ITツール導入に活用できる「IT導入補助金」とは?種類や活用方法も知りたい
目次
日本は、先進国の中でも最下位の労働生産性。この労働生産性を高めるために、IT化は欠かせません。しかし、同時に、導入コストも悩みの種となりますよね。そこで知っておきたいのが「IT導入補助金」。
これは、経済産業省が主体となって行われているもの。「IT導入補助金」とは、一体どんなものでしょうか?
IT導入補助金とは?
「IT導入補助金」とは、中小規模の企業や事業者などが、サービスやソフトウエアといったITツールを導入する際にかかるコストの一部を、補助してくれるもの。
ただし、対象となる事業者や事業は決まっているため、要件から外れる場合、補助を受けることはできません。
対象事業者の例を見てみると、
- 中小規模の企業や事業者
- ソフトウエア業または情報処理サービス業
- 企業組合
- 日本国内で事業を営む個人または法人
- 申請する者が、反社会的勢力とかかわりを持っていない
などのようになっています。
ITツールの種類やその活用方法には何があるの?
利用できるITツールの対象は、事前に事務局からの認定を受けたITツールのみと決まっているのです。このITツールにはどんな種類があるか、何に活用できるのか、見ていきましょう。
クラウド顧客管理ツール
顧客の管理がしやすくなるツールです。といっても、顧客の情報を登録し、一つのデータベースにまとめられるだけではありません。たとえば、
- 来店記録を元にソートし、最近来店していないと判明した顧客に連絡を送る
- 売上を元にソートし、どうして売上があがったのか、または上がらないのか、原因を掴む
などということが、データという根拠を元に戦略を立てることができるのです。
また、クラウドを用いているため、スタッフ間での情報共有もスムーズになります。
ホームページの開設
ホームページを開設することで、集客や知名度アップが可能です。ホームページに情報を記載することで、店舗情報を理解してもらえます。
今は誰もが様々なものを検索するのが一般的な時代。ホームページがないことで、企業や店舗について知ってもらう機会を逃すことも想定できるでしょう。ホームページを備えておくのは必須といえます。
また、物販の会社がリアル店舗だけでなくインターネット上で商品を新たに販売するような場合にも補助金が出る可能性があります。
会計及び給与計算システムの導入
会計・給与計算システムなどは、経営状況の把握や経理業務の効率化に役立つでしょう。例えば毎日の締め作業をコンピューターが自動で行ってくれるとしたら、どうでしょうか?とても便利ですよね?
また、会計システムでは、業績の把握やどうしてそのような状況になったのか分析の材料が、給与計算システムでは、人件費の把握や今後、人件費はどのように推移するかの予測といったことが可能です。システムを導入することで、お金の流れが把握しやすくなるため、各種経費や経営状況の改善に役立てられるのですね。
ロボット型接客ツールの導入
接客をロボットに任せることで、人件費の削減が可能です。
また、多言語対応のロボットも存在するため、導入することで外国人観光客とのコミュニケーションがスムーズに。さらに、ロボットという要素が宣伝効果になることも考えられるでしょう。
給与や勤怠管理システムの導入
人事部や総務部の業務効率化につながります。勤怠管理システムによって、スタッフの労働環境も把握できるため、メンタルヘルスケアにも役立つでしょう。
POSレジの導入にIT導入補助金が降りる
POSレジを導入する際、IT導入補助金が降りることをご存じでしょうか?
POSレジとは、商品が売れた際のさまざまなデータが記録されるもの。データには、
- 日時
- 商品名
- 個数
- 価格
- 分類
などがあります。データは蓄積できますし、そのデータをもとに来客予測も可能です。またデータにすることで、スタッフ間の情報共有もスムーズになりますし、データをまとめて分析すれば、経営判断にも生かせるでしょう。
例えばですが、飲食店の場合、「木曜日は肉系の料理を頼む人が多い」とか「金曜日より土曜日のほうが客単価が高い」などということが一瞬で計算できてしまうのです。日本人経営者が無能と言われる一番の原因とされている「感覚と勘の経営」から脱却できるというわけです。
また、POSレジの利用によるメリットも多いです。たとえばレジスタッフに、接客や商品PRといった独自性のある業務を担当してもらえば、顧客満足度の向上につながりますよね。さらに、これまで手入力のため生じていたミスも減るため、スタッフの手間や負担が減ります。
IT導入補助金の情報はこまめにチェック
ITツールを導入すると、各種業務の効率化や顧客満足度の向上が見込めるでしょう。しかし、コスト面がネックとなります。そこで「IT導入補助金」を利用することで、負担が減るのです。
申請が通れば、便利にITツールを活用できるようになります。こまめにIT導入補助金の情報をチェックし、募集が開始されたら、速やかに公募申請を行いましょう。
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