電力会社を切り替える方法と全手順!意外と簡単にできちゃう!?
目次
電力小売り自由化によって電力会社の切り替えができるようになりましたが、どのようにすれば電力会社を切り替えることができるのでしょうか?
今回は、電力会社を切り替えるために必要なものやその手順についてご紹介していきたいと思います。
電力会社の切り替えって何をするの?
――冗長になるかもしれませんが、まずは「電力会社の切り替え」とはどのようなものなのか簡単に解説させてください。
そもそもですが、電力会社というのは大きく分けて3種類あり、「発電会社」「送電会社」「小売会社」に分けられます。
例えば東京にお住まいの方は、東京電力1社だけで電力が供給されていると思ってしまいがちですが、実は「東京電力エナジーパートナー」「東京電力フュエル&パワー」「東京電力パワーグリッド」という3つの会社によって皆さんの自宅あるいは店舗まで電力が届けられています。
そして皆さんが直接契約をしているのは「東京電力エナジーパートナー」という会社になります。これは先程の分類で言うところの「小売会社」にあたります。
小売会社は何をしているかというと、私達消費者ないしは事業者と契約し、発電会社から電力を仕入れて送電会社に「この住所まで電力を送ってくれ」ということを調整してくれているのです。
東京電力グループで言うと、発電会社である「東京電力フュエル&パワー」で発電された電気を仕入れて送電会社である「東京電力パワーグリッド」に「東京都新宿区○○まで○○という契約に基づいて送ってくれ」ということを指示しているのです。
電力自由化ではこの小売会社を選ぶことができるようになりました。
引用:資源エネルギー庁
送電網に関しては2018年時点で関東電力や関西電力のような一般電気事業者しか敷くことができないため、送電セクションについて私達が電力会社を選択する自由はありませんが、既存の電力会社の小売会社は「どこの発電会社から仕入れるか」ということを選ぶことができます。――そのため、小売会社が自由されたことによって、発電会社も自由に選ぶことができるようになったということなのです。
ここまで読んでいただければおわかりかと思いますが、電力会社の切り替えとは小売会社を変更するだけなので、工事のような大掛かりなことをするわけではなく、契約の変更――つまり書類の手続きだけでできてしまうものなのです。
電力会社の切り替えに必要なもの
切り替えに必要なものは、以下の通りです。
- 現在使用中の「電力会社名」
- 現在の電力会社の「お客様番号」
- 供給地点特定番号
- 切り替え希望日
- 本人確認書類(基本的に不要な場合が多い)
以下では一つずつ詳しく紹介していきます。
現在の電力会社名
詳しく説明するまでもないかもしれませんが、当サイトの読者諸君の多くは初めて電力会社を乗り換えることになるでしょうから、以下のいずれかになります。
- ほくでんサービス株式会社
- 東北電力株式会社
- 東京電力エナジーパートナー株式会社
- 北陸電力株式会社
- 中部電力株式会社
- 関西電力株式会社
- 中国電力株式会社
- 四国電力株式会社
- 九州電力株式会社
- 沖縄電力株式会社
お客様番号・供給地点特定番号
これらの番号は送電会社が裏側で管理している番号になります。この番号は毎月皆さんのご自宅に送られてくる検針票に記載されています。
例えば東京電力と契約している場合は、以下のような検針票が送られてきます。
真ん中下に「お客様番号」、右上に地点番号が記載されていますね。
中部電力の場合は真ん中上に記載されています。
引用:中部電力
関西電力の場合は一番上の部分に記載されています。
引用:関西電力
切り替え希望日
切り替え希望日についてはそのまま使い続けるのであれば特に気にする必要はありません。切り替え希望日の前日=現在の電力会社の解約日となるためです。
――ただ、引っ越しの都合や例えば旅行で家を空けるような場合に、冷蔵庫に使用する僅かな電力でも「勿体無い」と感じる貧乏性の読者諸君などは現在の電力会社に解約日を伝えておく必要があります。
要するに新しい電力会社に「この日に切り替えます」と伝えた時点で現在の電力会社の解約日が自動で決まることになるため、前日に解約する場合に都合が悪い場合は個別で連絡する必要があるということです。
本人確認書類
本人確認書類は契約にあたって必要になるものではありませんが、どのようなプランで契約しているのかを詳しく見てもらうため――つまり過去の請求データを照会するために必要になります。
特に事業者の方で動力などのプランで契約されている場合は、これがあったほうがよりお得なプランを提案してもらうことができるので準備しておくと良いでしょう。
電力会社を切り替える手順
電力会社を切り替えるために皆さんが行うことは、上記を用意した上で新電力会社に申込みを行うだけになります。
現在契約している電力会社の解約手続きまで新電力会社が行ってくれるため、特に複雑な手続きを行う必要はありません。
また、「スマートメーター」というデジタル計測器を設置する必要がありますが、この設置に工事費が必要になったり工事の立会が必要になることもありません。
つまり申込みをした時点で勝手に手続きを進めてくれることになります。
参考までにどのように手続きが進むのかをご紹介しておきます。
1.切り替え先の電力会社への申し込み
各社のサービス窓口に切り替えを行いたい旨を伝えます。支払い方法の選択などの手続きは各社によって異なりますので、切り替え先の電力会社の指示に従って手続きを進めましょう。
なお、切替時には事務手数料として3,000円程度の料金が発生することが通常です。
2.スマートメーターの設置
スマートメーターの設置は一般電気事業者が進めており、既に従来型の検針機から切り替わっている場合もあります。切り替わっていない場合はスマートメーターへ切り替えを行います。
この工事は所要時間30分程度で完了します。特別なことがない限りは立会は必要ありません。
繰り返しになりますが、スマートメーターの設置に費用が発生することはありません。
3.解約・切り替え手続き
現在の電力会社とのやり取りは全て電力会社同士で進めてくれます。特別なことがない限り私達が介入することはありません。
4.切り替え完了
これにて切り替え完了です。どうです?簡単でしょう?
まとめ
電力会社の切り替えはものすごく簡単にすることができます。――が、電力会社の中には契約期間に縛りを設けていることがあります。
携帯電話の契約と同じように、更新月以外の解約には違約金がかかるような電力会社があるのです。また、前述したように新しく契約する場合には事務手数料が発生します。
こういったこともあるので、切り替えは慎重に試算してから行うようにしましょう。
人気記事(運営ハウツー)
関連記事(新電力、水道光熱費、電気)
事業拡大を目指す企業様
代理店募集、フランチャイズ募集の情報発信サイトです。