店舗がクレジットカードを導入することでどのようなメリットが生まれるのか
目次
店舗にクレジットカード決済を導入するためには費用や手間がかかりますが、それだけの費用を支払ってでも、カード決済を導入するメリットというものがあります。
では、具体的にどのようなメリットが得られるのでしょうか?以下ではクレジットカード決済を導入するメリットをいくつかご紹介していきたいと思います。
1. 利用者が増える
日本は世界に比べてキャッシュレス化が遅れていますが、インターネットショッピングが普及したことによって、クレジットカードの利用は一般的になりつつあります。
一昔前までは、「クレジットカードを利用すると借金地獄に陥って自己破産する」などとネガティブキャンペーンが実施されていましたが、現在はそのようなイメージもなくなり、多くの人がamazonや楽天などのインターネット通販を利用していますし、ほんの数百円のものでもカードで支払う人も増えました。
むしろ、「カードが使えないなら行くのをやめよう」なんて人も出てくる始末です。――そうです、クレジットカード決済ができるかできないかは、お客様が来店するかしないかの判断基準の一つになっているのです。
お客様を他店に取られないために、新しく来てくれるかもしれないお客様を取り逃がさないためにも、クレジットカードを導入しておくべきなのです。
2. 客単価が上がる
皆さんは日頃お財布の中にどれくらいのお金を入れていますでしょうか?
転職サイトdodaが行った調査によると、一般的な20代の社会人は平均して15,000円程度お財布に入れていることがわかりました。
平均すると、男女ともに普段から15,000円程度の現金を持ち歩いているようです。今までのキャリアコンパスでのアンケート調査では、20代の平均月給(額面)は約22万円、平均貯金額は月々5万円という結果が出ています。
キャリアコンパス
つまり、クレジットカードがなければ、マックス15,000円程度の売上しか上げられないということになります。しかし、クレジットカード決済ができる場合は、所持金を気にせずに給料日前であっても買い物をすることができるため、この15,000円という上限に縛られることもなくなります。
クレジットカード決済を導入していれば、「給料前だから売上が少ない」とか「ニッパチはやっぱり売上上がらないなぁ」などと悩むこともなくなるかもしれません。
3. 現金管理が楽になる
現金のみの商売というのは、非常に手間でリスクも高いです。
- 日々の売上金の精算
- お客様との釣り銭のやり取り
この過程でミスが発生する可能性は非常に高いですし、何より手間がかかります。特にお客様との金銭トラブルは信用問題に関わるので、できれば釣り銭のやり取りは減らしたいところです。
また、現金を大量に店舗内に置いておくことは非常にリスクが高いです。主に2種類のリスクが考えられます。一つは空き巣、泥棒被害に合うというリスク、もう一つは従業員の売上金の着服や内引きリスクです。飲食店の場合は火災による売上金損失のリスクもあるかもしれません。
クレジットカード決済の件数が1件でも多くなれば被害を最小限に抑えることができます。
4. 外国人相手に商売ができる
日本ではほとんど進んでいないキャッシュレス化ですが、世界ではものすごいスピードでキャッシュレス化が進んでいます。お隣の韓国ではキャッシュレス決済比率が90%と、日本の25%に比べてとんでもなく進んでいます。
他にも中国、イギリス、オーストラリアなど、訪日人数が多い国ではキャッシュレス決済比率が50%を超えています。――この傾向から、外国人は日本人よりも「カード決済ができること」が重要な来店要因になります。
特に海外の富裕層は一切現金を持たないといわれています。2020年のオリンピックに向けて今後どんどん外国人観光客は増えることが予想されますから、こういったお客様を取り逃がさないためにもクレジット決済を導入しておくべきでしょう。
カード導入によるデメリットはないの?
クレジットカード決済を導入するデメリットは、店舗側が手数料を支払う必要があるということです。カード決済につき売上から1%~10%程度の手数料が発生してしまいます。この手数料をお客様に負担することはカード会社との規約で禁止されているため、手数料が高いとカードで支払ったお客様には10%OFFで提供することになってしまいます。
また、クレジットカード決済では実際に口座に売上が入金されるまでに時間がかかります。このため、カード決済が急に増加すると一時的にキャッシュフローが厳しくなることも考えられます。
おわりに
クレジットカード決済は、支払い単価が高い店舗の場合は必須だと言えるでしょう。例えばですが、喫茶店や牛丼屋ではクレジットカード払いをする人はそれほど多くありませんが、家電量販店やサロンのように、1万円を超えるような決済をする必要がある場合はお客様も「カードで支払いたい」というニーズが高いはず――。
そのため、「カードを使えない」ということは機会損失に繋がってしまいます。この機会損失はたとえ10%の手数料を支払っても防ぐべき機会損失です。
皆さんのお店は、カードが使えないことによってどれくらい機会損失に繋がっているのか今一度考えてみてはいかがでしょうか?
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