電力自由化のキホンと電力会社の選び方と注意点【電力自由化徹底攻略マニュアル】

電力自由化のキホンと電力会社の選び方と注意点【電力自由化徹底攻略マニュアル】

目次

  1. 電力自由化とは?いつから始まったの?
    1. 海外ではもっと前から始まっていた
  2. 電力自由化の仕組みってどんなもの?
  3. 電力自由化のメリットとは?
    1. 一人ひとりにあった料金プランを選ぶことができる
    2. 発電所がダウンしても安心
    3. 再エネの活性化に繋がる
  4. 本当に電気代は安くなる?
    1. ライフスタイルに合わせて契約することで電気代は安くなる
  5. 電力自由化のデメリットとは?
    1. 電気代が高くなるケースも考えられる
    2. 大規模な停電が発生する可能性がある
    3. 電力会社が倒産すると…
  6. こんな人は要注意!電力自由化で損する人
    1. 一人暮らしの場合
    2. オール電化の場合
  7. どうやって電力会社を選べばいい?
    1. とにかく電気料金を安くしたい場合
    2. 電気料金以外のメリットを求める場合
    3. 再エネを応援したい場合
  8. まとめ

2016年以前は決められた電力会社としか契約ができませんでしたが、電力自由化によって私達は様々な電力会社を契約できるようになり、「どのような電気を使うか」「どの会社から仕入れるか」を自由に決められるようになりました。
電力自由化から2年経った2018年3月、資源エネルギー庁の統計によると「新電力会社」のシェアはついに10%を超える形となり、いよいよ自由化が進んできたなという実感しています。
一方、これから電力会社を乗り換えようと考えている人、あるいは乗り換えを検討されている読者諸君は「電力自由化ってそもそも何?どこの電気が安いの?」などなど気になることがたくさんあると思います。
今回は、「電力自由化徹底攻略マニュアル」と銘打って「電力自由化とは何か?」「本当に電力会社を乗り換えて大丈夫なのか?」「どうやって電力会社を選べばよいのか」などなど皆さんが気になっている疑問を解消できるように情報をまとめてみましたので、これを機に電気料金を見直してみましょう!

電力自由化とは?いつから始まったの?

――そもそもですが、電力自由化とはどのようなものなのでしょうか?
一般的に電力自由化とは2016年に始まった「電力小売り全面自由化」のことを指します。――が、電力自由化というプロジェクトそのものは2000年ごろから始まっていました。
2016年以前も、「特別高圧」「高圧」という電力を利用している大規模工場やオフィスビルなどは一般電気事業者(東電や関電)以外から電力を仕入れることができていました。

引用:資源エネルギー庁

そもそもですが、電力自由化には3種類の自由化があり、それぞれ以下の通りになっています。

  • 発電の自由化・・・誰でも発電事業に参入できるようになる
  • 送電の自由化・・・誰でも送電事業に参入できるようになる
  • 小売の自由化・・・誰でも電気を売ることができるようになる

発電の自由化は既に2000年頃から始まっており、色々な発電事業者が出てきましたね。――例えばJ-POWER(電源開発)という会社は有名な企業です。
そして、小売の自由化に関しても2000年頃から始まっています。そして2004年には規制の緩和もされています。
――しかし私達一般消費者や中小規模の事業主からすると、大工場が仕入れる電気など、「どうでも良いもの」であったため、マスメディアとしても目立った報道をしてきませんでした。
それが2016年、3.11での電力危機などの背景もあり、満を持して小売の全面自由化が解禁され、一般家庭や小規模商店も電力をどこから仕入れるのかということを選ぶことができるようになったのです。
小売が自由化されたことによって、電力小売事業者が「どんな電力を仕入れているか」ということでも選ぶことができるようになります。
少しイメージしにくいという方も、スーパーマーケットをイメージしていただければわかりやすいかと思います。
小売の自由化がされると、無農薬野菜ばかり取り扱っているお店もあれば、とにかく原価を抑えて安い値段で取り扱っているお店もありますよね?
私達が「再エネによって発電された電力を使いたい」と考えれば、再エネしか売っていない電力小売り会社を選べば良いのです。

海外ではもっと前から始まっていた

電力自由化とは、何も日本特有のものではなく、もともとは諸外国に倣って始めたものになります。

アメリカでは1998年頃から、小売の全面自由化が始まっており、またEUでも加盟国に自由化をするように促すなど全世界で自由化は進められてきました。

これまで「全面自由化」をしてこなかった日本はどちらかというと慎重派だったようです。
――というのも今のところ電力自由化の成功事例というものがないためです。

一方で失敗事例というのは多数考えられます。例えばドイツの電気料金の値上げもそうですし、アメリカで起こった「カリフォルニア電力危機」も自由化が起因しています。
こういった諸外国の事例から日本では全面的な自由化は見送られていたのですが、後ほど解説するメリットもあって自由化に踏み切ったのです。

電力自由化の仕組みってどんなもの?

