節電器って本当に安くなるの?仕組みを徹底解説

節電器って本当に安くなるの?仕組みを徹底解説

目次

  1. 節電器には複数の種類がある
    1. デマンドコントローラー
    2. アンペアブレーカー
    3. 小型変圧器
  2. ほとんどの節電器は効果がない
  3. 電気代を節約するなら電気料金プランを乗り換えよう

「取り付けるだけで電気代が下がります。」などという怪しい営業電話を受けたことはありませんか?

インターネットで節電器について調べると詐欺事件等が出てくるためなんとも怪しいですが、この節電器って本当に効果があるのでしょうか?
以下では節電器の仕組みについてわかりやすく解説していきたいと思います。

節電器には複数の種類がある

節電効果のある節電器は、以下のものがあると言われています。

デマンドコントローラー

デマンドコントロール装置とも呼ばれます。電力料金削減を目的にデマンド装置が設定された電力供給を超えないように監視したり自動制御を行う装置です。
しかしこちらは基本的に高圧電力契約において適用されるものであり、一般事業者や一般家庭ではほとんど効果はありません。

アンペアブレーカー

取り付けるだけでは意味がない。主開閉器契約などの契約に変更することで基本料金が削減されるため、電気代が削減される。

小型変圧器

飲食店などの事業主の場合、電気料金は動力で契約していることが多い。動力は、大きな電気であるため、一般家庭で使用されているような家電製品では利用できないのだが、小型変圧器を取り付けることで動力の電気で利用することができるようになる。動力は通常の電気に比べて単価が安いので、電気料金が節約できるというイメージです。

しかし、小型変圧器は、電力会社に見つかれば外すように注意されるはずです。2017年にも、節電変圧器の設置を460軒に設置したとして、とある会社が関西電力から告訴を受けています。関西電力によると、契約違反の変圧器を設置すると、節約できた分の電力の3倍の違約金が請求されることになります。つまり見つかったら節電した金額分に応じて出ていくお金が大きくなるわけです。

この節電変圧器の設置は偽計業務妨害にあたりますので、絶対に設置しないようにしましょう――。

ほとんどの節電器は効果がない

節電器の被害は国民生活センターにも販売トラブルが寄せられています。国民生活センターが把握している被害事例だけでも1000件を超えているため、かなり大きな被害であることは言うまでもありません。

節電器は、省エネをうたい文句に販売をされている商品だが、 相談は「販売時に言われたような節電効果がなく、電気代の節約にならない」というものが多く、 また、小型変圧器には、「電力会社から違法なので取り外すように言われて困っている」などの相談が寄せられている。

(中略)

【事例1】
 店に電話があった後、訪問してきた販売業者から電気代が月3万円安くなるとの説明を受け 節電器を取り付けたが、説明通りには安くならない。返品し解約をしたいが業者に解約を引き伸ばされている。 節電器を使用しても月1000円しか安くならない。
【事例2】
 節電器を使えば電気代が月1万円安くなると説明されクレジット契約をしたが、結局安くならなかったので解約したい。 「月々の支払いが7,500円なので支払期間中もお得です。3か月様子を見て欲しい。」と言われ購入したが、 電気代はこれまでと変わらない。販売業者に連絡したところ解約は受け付けないと断られた。
【事例3】
 電気代が約30%安くなると言われて契約したが、電気代はほとんど安くならない。販売業者と何度も交渉しているが 担当者が辞めたり、もう少し様子を見てくれなどと言い解決が伸ばし伸ばしにされている。 業者は今までなんらの解決策も提示してこない。

引用:国民生活センター

また、この節電器自体も無料ではありません。設置にも費用が発生します。平均で710,000円の金額で購入しているようです。

電気代を節約するなら電気料金プランを乗り換えよう

このご時世ですから、そんな簡単に電気料金を節約する方法は存在しません――。と言いたいところですが、電気料金プランを乗り換えることで簡単に電気代を削減できる場合があります。

2016年以降の電力自由化によって、契約する会社を変更するだけで毎月の電気代を削減することができるのです。

しかし、電力自由化によって出てきた会社は500社以上もあります。この中から電気料金を一番安く削減できるプランを見つけ出すためには時間と工数がかかってしまいますよね?

以前、「【事業者向け】電気代を安くするための料金プランの選び方」でも解説しましたが、単純に安くするといっても事業体型によって様々な方法があります。

インターネットの口コミを見ても、「電力会社を乗り換えることで逆に電気代が高くなってしまった」というものが散見されます。さもありなん、よく比較して契約しないと損をする可能性もあるのです。

大掛かりな工事も不要で書類の手続きだけで電気料金を節約できるものですが、そんな簡単にはいかないということを理解しておいたほうが良いでしょう。

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