太陽光発電は儲からない!?ソーラーシステムのメリット・デメリット

太陽光発電は儲からない!?ソーラーシステムのメリット・デメリット

目次

  1. 太陽光発電のメリット
    1. 電気代が安くなる
    2. 売電が可能
    3. 環境問題への貢献
    4. 非常用電源の役割
  2. 太陽光発電のデメリット
    1. 費用問題
    2. 屋根への負担
    3. 売電の問題
    4. その他
  3. 今後の再生可能エネルギー

再生可能エネルギーの代表的な存在といえる太陽光発電。
太陽電池を使用することで太陽光を電気に変換する発電方法です。設備を導入すれば、後は太陽が発電してくれるようなものなので、企業のみならず個人でも利用できるという利便性があります。

太陽光発電のメリット

太陽光発電の設備を整えるためには、かなりの投資が必要です。それにも関わらずここまで普及しているのは、やはり太陽光発電の導入にメリットを感じている方が多いからでしょう。
太陽光発電を導入するメリットとして、大きく以下の4つが挙げられます。

電気代が安くなる

太陽光発電により作った電気を使うため、当然電気代が安くなります。

平均的な5.0kWの太陽光発電による年間の発電量は、個人宅が消費する電気量と同程度といわれています。

とはいえ、作った電気をすべて利用できるわけではなく、太陽光発電の特性上、削減できる電気代はほとんどが日中の電気代ということになり、発電した内7割の電気は余ってしまう計算になります。逆にいえば、余った7割の電気をすべて蓄えておける蓄電池を設置すれば、電気の自給自足も決して不可能ではないのです。

また、ソーラーパネルを屋根に設置することで直射日光に晒される面積が減り、放射冷却の抑制にも繋がるため、夏涼しく冬暖かくなるという副次的なメリットもあります。これにより、エアコンの電気代が抑えられます。

売電が可能

太陽光発電で発生した余剰電力は電力会社に買い取ってもらうことが可能で、これを「売電制度」といいます。新エネルギーで作られた電気は電力会社が買い取ることが法律により定められており、10年間同じ価格で電気を買い取ってもらうことが可能です。

売電価格は、個人が自宅で使うよりも高く設定されているため、太陽光発電で作った電気は余らせた方が得ということになります。

この制度により、太陽光発電に投資した以上の見返りが期待できるようになりました。

環境問題への貢献

再生可能エネルギーの役割ともいえるメリットです。

太陽光発電は二酸化炭素を発生させることなく発電できるため、地球温暖化の抑制につながるほか、化石燃料の枯渇問題にも寄与します。また、エネルギー自給率の向上にも貢献します。

非常用電源の役割

地震大国である日本では、大きな震災があった場合、ライフラインである電気が使えなくなるという問題が過去何度も発生しました。そんな万が一の状況でも、太陽光発電の設備が整っていれば、非常用電源として電気を使うことができるので、停電のリスク低減させることができます。

ただし、蓄電できる設備がないため、電気を使えるのは太陽が出ている日中だけになるので注意が必要です。

太陽光発電のデメリット

上記のように、多くのメリットがある一方、太陽光発電にはデメリットも存在します。

費用問題

太陽光発電が普及し始めた頃に比べ大分安くなったとはいえ、太陽光発電設備の設置費用はまだまだ高いのが実情です。

設備その物の値段に加え工事費用も発生するので、投資に必要なお金は100万円では収まりません。

また、導入後のメンテナンス費用も考慮しておく必要があります。太陽光発電の設備は基本的にメンテナンスの必要がないとはいえ、導入した状態のまま永遠に使えるわけではありません。定期的な点検・メンテナンスをしていく必要があります。

屋根への負担

個人宅の場合、設置場所に屋根を選ぶのが一般的です。

そのため、どうしても屋根に負担がかかってしまいます。滅多にないことですが、太陽光発電の工事が原因で雨漏りが発生することもあります。リスクはゼロではないので、注意するに越したことはないでしょう。

また、パネル重量の問題もあります。ソーラーパネルは、瓦の3分の1程度の重さしかないため基本的に心配する必要はありません。しかし、建物の強度や築年数によっては、ソーラーパネルの設置に屋根の補強が必要な場合もあるほか、設置できないこともありえます。

売電の問題

太陽光発電の大きなメリットの一つである売電制度ですが、売電価格が保証されているのは10年間に限られています。

向こう10年は同じ価格で電気を売ることができるので収益が見込める反面、それ以降は売電価格がどうなるのか分かりません。

太陽光発電を導入する目的が収益化でない場合はデメリットとはいえませんが、あらかじめ考えておく方がよいでしょう。

その他

ソーラーパネルは光を反射するため、設置する方角や周囲の環境によっては近隣トラブルの原因になりかねません。事実、裁判にまで発展した事例もあります。

また、販売会社の営業トークに騙されて夜間も太陽光発電の電気が使えると思っている人は、意外と少なくないようです。

夜間に太陽光発電の電気を遣うためには、蓄電池を導入し電気を蓄えられる環境を整える必要があります。この他、日照条件や環境などの問題で、そもそも設置に向いていないこともあるので、営業マンの言うことを鵜呑みにせず事前に自ら調べて確認しておきましょう。

今後の再生可能エネルギー

家庭や工場・倉庫などで太陽光発電用のパネルを良く見るようになりました。この光景だけでも太陽光発電の普及が分かるでしょう。その理由としては、やはり最大の問題といえる初期投資の金額が年々下がってきているのが挙げられます。

メリットだけでなく、デメリットもしっかり理解した上で導入しましょう。「投資はしたものの、期待したほどの効果が得られなかった」では、あまりにも残念です。

売電価格が下がっているという問題はあるものの、世界全体が再生可能エネルギー導入の流れにあります。

一例として、二酸化炭素排出量の削減を目的とした「パリ協定」は太陽光発電にとって正に追い風といえるでしょう。これから先、太陽光発電の社会的な需要が増すことで市場の活性化が見込まれています。

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