電気料金はどうやって計算する?試算の必要性についても知っておきたい!

電気料金はどうやって計算する?試算の必要性についても知っておきたい!

目次

  1. 電気料金の仕組み
    1. 低圧電力における電気料金の計算方法
    2. 動力プランにおける電気料金の計算方法
  2. 電気料金を具体的に計算してみよう
  3. 電力会社は試算してから乗り換えよう!
  4. 電気料金の仕組みや計算方法についてきちんと知っておくこと

電力会社を乗り換える前に、電気料金の計算方法を知っておきましょう。なぜなら、電気料金の計算方法を知らないことで、痛い目を見ることがあるからです。

低圧電力と動力プランの電気料金の仕組みはどうなっているのか、電気料金を試算するとどのくらいになるのか、自分で試算する必要性とともにご紹介します。

電気料金の仕組み

電気料金の仕組みについて、低圧電力と動力の2つから見ていきましょう。

低圧電力における電気料金の計算方法

低圧電力では、基本料金に三段階の従量料金が適用されます。三段階料金とは、下記のようなもの。

  1. 最低生活水準に基づいた最も低い価格
  2. 一般家庭の電気使用量を踏まえて設定された価格
  3. 高い価格(①より10円ほど高い)

このように、消費電力量によって適応される段階が変動します。しかし、非常に分かりにくいという特徴もあるのです。

どうしてこのような段階制になったのでしょう?この制度が導入されたのは、1974年。オイルショックが起こって石油価格が高くなった年で、省エネが叫ばれた時代でした。

そうした時流に基づいて、「電気を多く使ったらその分高い料金を支払う」という制度が導入されたのですね。このように、日本では三段階制となっています。しかし外国、たとえばヨーロッパでは、段階制を採用していません。

前述した①に該当するような人の場合、たとえば

  • 所得が低い人
  • 生活保護を受けている

人向けのプランが用意されているのです。このように状況に応じたプランが用意されているほうが、利用する側も分かりやすいですよね。また、状況に応じたプランを選べることで、多くの人が電気料金について納得しやすくなります。

動力プランにおける電気料金の計算方法

動力プランの料金は、1段階だけ。1kWあたりの基本料金と季節ごとに設定された従量料金を合わせます。

季節ごとといっても、基本的には夏季(6月~8月)のみ料金が上がります。これは夏季に電気使用量を抑制する狙いがあります。夏季は多くの人が電気を使う時間帯と使わない時間帯の消費電力量の幅が非常に大きいため、電力会社はこれを少しでも均そうとしているのです。実は消費電力量は夏より冬のほうが大きいのですが、電力は断続的に供給量が一定であるほうが発電コストが少なくてすむため、このような料金プランが設定されているのです。

電気料金を具体的に計算してみよう

東京電力、関西電力、北海道電力の3つから、電気料金を計算してみましょう。

まず、東京電力にて、30Aで契約して250kWh利用した場合です。
842.4円(30Aの基本料金)+120kWh×19.52(1段目の料金)+(250kWh-120kWh)×26.00円(2段目の料金)=467,344円となります。

続いて、関西電力で、500kWh利用した場合です。
334.82円(基本料金)+105kWh×19.95円(1段目の料金)+180kWh×25.33円(2段目の料金)+(500kWh-300kWh)×28.76円(3段目の料金)=116,8917円となります。

最後に、北海道電力にて、動力プランで1,000kWhを使用した場合を見てみましょう。
1,263円+1,000kWh×17.35円=18,613円です。

このように各段階ごとに料金を当てはめていけば電気代は簡単に計算することができます。ただ、ここからさらに割引などが適用されるため、細かく計算すればさらにややこしいのですが……。――とはいうものの、割引は微々たるものなので、基本的に考慮しなくても良いでしょう。

電力会社は試算してから乗り換えよう!

電力会社のホームページに、シミュレーターが設置してあることも。シミュレーターには、

  • 郵便番号
  • 世帯人数
  • 昼夜の電力使用状況
  • 利用している電力会社
  • 利用しているプランやアンペア数
  • 利用している電気量

などを入力します。すると現在の電気料金が割り出され、その他のさまざまな電力会社の電気料金プランと比較してくれるのです。

シミュレーターによっては、節約できる金額やそのサイトから申し込んだ場合の特典が表示されることも。乗り換えや比較に必要な情報が、一覧で表示されるため、とても分かりやすく便利でしょう。

しかし、シミュレーターだけをあてにしてはいけないことも事実。シミュレーターはその電力会社のプランが魅力的に見えるように都合よく計算するようにシステムが組まれています。また、特典などを考慮した上で試算されていたり、電力会社乗り換えで必要な事務手数料などが考慮されていなかったりします。

シミュレーターはあくまでシミュレーターとして、金額は利用する自分できっちり試算しましょう。それによってはじき出された金額を元にしっかり考えることで、「失敗した!」という状況を防げるのです。

電気料金の仕組みや計算方法についてきちんと知っておくこと

電力会社を乗り換える前に、低圧電力や動力プランにおける電気料金の仕組み、そして電気料金の計算方法について、必ず知っておきましょう。

学んだ知識によって、自分で電気代の試算ができますし、結果を元に正しい比較ができます。乗り換えた後に後悔することも防げるでしょう。

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