オフィスの節電方法を見直そう!実践しやすい電気代削減対策まとめ
目次
オフィスでの節電対策は経費削減になるだけではなく、省エネにもなるため取り組む企業は増えています。空調の使用で夏や冬は特に光熱費が高くなりがちですよね。
今回は、コスト削減かつ、地球温暖化に貢献するためにできるオフィスの節電対策についていくつかのアイデアをご紹介していきます。
電力消費量が多いのは空調と照明
飲食店のように食品を取り扱う店舗でも、空調、照明は電力消費量が多いTOP2です。食品を取り扱っていないオフィスでも当然この空調、照明による電力消費が多くなります。
省エネルギーセンターによると、オフィスにおける電力消費は空調が28%、照明が40%、コンセント(その他OA機器など)が32%と記載されている。
実に空調と照明だけで70%近くの電力を消費しており、過去の記事「企業の電気代を削減ポイントは「空調」と「照明」!」でも解説した通り、この2つの消費電力をいかに節約できるか、あるいは工夫できるかということがオフィスの節電の鍵になりそうです。
オフィスの節電のための5つのアイデア
さて、上記を踏まえた上で、いかにしてオフィスの節電をするべきなのかということについて、いくつかのアイデアをご紹介させていただきます。
数ある節電の方法の中から、多くの企業で実現可能で、かつ効果が大きい方法をピックアップしてご紹介しておりますので、ご参考にしてみてください。
1.エアコンの使い方を見直そう
最近のハラスメント事情に造詣が深い皆さんは、「エアハラ」という言葉をご存知でしょうか。一般的に外回りの営業をして帰ってきた小太りの社員がエアコンの温度を下げ、運動不足で冷えやすいOLが寒いと思う環境で働かされるということをエアー・ハラスメントと呼ばれているそうです。
あるいは、オフィスにずっとこもっている事務職員のOLがエアコンの温度を上げ、営業マンが外回りから帰ってきても暑い。という「逆エアハラ」なんてこともあるそう。
話がそれてしまいましたが、エアコンの設定温度には適温というものがあります。一般的に27℃~28℃が推奨されており、エアコンの冷房の場合、外気温との差を5~6℃に設定するといいそうです。夏は30℃を超えることがほとんどです。例えば関東の夏の日中は32~34℃くらいまで気温が上昇するので、28℃くらいがやはり適温といえますね。
室外機はできるだけ冷やす
エアコンの利用において、盲点となりがちな室外機は実は節電のためには非常に重要なポイントです。
室外機は、室外に設置されており、外気を取り入れ、室内の熱を外に逃がす役割を持っています。この取り入れた外気を冷やしてから室内に吐き出すという仕組みです。
となると、室外機から取り入れる外の空気の気温が高ければ高いほど電力は消費するし、低ければ低いほど消費電力は小さくなります。
そのため室外機の周りはなるべく低い温度を保つようにしましょう。
例えば日よけをつくってあげたり、定期的に室外機に水をかけてあげたりすると熱が逃げやすくなるので、室内の温度は変えずに節電することができます。水をかける時は、室外機の内部に水が入らないように気をつけましょう。
室外機の周辺に物を置いていると、吐き出した熱が跳ね返ってきてしまい消費電力が大きくなるため、何も置かずに風通しを良くすることも大切です。
クールビズやウォームビズを導入する
「うちは営業会社だから絶対スーツだ!」と考えておられる経営者の方もおられるでしょうが、環境省が実施を推奨するクールビズは今や幅広い企業で取り入れられています。
ラフすぎる格好は確かに問題がありますが、例えば重要なクライアントとの打ち合わせがない場合はポロシャツをOKにするなどの服装への柔軟性を持たせることでエアコンの温度を1℃でも上げられる(下げられる)と思います。
夏場の場合はエアコンの温度を1℃上げるだけで、約10%の節電になるといわれています。つまり1℃上げれば電気代の3%は節約することがで可能になるのです。
2.就業規則の見直し
よく働いてくれる社員は歓迎したくなりますが、残業をして夜中にオフィスに一人でいる人はいないでしょうか。筆者も昔は俗にいうブラック企業にいたため、週に何度も深夜まで労働したり、夜通し仕事をしたりしていました。
しかし今思えば、私一人のためにオフィスが稼働していることになるのだから、とんでもないマイナスです。今ならオフィスの付近に住んでいた社長がわざわざ私に電話をかけてきて、「またおまえか!何時までやってるんだ!」と憤怒の感情を顕にされていた理由が分かります。当時は若く、「なんだ、こっちだって終わらない仕事をやるために残業代が出ないなかやってるのに!」と考えていたが、光熱費のことを考えるととんでもなく非効率的ですよね。
そのため、会社としても強制的にノー残業デーを設定することで残業を抑制することも節電につながります。
あるいは、朝の涼しい時間帯からオフィスを稼働させることも検討すると良いでしょう。エアコンは朝の涼しい時間帯から入れ始めることで消費電力を抑えることができるからです。
もちろん、従業員の不満があるなかで決行するのはよくないが、もしサマータイムに賛成する従業員が多いのであれば一石二鳥になります。コスト削減には従業員一人ひとりの協力も大切です。快適なオフィスをつくることで、生産性の向上にもつながります。
3.熱をシャットアウトしよう
特に日中稼働している場合は日の光が入り込むことで室内の温度が上がってしまいます。窓に遮光カーテンを設置してできるだけ熱が入らないようにすることも有効的な節電の手段です。
また、遮熱塗料というものあり、ガラスは熱伝導率が高いため、意外と熱や冷気が逃げたりしているため、塗るだけで外気からの影響を受けにくくすることができます。
4.適切な明るさに設定しよう
経営学に造詣が深い皆さんなら、「クルイトフの快適カーブ」という言葉を聞いたことがあるのではないでしょうか。あるいは、「ホーソン実験」や「750lx神話」にも共通します。
これらは職場環境の明るさによって、従業員の生産性が大きく異なるということを実験したものであるが、1950年代から750lxという明るさがずっと適切な明るさだと信じられてきました。
しかしこれはブルーカラーのワーカーで実験されたものであることや、私達現代人の生活スタイルの変化に伴って徐々に否定され始めます。
特にクリエイティビティを求められる日本のホワイトカラーの従業員は暗い環境での作業を好む傾向があるそうです。
つまり、無理に明るい環境を用意してあげること自体徒労なのだ。そのため、PCのディスプレイや照明の明るさを適切な明るさまで下げるようにしてみましょう。
5.待機電力を減らす
PCやコピー機のようなコンセントを使って電力を消費する機器は、電源をOFFにしていても待機電力というものが消費されます。この待機電力の消費を下げるためにも、長時間利用しない機器のコンセントは抜くようにしましょう。
電源をOFFにしていても、最大で10w程度の待機電力が消費されるため、小さな積み重ねではありますが、ちりも積もればなんとやらというやつです。
節電しなくても電気料金が節約できる!?
オフィスで行える節電方法をいくつがご紹介いたしましたが、もっと手っ取り早く電気代を下げられないの?と思った方もいらっしゃると思います。
2016年の電力自由化以降、使用電力が大きい事業者は電気料金プランを乗り換えるだけで電気代を削減できるようになりました。経費削減という観点から見ると、工事不要で簡単な手続きだけで節約できる電力会社の乗り換えは非常に経営に有用だと思われます。
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