電力会社の契約アンペアは何を基準に選べばいいの?
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どの電力会社でもさまざまな料金プランが用意されているので、どれにしたら良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。基本的な家庭向けのプランでは10A~60Aの契約アンペアを選べるようになっていますが、いったい何を基準に選択するのが正解なのでしょうか。
もし、「現在の契約アンペアがわからない」ならば、まずは分電盤に取り付けられているアンペアブレーカーを確認してみましょう。そこに記されているのが契約アンペアです。家族構成の変化などによって、電気の使用状況は変化します。いつまでも同じ契約アンペアが最適とは限りません。電気代節約にもなる適切な契約アンペアについて詳しく解説します。
契約アンペアとは
アンペアとは電流の単位
アンペアとは電気が流れる量を表す単位です。電力会社との契約アンペアによって、使える電気の量が決まります。たとえば、一般家庭向けに用意されている従量電灯Bというメニューでは、10A~60Aまでを選択して契約できるようになっているのです。
契約アンペアによって基本料金も異なる
どの電力会社でも契約アンペアが大きくなるほど基本料金も高くなります。たとえば、東京電力の従量電灯Bでは基本料金は以下の通り。
10A | 280円80銭 |
---|---|
15A | 421円20銭 |
20A | 561円60銭 |
30A | 842円40銭 |
40A | 1,123円20銭 |
50A | 1,404円 |
60A | 1,684円80銭 |
契約アンペアは何基準で選ぶ?
現在、40Aで契約しているものの、じつはそこまで必要ないという例は少なくありません。とはいっても、基本料金が安くなるからといって契約アンペアを下げすぎても、今度はブレーカーが落ちやすくなってしまいます。
適切な契約アンペアを選択するには、まず、電気の使用状況を正しく把握することからスタートしましょう。その際に、エアコン、冷蔵庫、テレビなどで消費される基本の消費電力と、オーブン、ドライヤー、洗濯機、掃除機など一時的な消費電力に分けて考えるようにするのがポイントです。
基本の消費電力は季節によって変動がありますが、最も大きくなる時を基準にします。また、一時的な消費電力もすべてが重なったケースを想定すれば、ブレーカーが落ちるリスクを回避できるでしょう。
主な家電製品のアンペア数目安
さまざまな家電製品のアンペア数は、基本的に100Wを1Aとして算出できます。たとえば、1,200Wすなわち12Aのドライヤーと同時に1,500Wの電子レンジ、1,400Wのアイロンなどを使うならば41Aとなります。この時、当然、40Aの契約アンペアではブレーカーが落ちてしまうことになるでしょう。
もし、一時的な消費電力がマックスでも41Aで、ここにエアコンなどの基本的な消費電力をプラスしても50A未満にすみそうならば、50Aの契約で十分です。しかし、部屋数が多ければ光熱費もかさむため60A近くになる可能性も十分あります。
契約アンペアの変更方法
適切なアンペアが分かったら契約変更の申し込み手続きを行いましょう。一般的には、現在契約中の電力会社に電話をするか、インターネットからでも変更手続きが可能な会社もあります。
一度契約メニューを変更すると、1年間はそのアンペアの容量で使用することになるので、適切なアンペア数の計算はしっかりしておきましょう。
商店や事務所向けのプランでも同じ
各電力会社では一般家庭用の従量電灯Bだけではなく、商店や事務所向けには従量電灯Cというプランも用意しています。こちらはkVA(キロボルトアンペア)という単位が使われ、6kVA以上が対象です。簡単に説明すると100Vで60A以上の契約という計算になります。「大家族なので60Aまでの従量電灯Bでは足りない」という場合にも十分対応できるでしょう。
従量電灯Cでも契約kVAが大きくなるほど基本料金が高くなるのは同じです。たとえば、東京電力ならば280円80銭×契約容量で算出されます。したがって、最低でも1564円80銭が必要です(2018年11月時点)。
いずれのプランを選択するにせよ、現在の電気使用状況について正しく把握するのが先決です。節電対策のためにも、一度、契約中のアンペアの見直しをしてみてはいかがでしょうか。
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