社員のモチベーションを上げるために経営陣ができることとは？

この記事を読んでいただいている皆さんは人生の目標がありますでしょうか？例えば「あの車がほしい」というの目標になりますし、「とりあえず生活を立て直したい」ということも目標です。
この目標がないまま働くというのは、例えるなら何km走れば良いのか分からないマラソンに参加するようなものです。また、目標を持っていたとしても、その目標が達成できるか分からないままでは当然モチベーションが上がりません。

例えば新卒のAくんは300万円の車がほしいと考えていますが、現在の給料では日々生活をするのに精一杯です。昇給を楽しみにして仕事を頑張って結果を出しましたが、たった5,000円しか給料が上がりませんでした。
このままでは念願の車を購入するために何十年という期間がかかってしまいます。さらに、具体的に「これくらい頑張れば昇給するよ」という上司からの道も示してもらえません。Aくんが選択した道は転職でした。

ということになりかねないのです。目標がなくても人はやる気が出ませんし、目標があったとしても目標達成までの道のりが見えなければモチベーションが下がってしまいます。

目標を達成する道筋をたてることが重要

モチベーションを上げる方法は、社員の目標に対して道筋を示してあげることが重要です。

ここで間違った指導方法としてあるのが、「若いやつは車を持て！」といったような価値観の押し付けです。人は必ず小さくても何かしらの願望を持っています。それをうまく引き出してあげることが社員のモチベーションを上げることに繋がります。

特に目標がない人だとしても、漠然と「もう少し給料が高くなればいい」と思っていたりするものなのです。あるいは、「将来はこういう暮らしがしたい」という目標を持っているのです。ここで真正面から夢は何？と聞き出しにいっても答えられる方は少ないかもしれませんので、うまく読み取ってあげることが大事です。

その目標に対して、「営業成績●●円を達成したら給料をこれくらいあげてやる！」という条件を提示してあげることで、社員は自分の願望を達成する道筋が見えるのです。

現実的な目標を持たせることが重要

ここで先程のAくんのように、「頑張ったのに5,000円しか月給があがらなかった」なんてことがあっては、必ず「頑張っても価値がない」という判断になってしまいます。ですので、ある程度現実的な目標を掲げてあげることが重要です。

多くの企業では、「若いからこれくらいの給料でいいだろう」という給与の決め方をしてしまいがちです。しかし、稼げないと分かると見切りをつけて去ってしまうのが現代の若者です。相次ぐリストラや不景気に影響を幼い頃から肌で感じていた世代にとって、「会社とは裏切るもの」という思考が強いのです。
そんな思考を持っている社員から信頼を得るためには、やはりしっかりとした取り決めを行い、お互いの折り合いがつくところでの交渉が必要となるのです。

従業員のキャリアアップを国が助成してくれる！？

ここまで読んでいただいて、「結局金か…」と考えた方も多いかと思いますが、雇用維持や従業員のキャリアアップを助成する助成金が出ることはご存じでしょうか？
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