電力自由化で電気料金は本当に安くなるのか?検証してみた

電力自由化で電気料金は本当に安くなるのか?検証してみた

目次

  1. どうやって検証する?
  2. シミュレーションしてみた
    1. どこが安くなるか高くなるかの分け目?
  3. 安くするためには様々な料金プランがあることを知ろう
  4. まとめ

一般家庭や飲食店向けに電力自由化が開始して2年が経ちましたが、この2年間、あまり話題になることもありませんでした。

そんな実情を見て、当サイトの聡明な読者たる皆さんは、こうおも割れたかもしれません。「電力自由化ってぶっちゃけ、安くならないんじゃない?」

――なるほど確かに、海外の電力自由化事例を見てみると、電力自由化をしたことによって電気料金が大幅に下がった事例は見たことがありません。

懇到切至なエネインフォ編集部としても、このままでは読者の皆様に誤解を与えてしまいかねない――。そう思った次第であります。

ということで、今回は電力自由化で本当に電気料金は安くなるのか?ということについて徹底的に検証していきたいと思います!

どうやって検証する?

開心見誠なエネインフォ編集部としても、流石に電気料金を検証するために部屋を借りていろいろな電力会社と契約するようなことはできない。
もし、読者の皆様がクラウドファンディングしてくれるのであれば別だが――。まぁそれはいい。

ということで、今回は、各社の電気料金を以下の2つの条件でシミュレートしていきたい。

パターン1 年間電気使用量277,799kWhの居酒屋(60A)
パターン2 年間電気使用量26,975kWhの飲食店(50A)
パターン3 年間電気使用量4,432kWhの一般的な家庭(30A)

パターン1は大規模な居酒屋の場合。パターン2は個人経営の飲食店、パターン3は一般家庭で平均で使用されている電力量ということになる。
――これらの3パターンで本当に安くなるのかどうかをシミュレートしていきたい。

なお、本ページでは上記パターンはそれぞれ東京にあるという設定で見ていきたい。

シミュレーションしてみた

新しく電力会社となった新電力会社の中には、料金をシミュレーションできるページが存在する。

有名なエネオスでんきの公式ページにもシミュレーション用のページが存在するので、本項ではそれを利用していきたい。

――と、前置きを長くしても読者たる皆さんを退屈させるだけになってしまうので、早速結果を見ていこう。

パターン 東京電力 エネオスでんき 差額
パターン1 年間6,345,848円 年間5,411,663円 -934,185円
パターン2 年間609,231円 年間528,731円 -80,500円
パターン3 年間92,246円 年間87,182円 -5,064円

――電力会社の変更時には3,000円ほど事務手数料が発生するため、パターン3の毎月の電気代が9,000円程度の家庭ならギリギリおトクということになる。

逆に、これ以上使用電力が少ない需要家、例えば筆者の場合、毎月の電気代は2,000円程度だ。この場合エネオスでんきを契約すると赤字を出すことになってしまう。

一方で、使用電力の多い飲食店や規模の大きい居酒屋の場合、電気代をかなり大幅にカットすることができそうだ。

どこが安くなるか高くなるかの分け目?

安くなる高くなるの分け目は、様々な電気料金プランがあるため、一概に言うことはできないが、だいたい一ヶ月の使用電力が100kWh未満、電気代で言うと3,000円以下の場合は赤字になる可能性が高い。

1ヶ月の電気代が5,000円を超えているような場合は概ね料金は安くなるだろう。

草木皆兵な読者の皆様は「そんなシミュレーション信じていいのか?契約させるためにおトクに見えるようにしているんだろう!?」と思われるかもしれないが、シミュレーション結果で高くなる場合はちゃんとお知らせしてもらうことができる。

多少数値が甘めに設定されていることはあるが、概ねシミュレーションは正しいと考えて良いだろう。

安くするためには様々な料金プランがあることを知ろう

一括りに電力会社といっても、料金プランは様々です。

例えば、電気代が時間帯によって異なったり、普段お使いのポイントが付与されたりするため、単純に安い電力会社を選ぶよりも、こういった料金プランを詳細まで把握したほうがおトクに契約できる可能性が高いというわけですね。

Looopでんきの場合は基本料金が無料であったり、ENEOSでんきの場合はガソリンを安くすることができます。また、HTBエナジーは1日のうち2時間だけ電力が無料で利用できる時間帯があったりします。

ハルエネでんきのように、単純に電気料金が安い電力会社ももちろんおすすめできますが、電力会社の中には高額な解約手数料が発生するところもありますので、よぉ~く考えて契約することをおすすめします。

まとめ

電気料金は、必ず安くなるわけではありませんが、毎月の電気代が5,000円を越えるような場合は概ね安くなる可能性が高いです。

ただし、電気料金プランについてよく理解しないまま契約してしまうと、逆に電気料金が高くなってしまう可能性もあるので注意が必要です。

しっかりと電気料金プランの内容を把握して、熟考した上で電力会社を乗り換えるようにしましょう!

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