時間帯によって電気代が異なる電気料金プランまとめ
目次
電力自由化によって、様々な電気料金プランが選べるようになりました。その中でも特に人気の料金プランが、「夜間割引」をはじめとした、時間帯によって電気代が安くなるプランです。
今回は、そんな時間帯によって電気代が変動する料金プランについてまとめてみましたので、是非参考にしてみてください。
なぜ時間帯によって電気代が安くなるの?
電気は、備蓄しておくことができないという特性を持っています。そのため、発電したらその電力を100%使い切るのが電力会社にとって理想的なのです。
「じゃあ、夜は発電量を少なくすればいいのでは?」と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、現在日本でメインの火力発電は、できるだけ稼働を止めないほうが発電効率はよくなるという特徴があります。
例えば、車のエンジン。走り始めはギアを下げて回転数を上げて、スピードが乗ってくるとギアを上げて回転数を落とします。スピードが乗ってくると少ない回転数で走行することが可能です。
火力発電は、原子力発電に比べれば需要に応じて供給量を調整することができますが、電力会社としては可能な限り供給量を変えたくないわけです。でないと原価率が高くなってしまうから。
こういった背景もあって、電力消費が少ない時間帯の料金を安くして、その時間帯での電力消費を促進する料金プランを電力会社が出しているのです。
時間帯によって変動する電気料金は変動するプラン
以下では、一般電気事業者の料金プランをまとめてみました。
北海道電力の場合
北海道電力の場合は、eタイムプラス3という電気料金プランが時間帯によって変動するプランです。
午後・朝晩・夜間の3つの料金があり、午後は通常よりも料金が高く、朝晩、夜間の料金は他のプランよりも割安になっています。
そのため、午後時間帯(13時~18時)に電力を利用することが考えられる場合は逆に高くなってしまう可能性もあります。
東北電力の場合
東北電力の場合は「よりそう+」という電気料金プランが複数タイプあります。
参考までに「よりそう+ナイト12」というプランを挙げると、これは21時から翌9時までの電気料金が安くなるプランとなります。
居酒屋など、夜間営業されるような場合にはおトクな契約プランですね。
東京電力の場合
東京電力は、2種類の夜トクプランというものがあります。
夜トク8と夜トク12は深夜時間に電力消費が集中する場合は夜トク8のほうがおトクですが、生活スタイルに合わせて契約するようにしましょう。
北陸電力の場合
北陸電力の場合は、「くつろぎナイト12」というプランがあります。
20時~翌8時までの電気料金が安くなるプランで、逆にデイタイムは料金が高くなるので、忙しい社会人の方向けの電気料金ですね。
中部電力の場合
中部電力では、スマートライフプランというプランがあり、朝に電力を消費する場合と夜に電力を消費する場合とでプランの内容を変更することができます。
夜間の電気代はかなり安くなりますが、その分昼間の電気代は高くなるので、平日の昼にほとんど電力を消費しない場合におすすめできるプランです。
関西電力の場合
関西電力では、時間帯別電灯というプランがあります。
ちなみに他電力会社でも時間帯別電灯という名称のプランが存在しましたが、現在は軒並み受付を終了しています。これについては後述させていただきたい。
中国電力の場合
中国電力の場合は、エコノミーナイトというプランがこれにあたります。
23時~翌8時までの電気料金が安いですが、昼間は電力を使用すればするほど高くなります。
四国電力の場合
四国電力エリアの場合、「時間帯別eプラン」が該当します。
九州電力の場合
九州電力の場合は、「電化でナイト・セレクト」という間抜けな名称のプランが該当します。
ちなみに時間帯別電灯というプランは受付が終了しているので現在は申し込むことができません。
沖縄電力の場合
沖縄電力は「時間帯別電灯」が該当します。23時~翌7時までの料金が安くなり、昼間の電気料金単価が高くなります。
「深夜電力」というプランも存在しましたが、現在は受付を終了しています。
昔からあるプランは使えなくなっている
先程もちらっと触れましたが、沖縄電力の「深夜電力」のように利用できなくなった電気料金プランもいくつか存在します。
こういったプランがなくなった原因は、主に原子力発電所の廃止です。
原子力発電は、ずっと稼働しておく必要があります。皆さんも3.11の震災直後に「原子力発電は簡単に止まらない」ということをニュースでも何度か聞いたことでしょう。
そのため、原子力発電が主流であった時代、夜間の電力は今以上に余っている状態だったのです。
オール電化やエコキュートは、この余剰電力をどのように利用するかを考えた結果編み出されたものでした。――が、震災によって、電力会社が構想していたものが一気に崩れることになります。
そのため、従来まであった「時間帯別電灯」を廃止し、名称を変えて、深夜の電気料金単価を少し引き上げる形で新プランをつくったという運びです。
他の電力会社でも豊富なプランが
上記では一般電気事業者のプランを紹介してきましたが、電力自由化で出てきた新電力会社でも時間帯別料金というものがあります。
――例えば、HTBエナジーという電力会社が提供している電気料金は、毎日2時間の電気料金が無料になるというおトクなプランです。
その他にも電力会社は様々な電気料金プランを提供し、差別化することで顧客獲得に躍起になっています。
そのため、皆さん一人一人にピッタリの電気料金プランは生活スタイルやお住いのエリア、毎月の使用電力量によって異なってきます。
ただし、軽佻浮薄に電力会社を選んでしまうと、電気料金が逆に高くなるなんてことも考えられます。
――そこで、これまで様々な電力会社を比較して皆さんに懇到切至な解説と共にご紹介してきたエネインフォが電気料金の相談窓口として電気代削減コンシェルジュサービスを開始しました。
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