電力自由化で広東料理店などの飲食業の電気代コストに及ぶ影響は?
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「広東料理店が電気代を節約して粗利を上げるためには?」
中華料理の代表ともいえる広東料理。飲茶やフカヒレ、シュウマイ、ワンタンメンなどメニューが幅広く、扱う食材も豊富です。そんな広東料理店で電気代を節約して粗利を上げるためには何を考えなければならないでしょう。
一般的な飲食業のお店の電気使用割合を見てみると、照明に30%、空調に23%、換気に5%、厨房機器・他に42%という結果になっています。特に夏の場合は空調の割合が40%を占めるほどになります。広東料理をはじめ中華料理は強い火力で調理を行うことが多いため、厨房で発生する熱量が多くなり、その分一般の飲食店に比べ空調の電気使用量が増えます。さらに厨房の熱を外に逃がすために強力な換気扇も必要になるのでその分換気への電気使用量も大きくなるでしょう。その辺りの電気代を節約することが広東料理店において重要と言えます。
特にエアコンの消費電力は照明などに比べて大きいので、それをうまく制御することで電気料金の大きな削減につながります。例えば設定温度を外気温とあまりかけ離れないように設定する、人がいる範囲に空調を絞る、送風設定を使うなどが考えられます。換気扇においては、火気使用時にのみ使用するなど使う時間を制限するといいでしょう。
また、定期的なフィルターの洗浄、室内機内部とフィンの洗浄を行うことも節約へ大きな効果を発揮します。1年間清掃をしないと、空調の電気代は年間約10%もアップするという結果が出ています。また、空調機器自体をエネルギー消費効率の高いものに変更するというのも重要です。
経済産業省「一般飲食店における省エネルギー実施要領」
http://www.meti.go.jp/setsuden/press/20080331014/03_2_inshoku_shoene.pdf
「電力自由化で新電力会社を選んで電気代を節約する」
電気料金と言って思い浮かぶのは2016年4月から始まった電力の自由化ではないでしょうか。今までは東京なら東京電力など、地域によって契約する電力会社が決まっていて、一部の企業しか電力を売ることはできなかったのですが、国の許可を得られれば自由に電力の販売が出来るようになりました。それにより新たに電力を提供する企業が増え、新会社の新規参入が増えています。消費者が自由に電力の購入先を選ぶことが出来るようになったわけです。それに伴い、価格競争が起こり、料金プランによっては電気料金が値下がりしたり、各企業独自のサービスが充実したりしています。電力消費量が多い飲食店にとってはお得になったと言えるでしょう。
ただ、今現在全国で900軒近くの電力会社があり、これからも増える可能性のある中でどの企業から電気を買うべきか悩みますね。
新電力会社から電力を買う最大の利点は電気料金が安くなるということです。電気使用量にもよりますが、概ね5%以上安くなることが多いと言われています。安くなると言われると気になるのが電力の品質です。契約した会社によって停電のリスクの有り無しなどはあるのでしょうか。それについては、どの電力会社でも使用する送配電網は同じなので大丈夫です。また、仮に契約していた新電力会社が倒産したとしても、国によるフォロー体制が整えられているのですぐに電気が止まってしまうということはありません。
それを踏まえて、飲食業のお店などで業務用の空調などを使用する場合、各電力会社間で比較するべき部分は基本使用料と電力量料金(使用量によって料金が異なる部分)に加え低圧電力(エアコンなどを動かす電力部分)になります。法人向けの料金プランを設定している電力会社も多いので注目してみましょう。オプションやフォロー体制なども考慮して、新電力会社もぜひ積極的に検討対象に入れてみてください。
「飲食業のお店にぴったりな電気代プランを選んで大幅に節約」
では実際に電力会社の料金プランを比較してみましょう。例えばハルエネでんきが出している試算では東京エリアで60Aの契約、電気使用量が1500kwhの場合、他企業の代表的なプランに比べ年間22,121円お得という概算が出ています。年間でこれだけの違いが出るということは電気会社の見直しはかなりの節約効果があると言えますね。
ハルエネでんきでは法人向けのプランがいくつか紹介されています。電気使用量の多い法人向けに、使用量が300kwhを超える場合の料金設定が家庭向けに比べ低くなっているのが特徴です。また、飲食業のお店など大型空調機器や業務用冷蔵庫を使っている場合におすすめの動力プランもあります。広東料理店を経営する方、している方ならぜひ一度確認してみることをおすすめします。
各電力会社で料金シミュレーションが出来るので試してみると具体的な比較がしやすくなります。
電力会社を変更しても電気の質は変わりませんし、ほとんどが申し込みだけですぐに利用が可能です。飲食業を始め多くのお店のコスト削減に絶大な効果が見込める電力会社の見直しは、ぜひ第一に考えてみましょう。
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