ここまで読んでいただければ、聡明な読者諸君は少し電力自由化の仕組みについておわかりいただけたのではないでしょうか?

電力が供給されるためには、発電・送電・小売が必要になります。人が手作業で送電しているわけではないので、どこの住所に電力を供給するのかということを登録する必要があるのです。

電力自由化とは、電力の小売業を自由化することで、様々な電気料金プランを選択できるようにしたものです。
そのため、送電のセクションは変えずに電力を供給しているのです。

例えば東京で電力を使用する場合、従来までは以下の図のように発電・送電・小売共に東京電力が管轄でした。

これが電力自由化によって、小売事業者が仕入れる電力を自由に購入することができるようになります。

例えばそのまま東京電力で発電されている電力を使用したいなら東京電力の新プランに乗り換えることもできますし、再エネを応援したいというのであればそういった電力を仕入れている小売会社と契約することができます。

電力自由化のメリットとは?

そんな電力自由化にはどのようなメリットがあるのでしょうか?

本項では電力の需要家である皆さんが得られる直接的なメリットについても、政治的な観点からも解説していきたいと思います。

一人ひとりにあった料金プランを選ぶことができる

まず皆さんにとって最も大きなメリットといえば、生活スタイルや事業主の方は営業スタイルに合わせて電気料金プランを選ぶことができるので、電気料金の最適化をすることができるという点です。

例えば深夜に電力を使用する居酒屋を営んでおられる場合は、深夜の電気料金が安いほうが嬉しいですよね?
一方で、夜8時には全ての電気を消して就寝される場合には、深夜の電気料金が安くても何の意味もありません。

――あくまで一例ですが、時間帯別料金というものが設定されていたりするので、自分にピッタリの料金プランを見つけて乗り換えることで使用する電力量は変えずに電気料金を安くすることができるのです。

発電所がダウンしても安心

少しマクロ的な視点になりますが、発電市場が活性化してくると災害時に発電所がダウンしても安定した電力供給を実現することができます。

――というのも、電力自由化にともなって発電会社同士がバックアップ契約というものを締結し、ある発電所で電力が供給できなくなっても別の発電所から電気を送ることができるような仕組みが構築されているのです。

先程「東日本大震災を契機に自由化に踏み切った」と言いましたが、このバックアップ契約がその理由です。

上記図のように何かしらの形で発電が追いつかなくなっても別電力会社が援護してくれるため、安定的な電力供給が可能になったのです。

――しかし、先日の北海道地震では電力の供給がストップしてしまっていましたね。
これは北海道には新電力会社の進出がまだまだ進んでいないため、大部分の発電は北海道電力が占めていたことが原因です。

――このように市場が活性化してこないことには電力の安定供給は難しいということがわかりました。電力自由化の本来の意義についてはもう少しディスカッションが必要かもしれませんね。

再エネの活性化に繋がる

次に皆さんは「どんな電力を使うか」ということも自由に選択することができます。

「未来のために資源を残そう!」と殊勝な心意気を持った方は「多少高くても再生可能エネルギーを応援しよう!」という活動ができるようになりました。

実際にアメリカでは進んで再生可能エネルギーを利用する人たちが増えています。

こういった環境保全の取り組みは、「自己満足」と揶揄されたりもしますが、行動そのものに意義はありますので、どんどん進んで行くと良いですね!

本当に電気代は安くなる?

さて、そんなメリットがある電力会社の乗り換えですが、一方で、以下のような口コミも投稿されています。

しつこく営業されて、半ば強引に契約させられたのに全く下がりませんでした。
営業の方が提示した削減金額と全然違いますし逆に高くなっている位です…..

営業の方の言葉を信じて、東京電力のプランをわざわざ解約したのにひどすぎます。
引用:電力会社Hack

このように、電力会社を乗り換えたからといって必ず電気料金が安くなるわけではありません。

本当に安くなるのかどうかは、皆さんで試算する必要があるのです。

例えば、東京電力からハルエネでんきに乗り換えた場合で試算してみましょう。

電気量 東京電力の単価 ハルエネでんきの単価
~120kWh 19.52円 19.52円
120kWh~300kWh 26円 26円
300kWh~ 30.02円 29.12円

比較してみると、使用電力が300kWh以下の場合料金単価が同じになりますので、電力会社を乗り換える意味はありません。契約事務手数料もかかりますからね…。
一方で、電力使用量が300kWhを超える場合は、ハルエネでんきのほうが0.9円安い計算になります。

