店舗経営に必要な1ヶ月の電気代はどれくらい?みんなどれくらい使ってるの?
目次
「これから店舗を経営しようと考えているんですが、1ヶ月の電気代はどれくらいですか?」
なんてざっくりとした疑問をお持ちの方はいらっしゃいますでしょうか?あるいは、既に店舗をお持ちの方も「うちの電気代って高くない?」と考えておられるかもしれませんね。
しかし電気代の相場と言っても各店舗ごとに設備も違えばエリアも異なりますし、営業時間も異なります。同じ設備でも昼間経営するのと夜経営するのとでは夜のお店のほうが電気料金は安いですし、東京と沖縄では沖縄のほうが電気料金が安かったりします。
とはいえ、試算を出して置かなければどれくらい資金調達をすれば良いのかということも分かりませんし、節約すべきかどうなのかも分かりませんよね。
ということで、今回は店舗の業態別にどれくらいの電気料金を使っているのかということを店舗を経営されている方々に直接聞いてみてまとめてみましたので、是非参考にしてください!
コンビニエンスストアの場合
まずは日本でもトップクラスに数が多いコンビニの電気代からチェックしていきましょう。コンビニにも大小がありますが、複数店舗を経営しているAさんによると…
小さなコンビニで20万、普通のコンビニで30万くらいです。
――だそうです。日本のコンビニエンスストアでは、24時間営業が通常になりますし、空調や冷蔵・冷凍ケースは常にON状態、照明も常にフル稼働…ということを考えると妥当な金額かもしれませんね。
そのため、コンビニエンスストアでは、電力会社と高圧電力での契約を結ぶこともあるそうです。高圧電力とは、キュービクルという変電設備を施設に取り付けることで契約することができます。
この設備には最低でも200万円程度の費用がかかるものになりますが、それでも毎月の電気代を5万円節約できるのであれば、40ヶ月、つまり3年ちょっとで元が取れてしまいます。
小規模な喫茶店の場合
趣味で10坪程度の小規模な喫茶店を経営されているBさん、カウンターのみで5席しかありませんが、毎日10時間ほど経営されているそうです。彼が毎月使っている電気代は….
月平均で8,000円くらいです。
――とのこと。喫茶店の場合はお客様もそこまで明るい照明を求めませんし、使用する電力も空調くらいです。あとは、家庭にもあるような冷蔵庫等があれば十分商品を提供できますからね。
もちろん、営業時間を伸ばせばそれだけ消費する電力が多くなりますし、提供する商品によってはそれなりの冷蔵庫を入れる必要がありますから、電気代も高くなります。あくまで、目安として捉えておきましょう。
ちなみにですが、飲食店経営で利益を出すために目指すべき電気代は売上の7%~10%程度だと言われています。
20坪のアパレルショップの場合
20坪のアパレルショップの場合は、飲食店やコンビニのように冷蔵庫などがありませんので、電気代といえば照明、空調、管理用のPC程度です。
そのため、小さなアパレルショップを営むCさんの場合…
季節にもよるけど20,000円くらいかなぁ~
――らしいです。少し高いような気もしますが、飲食店のようにドアを締めきってしまっては集客に問題が出てしまうため、空調の電力消費が大きくなってしまうようです。
これは雑貨屋等でも同じようなことが言えますね。お店のドアは手動のほうが電気代節約にはなりますが、その分お客様は入りにくくなってしまいます。状況に合わせて検討するようにしましょう。
美容室の場合
美容室は特にドアの開け締めもしないですし、食品を提供しないため、電気代はそこまで高くなさそう…ですが、美容院を営むDさんによると…
頑張って節約してるんだけど40,000円くらいなんだよね~。結構痛いけどしょうがないよね。
――とのことです。美容院は営業時間が結構長いですし、ドライヤーや加温器(くるくる回るUFOみたいなやつ)などの消費電力も大きいため、電気代は結構かかるようです。
お客様に快適な環境を提供することを一番に考えなければなりませんから、どうしても電気代は消費してしまうようですね。
電気代は売上の比率で考えよう
さて、いくつか事例をご紹介してきましたが、業種が一緒でもどのような形で経営するかによって電気代は全然違います。
店舗を経営するにおいて、電気代の相場など気にしても仕方ありません。「お客様のためならその電気は惜しまず利用して、お客様のためにならないなら節約する。」ということを考えて、電気の使い方を最適化していきましょう。
「ちょっとこの店暑いな…」と思われて来なくなってしまうくらいなら、惜しみなく電気代を使ったほうが良いですからね!お客様は神様とはよく言ったものです。
電気料金を削減することはできる!
消費電力は変わらずとも、電気料金プランを乗り換えることで毎月の電気代を削減することは可能です。
とある経産省の調査では延べ床面積366平方メートル、年間営業時間が約3,300時間の居酒屋で1年間に使った量は277,799kWhだそうです。
1kWあたりの料金が5円違うだけで、年間で1,388,995円もの節約になります。
電気料金は基本料金と1kWあたりの電気料金×消費電力で決まりますから、この単価が安ければ大きな節約になるのです。
電力自由化で解禁された新電力会社の中には事業者向けの電気代削減プランというものが多数出されています。特に毎月の電気代が10,000円を超える事業者はほぼ確実に安くすることができますので、電気料金プランの乗り換えにご興味がありましたら、是非一度当サイトの「電気代削減コンシェルジュ」までお問い合わせください!
人気記事(運営ハウツー)
関連記事(店舗、水道光熱費、電気)
事業拡大を目指す企業様
代理店募集、フランチャイズ募集の情報発信サイトです。