従量電灯とは?三段階料金とは?電気料金の仕組みを簡単解説
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毎月届く電気料金の請求書ですが、やはり最初に目が行くのは使用量や請求予定金額。「今月は使いすぎた!来月は節電しないと」などと、毎月反省している人もいるかもしれません。しかし、金額だけに一喜一憂していても節約にはつながらないものです。
たとえば、東京電力の請求書ならば、右側に契約種別という欄があり、そこに従量電灯Bなどと記載されています。もし、電気代を安くしたいならば、そもそも従量電灯とはいったい何を意味するのか等、電気料金の仕組みについて正しく理解しておきましょう。
従量電灯とは?
従量電灯とは、月々の電気代が使用した電気量に従って決まる電気料金プランのことです。当然のことながら、電気使用量が増えるほど電気料金も上がっていきます。現在、一般家庭のほとんどが従量電灯Bというプランに設定されているでしょう。
従量電灯Bでは、まず契約アンペア数に応じた基本料金がかかります。東京電力ならば10Aで280円80銭、15Aで421円20銭、30Aで842円40銭、40Aで1,123円20銭、50Aで1404円、60Aで1,684円80銭と契約アンペア数が大きくなるのに従って基本料金も高くなるのが特徴です。
この基本料金に電気使用量×1kWh あたりの料金を合算して、月々の請求額が決まります。さらに、1kWあたりの料金は、電気使用量に応じて変化するという点にも注意しましょう。
電気料金の仕組み。三段階料金とは?
東京電力、東北電力、関西電力などの大手電力会社では、電気使用量によって3段階の単価設定がある三段階料金システムを採用しています。たとえば、東京電力の1kWhあたりの料金は、使用量が0~120kWで19円52銭、120~300kWhで26円、300kWh以上ならば30円2銭です。
つまり、電気は使えば使うほど単価が高いということになります。電力自由化以降、どれだけ使っても電気料金は定額というプランを提供する新電力も登場しましたが、現在のところまだ少数派です。
今のところ新電力の電気料金プランのほとんどは、大手電力会社の従量電灯をならったものになっています。しかし、なかには基本料金ゼロ、従量金額も1段階だけという限りなく定額に近いプランもあるので、探してみるのも良いでしょう。
実際にかかる電気料金はどれくらい?
もし、従量電灯Bで30Aのプランを契約していたとすれば、毎月の基本料金として、まず842円40銭が必要です。さらに、ひと月の使用量が125kWhだったならば単価は26円が適用されます。したがって、842円40銭+125kWh×26円/kWh=4092円40銭が請求額となる計算です。
一方、従量電灯Bで50Aのプランを契約していて、ひと月の使用量が250kWhならばどうでしょうか。1,404円+250kWh×26円/kWh=7,904円と、やはり契約アンペア数が大きく、電気使用量が多いほど電気代もかさむことがわかります。
しかし、東京電力ではエコキュートやIHクッキングヒーターなど機器を設置している家庭や、オール家電住宅を対象とした割引もあります。その他、深夜電力利用による割引、口座振替利用による割引などもあるります。どの電力会社でも各種割引があるので、少しでもお得な金額にしたいならば使ってみてはいかがでしょうか。
電気料金の仕組みを理解して後悔しない契約を!
以上のように、基本的に従量制では電気代は電気を使うほど高くなります。料金内訳の中でも注意したいのが契約アンペア数によって決まる基本料金です。契約アンペア数が大きいほど基本料金も高くなるので、必要以上の契約アンペア数になっていないか見直してみましょう。
実際に料金がどれぐらいかかるのか計算できるシュミレーターを公式サイトに用意している電力会社もあります。ただ「電力会社のシュミレーターは低めの料金が出る」との口コミもあり、必ずしも正確ではないようです。あくまでも参考程度にとどめてはいかがでしょうか?
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