例えば大規模な居酒屋の場合は毎月の使用電力は23,150kWhだと言われていますが、この場合毎月20,565円安くなるという試算になるわけです。

毎月20,000円も安くなるなら契約事務手数料の3,780円を支払ってでも契約する意義はありますね。

逆に、電気料金が高くなる場合も考えられます。

例えばLooopでんきという口コミで人気の電力会社がありますが、Looopでんきは電力使用量によって割引されることはありません。
そのため同じように比較表にしてみると以下の通りになります。

電気量 東京電力の単価 Looopでんきの単価
~120kWh 19.52円 26円
120kWh~300kWh 26円 26円
300kWh~ 30.02円 26円

――特に毎月の電気使用量が300kWh以下の家庭では電気料金が高くなってしまいます。

例えば300kWhの使用量だと仮定したときに、東京電力の場合は

Looopでんきの場合は

――となります。

このように、普段皆さんがどれくらいの料金を使用するのかをしっかり理解した上で試算しなければ痛い目を見ることになってしまいます。

ライフスタイルに合わせて契約することで電気代は安くなる

上記で試算した電気料金プランは、どちらかというと24時間まんべんなく電気を使用するようなパターンです。

一方で、時間帯によって電気料金が変動するプランや、平日と休日で電気料金が異なるプランも存在しており、皆さんの生活スタイルに合わせて電気料金を安くすることも可能です。

例えば、一時期の筆者のように俗に言う企業戦士で独り身の場合、日中に自宅にいることなんてほとんどありません。
朝8時に家を出て、返ってくるのは翌日の深夜1時です。このような場合は深夜の電気代が安くなるほうがありがたいです。

――一方、ホワイト企業にお勤めで健康的な生活が送れている皆さんは、最も電気を消費するのは夜の19時くらいあるいは朝の8時くらいかもしれません。
そのような場合は深夜に電気料金が安くなっても仕方ありません。

時間帯によって電気代が変動するプランの弱点は、「安い時間帯以外の電気代は高額」なことですから、慎重になる必要があるわけですね。

詳しくは以下の記事をチェックしてみてください。

電力自由化のデメリットとは?

続いては、電力自由化のデメリットについて整理していきたいと思います。

電力自由化のデメリットは、既にご紹介している部分もありますが、改めてチェックしていきたいと思います。

電気代が高くなるケースも考えられる

まずは先程の試算の通り、電気料金が高くなるケースも考えられます。

ハルエネでんきのように300kWhを超えなければ電気料金が変わらない場合は良いのですがそうでない場合もあります。

――また、どう比較しても高くなる以外の選択肢がない電気料金プランも存在するのも事実です。
こういった会社は「電気料金について誰もよく分かっていないから、騙してやろう」――などと考えているはずです。こういった会社には騙されないようにしたいですね。

大規模な停電が発生する可能性がある

これも冒頭でご紹介した海外事例でもあったデメリットです。

私達需要家が過度に電気料金の削減を求めると、どうしても発電会社の首が回らなくなってしまいます。
発電がされなければ電力は供給されなくなってしまいますから、ある程度発電会社には利益をもたらしておかなければなりません。

――また、現在は日本政府が規制を行っており、過度な値上げがされないように調整されていますが、規制を緩和しすぎると、発電会社が過度な値上げを行い、モラルを欠いた利益追求を行う可能性も考えられます。

こういった規模の大きい話は私たち一人ひとりの行動でどうにかなるものではないので、気にする必要はないかもしれませんが…。

電力会社が倒産すると…

これまで電力会社職員と言えば高給取り、お高い商売、充実したライフ、選びぬかれたエリート…。というイメージが強かったですが、先日新電力会社である福島電力が破産をしたというニュースが流れました。

電力市場の激化によって経営がうまくいかなければ破産、あるいは倒産する会社だって当然出てきます。――もし皆さんが契約した電力会社が破産し、事業から撤退するとどうなるのでしょうか…?

破産を発表した時点で契約数は8万ほどあったと言われており、このうち大多数はニュースを聞いた直後に他の電力会社に乗り換えましたが、一部はまだ乗り換えが済んでいない状態と報道されていました。

――このことから、契約している会社側の都合で契約が破棄されることになっても、電力はすぐに止まるわけではないということがわかりました。
政府手動で猶予を設定して電力会社の乗り換えをするまで東北電力や関東電力によって電力の供給を行う措置を取ったそうです。

さすがの政府も「誠に遺憾であるため事態を重く受け止め、可及的速やかに鋭意努力した」ということなのでしょう。

こんな人は要注意!電力自由化で損する人

さて、そんなデメリットもある電力自由化ですが、上記から「こんな人は電力会社の乗り換えしないほうがいいかも…!」というケースがいくつか考えられますので、以下でご紹介していきたいと思います。

