照明をLEDに切り替えて補助金が出る!!
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2020年の水銀灯と蛍光灯の生産終了に向けて続々と各照明の切り替えが進んでいます。エネインフォでは、水銀灯や蛍光灯よりもLEDのほうが様々なメリットがあるということをご紹介してきましたが、LEDには一つだけ致命的なデメリットがあります。——それは、「工事が必要で切り替えには初期費用が必要になる」ということ。
しかし、そんな初期費用も補助金等をうまく活用すれば抑えられるかもしれません。今回は、LEDへ切り替える事業者が活用可能な補助金についてご紹介していきたいと思います。
LED切り替えで活用可能な補助金
1.商店街事業費補助金
商店街や商店街連合会、商工会などの民間事業者および非営利団体を対象とした補助金です。この補助金は地域の商店街を守ることを目的として設けられているもので、LED照明の切り替え以外にも様々な設備投資やイベント運営にも活用することが可能です。
具体的には以下のようなことに補助金を活用することができます。
- LED街路樹の設置
- 街路樹ランプのLED切り替え
- アーケード照明のLED交換
補助金は1億2千万円を上限とする対象経費の5分の4以内となっておりますので、例えばLEDへの切り替えに1,000万円必要となった場合は800万円が補助されます。つまり実質負担金額は200万円。
LEDに切り替えるだけで電気代の節約や切り替えコストの低減が図れるため、活用しない手はないですね。
2.中小事業所向け熱電エネルギーマネジメント支援事業
中小の医療機関・福祉機関・公衆浴場などが対象となるのはこちらの補助金。LEDの他にも空気調和設備や太陽光発電設備の設置にも活用することが可能です。福祉施設や医療機関は高圧受電をしていることも多いので、LEDによる電気代の削減率は一般事業者に比べて少ないかもしれませんが、それでも活用する価値はあるでしょう。
補助金は1億円を上限とする対処経費の2分の1となっておりますので、先程と同じく工事費に1,000万円必要になった場合は500万円が補助されることになります。
普通に切り替えるだけでも3年〜5年程度で回収することができるくらいにLEDのランニングコストは安いですから、十分に活用する価値があるでしょう。
3.地域環境力活性化事業
一部の地域では、地域の実情に即した取り組みのうち、広域的な環境課題の解決に資するものに対して補助金が活用されます。例えば地域資源の活用や地域特性を活かした事業を行う事業者に対して「LEDの切り替えが必要」と認定された場合に補助金を活用することが可能です。
例えば地域の観光資源として経済的に大きく地域に貢献しているような場合は、こちらの補助金を活用することができます。
補助金は5億円を上限とする補助対象経費の2分の1です。
4.法人向けのLED化補助金制度
平成28年度には「環境共創イニシアチブ」という一般社団法人から民間の工場や事業所などにおけるLED切り替えに関わる補助金が出ていました。補助金額は総額で50億円にもなっていましたが、現在は公募を行っていないようです。2020年には水銀灯や蛍光灯の生産終了による需要もあるため、もしかすると新たに補助金が組まれる可能性もあります。
この他にも「エコリース促進事業」というものが過去に公募されておりましたので、補助金に関する情報はすぐにキャッチできるようにチェックしておくと良いでしょう。
LED照明をおすすめする理由
さて、冗長ではありますが、LED照明にはどのようなメリットがあるのか簡単におさらいしておきたいと思います。補助金を活用しなくても、LEDへ切り替えることはとてもメリットがあることなのです。
電気代が安い
LEDは白熱灯の30%、水銀灯の50%程度の消費電力となっています。実はあまり知られていませんが、事業者が消費する電力で空調の次に多いのが照明にかかるものです。飲食店なら冷蔵庫や食洗機に気が行ってしまいがちですが、照明も馬鹿になりません。「塵も積もれば山となる」といいますが、一つ一つの消費電力が少なくてもそれが重なれば電気代はとてつもなく大きくなります。
仮に消費電力が50Wの白熱灯を50個、10時間使った場合、1日の電気代は675円になります。(※東京電力の電気料金27円/1kWhで試算した場合)すると30日毎日このペースで使えば20,250円、1年で243,000円にもなります。
LEDの場合は消費電力が15Wくらいですから、照明の電気代を7割近くカットできる計算になります。年間での削減金額は17万円ほどということになります。
ランニングコストが安い
LEDが安いと言われる理由は電気代以外にも「寿命」があります。白熱灯や水銀灯の寿命はせいぜい2000時間〜3000時間程度ですが、LEDの寿命は40000時間〜50000時間だと言われています。つまり、LEDを一個使い切るまでに白熱灯を20個も使い切る計算になります。
LEDのほうがやや価格は高いとはいえ、40000時間(約10年間)使い続ければ圧倒的にLEDのほうがランニングコストは安くなるのです。
虫が寄り付かない
光には虫が寄り付くというイメージがありますが、これは照明が発する紫外線が原因です。昆虫は紫外線に寄り付く修正がありますが、LEDは紫外線よりも波長が短い近赤外線を用いたものです。このため、LEDの照明には昆虫が寄り付かないのです。
食の安全が叫ばれる昨今、虫害は飲食店や食品工場にとって頭を悩ませるものの一つ。そんな悩みもLEDに切り替えれば低減できるかもしれません。
補助金の情報は要チェック
補助金というのはその年度に突発的に用意されたりするものですから、もらいそこねないためには常にアンテナを張っておく必要があります。エネインフォでも新しく補助金の情報が出ればいち早くご紹介していきたいと思いますので、情報収集不足が原因で損をしないように常にアンテナを張っておきましょう。
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