蛍光灯の生産が終了したら、どうしたらいいの?
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2020年の水銀防止法によって水銀灯の生産に法的な規制が入ることを受けて、微量の水銀を含む蛍光灯もメーカーによる生産中止が発表されています。これまで家庭用や店舗用に広く利用されていた蛍光灯が生産終了となると、多くの事業者が照明の切り替えを行わなくてはなりません。——では、蛍光灯生産終了後はどの照明を利用すればよいのでしょうか。
蛍光灯が使えなくなるわけではない!?
実は蛍光灯が生産終了すると騒がれているのには、大きな誤解があります。——それは、全ての蛍光灯の生産が終了するわけではないということです。——どういうことかというと、今回水銀汚染防止法によって規制が入るのは、以下のような条件の製品です。
- 30W以下の一般照明用コンパクト蛍光ランプ(CFL)で、水銀封入量が5mgを超えるもの
- 60W未満の3波長蛍光体を使用したもので、水銀封入量が5mgを超えるもの
- 40W以下のカルシウムハロ蛍光体を使用したもので、水銀封入量が10mgを超えるもの
このため、水銀を大量に用いたランプ―—俗に言う水銀灯は規制の対象となり、生産や輸入ができなくなりますが、完全に水銀を活用した製品の生産や販売がストップするわけではないのです。
蛍光灯にも水銀は含まれていますが、蛍光灯には表面に微量の水銀が塗布されているくらいであり、上記で紹介したような含有量はほとんどの場合超えません。
しかし、今回「蛍光灯の生産が終了する」と言われているのはなぜでしょうか。——それは、多くの大手家電メーカーが自主規制を行ったためです。水銀は微量であっても食物連鎖などによって体内に蓄積されていきます。ですので、例えば蛍光灯が大量に海に不法投棄されたりすることによって海の食物連鎖の上位にいるような魚(マグロやサメなど)には大量の水銀が蓄積される可能性があるのです。
これが巡り巡って人間の体内に入り込み、体内に蓄積されていくと肝臓や脳、胃に悪影響がある他、妊婦が摂取すると胎児にも影響が出ると言われているのです。
こういった背景から、大手メーカーは需要があったとしても、例え微量の水銀であるとしても環境保全のために自主規制をするという選択を取りました。直近で言うと2019年3月にはパナソニックは蛍光灯の生産を完全にストップすることを発表しています。
一方で需要があれば大手メーカーが製造しなくとも製造をするメーカーは出てくるはずです。——ですので、2020年以降も蛍光灯が完全に使えなくなるというわけではありません。
使えなくならなくてもLEDに切り替えるのがおすすめ
しかし、このまま蛍光灯を使用し続けるよりもLEDに切り替えたほうが良いです。なぜなら、製造量が少なくなればそれだけ価格も上がっていきますし、LEDのほうが得られるメリットが多いからです。
例えばどのようなメリットがあるのでしょうか。以下でチェックしていきましょう。
消費電力が少ない
LEDは蛍光灯の約半分くらいの消費電力になります。電気料金は消費電力量によって変動しますから、消費電力が少なくなればそれだけ電気代も安くなることになります。
あまり知られていませんが、実は照明は家庭や店舗の電気代の中でも大きな割合を占めており、例えば環境庁の調査ではある居酒屋の消費電力のうち30%は照明によるものだということがわかっています。
つまり、単純計算でLEDに切り替えるだけでも電気代を15%削減できるということになります。例えば、毎月10万円の電気代を支払っている飲食店の場合は1ヶ月で15,000円の削減、1年間で18万円の電気代削減に繋がります。
寿命が長い
LEDの寿命は40000時間だと言われています。これは、1日10時間照明を点灯した場合、約11年間使えるという計算になります。一方の蛍光灯の寿命は種類にもよりますが、短いものであれば3000時間程度、長いものでも10000時間ほどです。
寿命がながければ当然、電球切り替えによるランニングコストも低減されますから、電気代以外の部分でも経費削減に繋がるのです。
虫を寄せ付けない
光には虫が集まると言いますが、なぜ虫が集まるかご存知ですか? それは、虫は紫外線に集まるという修正を持っているためです。蛍光灯や水銀灯は紫外線放射量が多いランプですが、一方のLEDは紫外線放射量が少ないランプです。LEDはダイオードレーザーという近赤外線を用いたものであるため、紫外線に比べて波長が短く、これは虫を寄せ付けにくいのです。
食の安全が叫ばれる現代ですから、飲食店や食品工場はLEDに切り替えることで虫害によるリスクを低減できるのではないでしょうか。
放熱量が少ない
白熱灯などは特にですが、放熱量が多く、夏場の室内の温度を上げる原因にもなります。冬は良いですが夏場はこの熱で上がった分だけ空調で温度を下げる必要がありますから、エアコンの消費電力量の増加にもつながってしまうと言われています。
一方のLEDは、ほとんど熱を発生させないため、空調の電気代も削減できると言われているのです。
色彩を調整できる
LEDに用いられているダイオードレーザーはその波長の長さを調整することで色が変わります。赤色、青色、緑色の三原色に色を変更することが可能であるため、白色やオレンジ色、ピンク色など様々な色に変えることが可能なのです。
例えば飲食店などの場合は、オレンジ色というのは「食欲を増進させる効果がある」と言われる色ですから、オレンジがかった照明にしておくだけで売上げアップに繋がるかもしれません。他にも店内の雰囲気作りにも活用できるため、使い方次第で色々なことができるのはLEDの強みです。
まとめ
2020年以降、蛍光灯は全く使えなくなるというわけではありませんが、供給量は圧倒的に少なくなることは明白です。一方でLEDに切り替えが済んでいない家庭や事業者間で需要は多くなりますから、一時的に価格が高騰することも考えられます。
こういった目には見えない経済的なデメリットも考慮に入れて、早め早めに証明をLEDに切り替えておくほうが良いのではないでしょうか?
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