開店時に定めたかと思います。このコンセプトにあった人、いわゆるターゲットにいかに来店してもらい新規顧客獲得につなげるかが重要といえるのではないでしょうか。
お店のターゲットとなるユーザーに最も印象に残りやすい宣伝媒体はどれになるでしょうか。例えば、女子学生をターゲットにするのならば、おしゃれなファッションサイトに広告出稿することで、目に留まりやすくなるでしょう。
このように、何をどのように伝えれば効果が高いのか、検討してみることおすすめします。
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