修行は?資金は?カレー屋さん開業までの道のり
目次
カレー屋を開業するために必要な資金や申請するべき資格、修行にオススメな資格もご紹介します。回転率の高さが利益をアップさせるカギとなっているカレー屋。憧れの自分のお店を出して、たくさんの方に美味しいカレーを食べてもらえるよう準備万端にしましょう。
1.カレー屋経営ってどのくらい儲かるの?
日本で大人気の「ラーメン」と並び、老若男女から人気を集めるメニューこと「カレー」。そんなカレー屋経営は、回転率の良さからラーメン店よりも稼ぎやすいと言われるビジネスです。
たとえば、700円のカレーを1日に80杯売る店舗の月の売上は、140万円となります。ここからカレー屋に必要な経費を差し引くと、約40万円が収入になると言われています。店舗の規模や人件費などの条件によって異なりますが、一般的な飲食店と比べて売上が高い傾向にあるのがカレー屋の特徴です。
しかし、飲食店で成功できる人はすべての開業者の10%ぐらいしかいないと言われるほど、競争が激しい世界です。生き残るためにただ美味しいだけではなく、価格、オリジナリティなど他店カレーには負けない何かを用意して勝負しましょう。
2.開業までに必要な資金・資格・修行
カレー屋を開業するまでに必要な資金や資格、より美味しいカレーを提供するための修行についてお伝えします。
カレー屋の開業資金
カレー屋を開業するための資金は、開業資金が800万円程度、運転資金が50~500万円必要だと言われています。このうち開業資金の内訳は、物件を取得するための費用や、店舗として利用するための改装の費用が含まれています。
開業資金をなるべく安価に抑えるためには、居抜き店舗を活用して初期費用を減らすなどの工夫の余地があります。あるいは、キッチンカーの購入費用は100~400万円ですから、店舗を出す前にまずはキッチンカーでカレー屋を開業するという方法があります。
ただし、キッチンカーで許可されるのは簡単な調理や盛り付けのですので、車とは別に「食品営業許可」を取ったカレーの仕込み場所を確保する必要があり、その資金も必要となります。
カレー屋を営むために必要な資格
カレー屋を営業するためには、「食品衛生責任者」の資格が必要です。また、出店する地域の保健所から、「食品営業許可」を得る必要があります。外国人労働者を雇用するのであれば、就労ビザの申請が必要となります。インドカレー・ネパールカレー・スリランカカレーといった世界各国のカレーを提供する店舗では、お店の雰囲気やより本格的な味を提供するために現地の方をスタッフとして雇用する機会があるかもしれません。その際は、日本人スタッフの雇用の申請手続きとの違いに注意しておきましょう。
カレーマイスターになろう
カレー屋を経営するにあたり、美味しいカレーを作るための資格を取得してみてはいかがでしょうか。日本野菜ソムリエ協会から、「カレーマイスター」という資格が用意されています。
こちらは、カレーの歴史やスパイスなどに関する基礎知識はもちろん、自分らしいカレーをプロデュースしたり、カレーを通してのコミュニケーションを開発したりと、実に幅広い視点からカレーをマスターできる資格です。カレーに対する人一倍強い思い入れがなければ資格取得は難しいかもしれませんが、修行のつもりでぜひチャレンジしてみてください。
3.失敗例も学んでおきましょう
カレー屋の経営を成功させるために、過去に経営に失敗したカレー屋の例を反面教師として参考にしておきましょう。まず、開業時に十分な運転資金を用意できなかったため、出店してから数カ月で資金不足に陥ってしまうという例があります。事業が軌道に乗るまでの期間、余裕を持って営業を続けられるように、必要な運転資金を計算してしっかり用意しておきましょう。
また、そもそもカレーの味が美味しくなかったり、店舗に清潔感がなかったり、従業員の態度が不適切であったりするのも、よくある失敗例です。カレーは多くの方から人気を集めるメニューですが、気持ち良く食事ができる飲食店としての基本を守っておかなければ、いつかは客足が途絶えてしまうでしょう。利益を出しやすいと言われるカレー屋ですが、目先の利益だけでなく、顧客目線の店作りをしていくことを常に意識してください。
4.オペレーションや原価についても考慮が必要
カレー屋で利益を出すためには、回転率がカギとなっています。したがって、味のクオリティを守りつつカレー1杯あたりの原価を下げるとともに、効率の良いオペレーションを作り上げられるかどうかが、開業を成功させるためのポイントと言えます。
まず、カレー1杯あたりの原価は約200円です。このうち、ライスが50円、ルーが150円という内訳になっています。大手チェーン店と値段で勝負することを考えると、1杯あたりの価格は600~700円となります。1杯1,000円でこだわりのカレーを提供することもできますが、一般的にカレー1杯に1,000円を支払うのに抵抗がある顧客が多いことを考えると、あまり現実的ではありません。
また、回転率を高めるためのオペレーションについてですが、カウンターのみの小さな店舗であれば、1人で営業することも可能です。1人営業は人件費を節約できるのがメリットですが、多くのお客が一度に来店したときに、人手が足りなくなるといった心配があります。少人数での営業を検討しているのであれば、スムーズな導線などあらかじめオペレーションを考慮しておく必要があるでしょう。
おわりに
今回は、カレー屋を開業するために必要なことについてお伝えしました。飲食店の中では、比較的利益を出しやすいと言われるカレー屋ですが、味やオリジナリティ、店舗の状態によって、客足が遠のいてしまうことがあります。利益を出すことを重視しつつも、カレーの味にこだわるために、修行を目的とした資格取得をしてみてはいかがでしょうか。金額設定やオペレーションに工夫をこらして、カレー屋の経営を成功させましょう。
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