愛知・中部電力圏内で電気料金が一番安い電力会社はどこだ!?料金を一挙比較
目次
2016年に開始した電力完全自由化以降、私達は自分たちが使用する電力が「どこで発電したものなのか」「どれくらいの料金なのか」ということを自由に選ぶことができるようになりました。
特に毎月の消費電力が多い飲食店などの事業者は、続々と電力会社を乗り換えており、とあるアンケートによると実に40%が電力会社の乗り換え経験があると言われています。
――さて、そんな電力自由化ですが、新電力会社と呼ばれる会社は2018年時点で500社以上存在しており、選択肢が多いのは良いことですが同時に全てを比較して一番安い電力会社を見つけだすことは大変だと思います。
ということで、今回は愛知県をはじめとする東海エリア、つまり中部電力圏内で契約することができる代表的な電力会社をピックアップして料金を比較すると共に、中部電力から乗り換えた場合にどれくらい安くなるのかについて検証していきたいと思います。
電気料金を比較する前に
――さて、電気料金を比較する前に皆さんは電気料金がどのように決まるのかご存知だろうか。もし、電力会社に直接問い合わせて契約内容を変更していない場合は、「従量電灯」というプランで契約しているはずです。
そして中部電力エリアの場合、従量電灯A、従量電灯B、従量電灯Cのいずれかで契約しているはずです。もしご自分が利用されている電気料金プランがわからなければ、検針票あるいはスマートメーターを設置している場合はWEB上で確認することができます。以下の画像で言うところの4番の部分ですね。
引用:中部電力
この従量電灯とは、電気を使用すればするほど電気料金が高くなると同時に、電気を使用すればするほど料金単価も高くなっていきます。これは「三段階料金」と呼ばれており、料金単価が3つのテーブルに分けられているのです。
中部電力の場合は最初の120kWhまでは1kWhにつき20.68円、120kWh~300kWhまでは1kWhにつき25.08円、300kWh以上は1kWhにつき27.97円で電気料金単価が変動します。
もう少し具体的に言うと、1ヶ月に120kWhしか利用しない場合は安い料金単価だけで利用することができます。
120kWhしか使用しなかった場合は電気量料金が(120×20.68)で2,481円となりますが、倍の電気量である240kWhを使用する場合は(120×20.68+120×25.08)となり、5,491円になります。使用電力は倍なのに電気代は倍以上になっていますね。
一部の電力会社では一定の料金単価を採用していますが、基本的にはどの電力会社でも三段階料金が採用されていますので、以下では三段階料金をベースにして比較していきたいと思います。
中部電力エリアの電気料金を比較してみた
さて、それでは電気料金を比較していきたいと思いますが、500社以上もある電力会社を比較しても読者諸君を退屈させるだけになってしまうため、ここではいくつか代表的で人気の電力会社おピックアップして比較していきたいと思います。
一覧にして電気料金を比較してみると以下の通り!
電力会社 | ~120kWh | 120kWh~300kWh | 300kWh~ |
---|---|---|---|
中部電力 | 20.68円 | 25.08円 | 27.97円 |
ハルエネでんき | 20.68円 | 25.08円 | 27.13円 |
Looopでんき | 27.00円 | 27.00円 | 27.00円 |
シンエナジー | 20.65円 | 24.60円 | 25.40円 |
HTBエナジー | 19.65円 | 23.83円 | 26.58円 |
あしたでんき | 25.50円 | 25.50円 | 25.50円 |
ソフトバンクでんき | 20.47円 | 24.82円 | 27.69円 |
楽天でんき | 20.68円 | 25.08円 | 26.19円 |
はなカメくんでんき | 23.35円 | 23.35円 | 23.35円 |
myでんき | 20.47円 | 24.32円 | 26.85円 |
@niftyでんき | 20.68円 | 24.30円 | 24.73円 |
丸紅新電力 | 20.68円 | 25.08円 | 26.19円 |
ミツウロコでんき | 22.68円 | 22.97円 | 25.52円 |
auでんき | 19.14円 | 23.22円 | 25.89円 |
グリーナでんき | 20.68円 | 25.08円 | 27.97円 |
※従量電灯C相当の料金
※赤字は最高値、青字は最安値 比較してみると、口コミで人気が高いLooopでんきが中部エリアでは高いですね。読者諸君の中には「7円くらいしか違わないじゃん、これもうわかんねぇなぁ…。」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、単純計算で120×7で840円も違ってきます。840円と言えば、筆者が頑張った時に自分へのご褒美として食べに行く中華料理店のチャーハンセットと同じ値段です。 筆者のひもじい生活についてはさておき、料金単価を見せられただけではどれくらい安くなるのかイメージにしにくいと思いますので、以下では各電力会社に乗り換えた時にどれくらい電気料金が安くなるのかということについて試算していきたいと思います。
中部電力から乗り換えるとどれくらい電気代が安くなるか試算してみた
――とはいえ、上記料金表を見ていただいてもわかるとおり、三段階料金の段階ごとに料金単価がバラバラであるため電気料金がどれくらい安くなるかは消費電力によって異なってきます。 ということで、本項では3つのパターンを用意してそれぞれどれくらい安くなるのかということを試算していきたいと思います。画面の前の読者諸君も検針票のご準備はよろしいでしょうか?自分がどの消費電力に一番近いのかを確認してみていただきたい。
