コンビニやスーパーにある冷蔵ショーケースの電気代、1カ月でいくらくらい?
目次
コンビニやスーパー、飲食店などにある冷蔵ショーケース。一体、電気代はどれくらいになるか、気になったことはありませんか?
3つのショーケースから試算した1カ月にかかる電気代、そしてショーケースの電気代を削減する方法について、お伝えします。
1ヶ月の電気代を試算してみる
電気代の計算式は「消費電力×使った時間×1kWh当たりの電気代」。こちらをもとに、各種ショーケースの電気代を試算してみましょう。
MEU-52GKTA5L
MEU-52GKTA5Lとは、福島工業がリリースしている「制御多段オープンショーケース」。デザートやお弁当、調理したパンなどさまざまな用途に使えるショーケースで、3度から20度まで庫内温度を調整できます。
消費電力は、1,131Wですので、1.1kWとなります。1kWh当たりの電気代ですが、MEU-52GKTA5Lの電源は三相200ボルトですので、東京電力の動力プランの料金単価「1kWhあたり17円(夏季料金)」を採用します。
これらを計算式に当てはめると、1.1×1×17で18.7円。24時間使うと、448.8円、1ヶ月で13,464円になるのです。
IMX-85RGFTAX
IMX-85RGFTAXは、フクシマがリリースする「平型アイランドショーケース」。
魚や肉、乳加工食品に向いたショーケースで、マイナス2度からプラス15度まで温度設定できます。
1時間あたりの消費電力は、メーカー公式サイトによると534Wとありますので、0.53kWとして計算します。1kWh当たりの電気代ですが、IMX-85RGFTAXは三相200ボルトですので、先程と同じ条件で17円にします。
これらを計算式に当てはめると、1時間あたりの電気代は「0.53×17=9.01円」24時間使用した場合は216.24円、これを1カ月続けた場合6,487.2円となります。
OHGU-ARTf-1200B
OHGU-ARTf-1200Bは、大穂製作所がリリースする「冷蔵ショーケース」。
LEDランプを使っているため、照明にかかる電気代がお得です。しかも商品は見えやすく、さらに温度設定もコントローラパネルからかんたんにできます。
消費電力は、415Wなので0.41kW。使った時間は、ケーキの陳列として1日10時間稼動で想定しましょう。1kWh当たりの電気代は、単相100Vの製品ですので、東京電力の従量電灯Bの2段目の料金27円とします。
これらを計算式に当てはめると、電気料金は0.41×10×27で、1日110.7円。1カ月で3,321円となります。
ショーケースの電気代を節約する工夫とは?
何の工夫もなくショーケースを使っていては、電気代の削減もままなりません。そこで、工夫が必要です。
カーテンをかける
営業時間が終わった後は、カーテンをかけましょう。冷気を閉じ込めやすくなるため、中が温まりにくくなります。
エアカーテン
ショーケース用のエアカーテンを設置しましょう。エアカーテンとは、文字通り空気のカーテン。ショーケース内に、定められた角度で空気を流し込んで、暖気を遮断します。コントロールもしやすいので便利です。
ショーケースの置き場所を工夫
ショーケースをどこにおくか、これも重要でしょう。ショーケースは、出入り口付近に設置しないよう気を付けてください。
ドアが開閉されるたび外気は店内に入りますよね。出入り口付近にショーケースを設置すると、外気にふれる回数が増えるため、ショーケースが温まってしまうのです。確かに出入り口付近にあれば、お客さんから見やすくなります。それも良い点ですが、ショーケース内の商品が傷んでしまっては大変です。気を付けましょう。
出入り口を2重にする方法もあります。2つ扉があれば、外気が直接店内に入ることはかなり減りますし、実際そういった構造にしている店舗も多いです。
ショーケースは商品をお客さんに伝える舞台
ショーケースの電気代は、消費電力で変わります。しかし、目先の電気代だけを見てはいけません。電気代を考えるあまりに、ショーケースが小さくなって商品が収納できなければ、ビジネスにも影響します。
ショーケースは、お店の商品をお客さんに伝える大事な舞台。商品と店のよさを、ショーケースを通じて、お客さんにしっかりアピールしましょう。それから、電気代を削減する工夫もお忘れなく。
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