一人暮らしの場合

先程も申し上げた通り、一人暮らしの場合は使用電力が少ないため、逆に電気料金が高くなってしまう可能性が高いです。

実は一般電気事業者と呼ばれる関西電力や東京電力は、電気使用量が多い需要家から利益を得るようなシステムになっています。
これが3段料金と呼ばれるシステムです。1段階~2段階、つまり電気使用量が少ないほど電気料金が安くなるように設定して、筆者のような貧乏暇なし人間の生活をできるだけ圧迫しないようにしてくれているのです。

三段階料金制度とは、省エネルギー推進などの目的から、昭和49年6月に採用したもので、電気のご使用量に応じて、料金単価に格差を設けた制度のことです。第1段階は、ナショナル・ミニマム(国が保障すべき最低生活水準)の考え方を導入した比較的低い料金、第2段階は標準的なご家庭の1か月のご使用量をふまえた平均的な料金、第3段階はやや割高な料金となっています。

引用:TEPCO

一方の新電力会社は、3段階以上の料金を安く設定し、逆に1段、2段の料金は高く設定していることが多いです。

例えば、筆者の場合はだいたい使用電力量は毎月120kWhくらいです。ですので、東京電力が設定してくれている一番安い電気料金を使用することができているわけです。――つまり、電気料金は既に最適化されているのです。

オール電化の場合

続いてオール電化を導入している家庭でも電力自由化はおすすめできるものえではありません。

オール電化は、深夜に電気料金が安くなるプランで契約して、電気料金が安いうちに電気でお湯を温めたりすることでガス代を含めた光熱費を削減しようとするプランです。

――そのため、このことを知らずに電気料金を乗り換えて深夜の電気代が高くなってしまうと、深夜に高い電気代を払ってしまうということになるのです。

つまりオール電化の家庭でも、既に電気料金は最適化されているため、わざわざ変更するのはリスクが高いわけですね。
――もちろん、新電力会社の中にも時間帯別電力プランを採用しているところがあるので、しっかりと試算した上で乗り換えるのであれば問題ないと思います。

どうやって電力会社を選べばいい?

さて、それでは最後に電力会社の選び方について解説していきたいと思います。

当たり前のことしか言えませんが、電力会社は皆さんのニーズや生活スタイルに合わせて契約するのが吉です。

そもそも電力会社を乗り変える理由は何なのか?毎月どれくらい電気を使用するのか?どんな時間帯に電気を使うのか?によって、おすすめの電力会社は全然違います。
――とはいえ、電力会社は2018年3月時点で実に540社も存在しますから、いくつかのパターンでおすすめの電力会社をご紹介していきたいと思います。

とにかく電気料金を安くしたい場合

とにかく電気料金を安くしたい場合は、「時間帯別料金」を選んで電気料金が安い時間帯に極力電気を使用するか、ハルエネでんきのような料金単価が安くなる電力会社を選ぶのが良いです。

ここで注意しておきたいのは、電力会社のサイトなどに設置されている「電気料金シミュレーション」です。
この電気料金シミュレーションは、できるだけ乗り換えで安くなるように見せるために数値が調整されていたりすることもあるので、「本当に安くなるのか」ということを疑ってみることが大事です。

また、前述したように電気代が逆に高くなってしまうパターンもありますので、「今どんな料金になっていて、料金プランが変わればどうなるのか」は必ず試算するようにしましょう。

電気料金以外のメリットを求める場合

電力会社の中には、電気料金以外の付加価値がつくものがあります。

――例えば、有名なエネオスでんきの場合、契約することでガソリン代が安くなったりします。自動車の利用頻度が高い場合はこういった会社で契約することで、家計、経費全体で見たときに削減できる場合もあります。

この場合電気料金との兼ね合いもあるので試算は複雑になりますが、様々な節約の方法があることを頭に入れておくと良いかもしれません!

再エネを応援したい場合

豊かな資産をお持ちの方々は、電気料金は少しくらい高くても良いから社会に対して良いことをしたいとお考えかもしれません。

再エネで発電された電力のことはFIT電気と言いますが、つい一年前までは、100%FIT電気を利用することはできませんでした。

――が、最近はグリーナでんきという100%再エネを供給する電力会社も出てきました。

FIT電気は火力発電に比べてまだまだエネルギー効率が悪いため、少しばかり料金は高いですが、それでもFIT電気を利用して応援することには価値があると思います。

まとめ

――さて、色々とざっくばらんにご紹介してきましたが、電力自由化や新電力会社に対する知識は深まりましたでしょうか?

諸外国の電力自由化失敗事例などから見るに、言えることは一つ「自由を得ると同時に責任を負う必要がある」――ということです。

電気料金について調べるのが面倒だからと言って、契約するのは皆さん自信ですから、悪い営業マンに騙されたからといって契約をした皆さんに非がないわけではありません。

また、今FIT電気を利用することで未来に資源を残さないという選択をするのも皆さん自信です。

しっかりと電力自由化に対する造詣を深め、後悔のない選択ができるようにしましょう。

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