- 夫婦2人暮らし(消費電力250kWh 電気代5,742円)
- 小規模な店舗(消費電力500kWh 電気代12,590円)
- 中規模の飲食店(消費電力2,000kWh 電気代54,545円)
この3パターンで電気量料金がどれくらいになるのかを一覧にしてみると、以下の通りだ。
電力会社 | 消費電力250kWhの場合 | 消費電力500kWhの場合 | 消費電力2,000kWhの場合 |
---|---|---|---|
中部電力 | ¥5,742 | ¥12,590 | ¥54,545 |
ハルエネでんき | ¥5,742(±0) | ¥12,422(-168) | ¥53,117(-1,428) |
Looopでんき | ¥6,750(+1,008) | ¥13,500(+910) | ¥54,000(-545) |
シンエナジー | ¥5,676(-66) | ¥11,986(-604) | ¥50,086(-4,459) |
HTBエナジー | ¥5,456(-286) | ¥11,963(-627) | ¥51,833(-2,712) |
あしたでんき | ¥6,375(+633) | ¥12,750(+160) | ¥51,000(-3,545) |
ソフトバンクでんき | ¥5,683(-59) | ¥12,462(-128) | ¥53,997(-548) |
楽天でんき | ¥5,742(±0) | ¥12,234(-356) | ¥51,519(-3,026) |
はなカメくんでんき | ¥5,838(+96) | ¥11,675(-915) | ¥46,700(-7,845) |
myでんき | ¥5,618(-124) | ¥12,064(-526) | ¥50,239(-4,306) |
@niftyでんき | ¥5,641(-101) | ¥11,802(-788) | ¥48,897(-5,648) |
丸紅新電力 | ¥5,742(±0) | ¥12,234(-356) | ¥51,519(-3,026) |
ミツウロコでんき | ¥5,708(-34) | ¥11,960(-630) | ¥50,240(-4,305) |
auでんき | ¥5,315(-427) | ¥11,654(-936) | ¥50,489(-4,056) |
グリーナでんき | ¥5,742(±0) | ¥12,590(±0) | ¥54,545(±0) |
※基本料金や割引については考慮していない電気量料金のみの比較
比較してみると、消費電力が少ない場合は「auでんき」や「HTBエナジー」、消費電力が大きい場合は「はなカメくんでんき」や「@niftyでんき」あたりが安いだろうか。
ただ、ここでは電気量料金のみを比較してきたため、実際の料金は基本料金が合わさったり、割引などが適用されるため他の電力会社にも十分逆転の余地はあります。
例えばソフトバンクでんきはインターネット回線のソフトバンク光やソフトバンクの携帯電話とセットで契約することで、おトクな割引を受けることが可能です。また、Looopでんきは基本料金が無料となりますので、その分他の電力会社よりも安くなることがあります。その他の電力会社でも電気料金以外の部分でメリットを受けることができるプランは多数あります。
また、HTBエナジーのように時間帯によって電気料金が無料になるプランも存在するため、一つ一つのパターンを比較しているとキリがない。分け始めると「朝6時に起きて2時間で家事を済ませる場合はどこの電力会社が安い」とか、「インターネット回線を契約していて携帯電話はソフトバンクを使っている場合はどこが安い」みたいな比較をしなければならない。碧血丹心なエネインフォ編集部としても、さすがにそんなことはできないし、そんな比較をしても読者諸君を退屈させるだけなので、本頁での比較はこれまでにとどめておきたい。
とにかく、エネインフォが伝えたいことは「実際に契約する際には、上記料金表を参考にしながら割引やその他の付加価値についても考慮して、最終的に家計あるいは軽費として出ていくお金が少なくなる電力会社で契約することをおすすめします。」ということです。
使用する電力についても考えよう
さて、ここまで電気料金の比較をしてきたが、電力自由化の意義は料金以外にもあると考えられます。それは、どこで発電された電力なのかということも選択できるということです。
例えば太陽光発電や風力・水力で発電された電力を使用することができるのです。もちろん、再生可能エネルギーによって発電された電力を使用したからといって、マイナスイオンが部屋中に充満してストレス発散効果が期待できるわけでもないし、ドライヤーからお日様の香りがするわけではない。
ただ、再生可能エネルギーを使用することは、地球温暖化の原因と言われているCO2排出量を削減し、未来にエネルギーを残すことに繋がります。実は皆さんはあまりご存じないかもしれないが、原子力発電所が稼働しなくなった今、日本は火力発電に大きく依存しており、発電量対再生可能エネルギーによる発電量を見ると、世界47位となっている。
実際にIEAのデータを見てみると、スウェーデンやブラジルは50%以上比率で再生可能エネルギーであるのに対して15%程度です。
上記で紹介した電力会社の中ではシンエナジーやグリーナでんきが再生可能エネルギーを積極的に発電を行っている電力会社です。こういった電力会社と契約して再生可能エネルギーを利用することは再エネを応援することにもつながります。
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