ビアホールなどの屋外飲食業が電気代を節約する場合するべきこと
目次
【夏期の飲食店の電気代の省エネプラン】
飲食業を経営している人にとって、電気代の省エネは大きな課題ですよね。
電気代を削減できれば、そのぶん他のサービスやメニューを充実させることができます。
しかし、具体的に電気代の節約方法を見つけて実施するのは難しいです。
「時間や手間もかかりそうだし、また今度…」と先延ばしにしてしまい、なかなか行動に移せませんよね。特にビアホールなどの、屋外で飲食を楽しんでもらう店舗を経営する場合は、季節によって節約の方法が変化します。
まずは、夏季シーズンの省エネ・節電方法についてご紹介していきます。
夏場に屋外で食事やお酒を楽しむ場合、エアコンや大型の扇風機で温度を管理します。外なので室内で使用するときよりもエアコンの設定温度を低くしないと効果が薄く、扇風機の消費電力もかなり大きくなります。
エアコンの設定温度が1度下がるだけで、電気代は10%増しになってしまうので、エアコンの設定温度を下げ過ぎなくてもいいような工夫が必要です。
①打ち水をしておく
日本の夏の風物詩でもある「打ち水」ですが、見た目に涼しそうなのはもちろんしっかりとその場の温度を下げる効果もあります。ある実験によれば、打ち水をすることでだいたい2℃その場の温度を下げることができます。
ちなみに打ち水をするのに有効な時間は、早朝か夕方の気温が高くない時間帯です。
ビアガーデンなどの屋外飲食店は、夜に営業を始める店舗が多いので営業前に打ち水をしておくと営業時間までに温度が下がります。
逆に一番暑い昼の時間帯に打ち水をしても、その水は冷却効果を発揮する前に蒸発してしまい十分な効果が発揮できません。
どうしても昼間にしか打ち水をする時間が無い時は、日陰の部分に集中的に水をまくことをおすすめします。
打ち水用に、雨水をためておくと水道代の節約にもなりますね。
②日中の温度上昇を防ぐ
屋外にある施設は、日中の一番気温が高くなる時間に太陽光にさらされて、一気に気温が上昇します。一度温まった温度は、夜になってもなかなか下がりません。
このような昼間の温度上昇を防ぐことができれば、エアコンをガンガンにつけなくても涼しさを保つことができます。太陽光を防ぐ具体的な方法としては、すだれやパラソルなど太陽光を防ぐ道具を使うことです。日中と夜との温度変化をできるだけ小さくすることが、省エネ・節電に有効です。
③涼しさを感じるグッズを使う
風鈴や氷など見た目に涼しく感じるものを、ディスプレイとして飾るのも体感温度を下げる方法として有効です。また、「冷たそう。」思うものが視界に入っているだけで、人間が感じる温度にかなりの差があるというデータもあります。
例えば氷やガラスの置物をテーブルの上に置いたり、青系のインテリアを効果的に使うと手軽に涼しげな雰囲気が作れます。
【冬期の飲食店の電気代の省エネプラン】
冬期の屋外飲食業では、北風にさらされて気温がぐっと下がります。かなり寒くなるのでエアコンに加えてヒーターなどの暖房器具が必要になり、年間で最も電気代が多くなる時期でもあります。
洗い場でお湯を使用する機会もあり、ガス代も増えますよね。暖房器具をそれほど使わなくても、暖かさを維持することが冬の電気代を節約するコツです。
①足元を温める
基本的に、暖かい空気は上の方に行き冷たい空気は下の方に溜まります。
そのため、エアコンをつけていても足元が冷えてしまうのです。
少しでも足元の冷えを防ぐために、お客さんに自由に使ってもらえる、ひざ掛けを用意しておきましょう。
来店したお客さんに湯たんぽやカイロを渡すサービスをしている店舗もあるので、参考にしたいですね。
また、下から冷たい空気が侵入してこないように客席の下部分にカーペットや断熱効果のあるシートを敷くのも効果的です。
「いかにも寒さ対策をしていますよ。」という雰囲気を出すと、店舗の雰囲気が壊れてしまう可能性があるので注意しましょう。
②省エネ家電を使う
家電を全体的に見直して、省エネ設計されている家電に変えることで電力の削減に繋がります。
本体価格は、通常の家電よりも高価になるので初期費用が掛かりますが、エアコンなどは冬だけでなく年間を通して節約になり、長期的に見れば安くなる可能性の方が高いです。
まだ開業まで時間がある場合は、「省エネ」になっている家電を選ぶことをおすすめします。
【ビアガーデンなどの完全屋外・飲食業の電気代の省エネプラン】
ビアガーデンなどの完全屋外の飲食業は、快適に過ごしてもらうためにさまざまな工夫が必要です。特に温度管理が重要ですが、外気があるのでなかなか効率よく温度を調節できないところが問題です。
電気代を削減するために、店舗でできる対策をすることは大切ですが、それでお客さんを不快な気持ちにさせてしまっては意味がありませんよね。
また、時間や手間がかかる場合も多く、徹底した節約をするのが難しいケースも多いのではないでしょうか?
そんな時にできる節電・節約方法として、電力の契約プランを見直すというやり方があります。
2016年より開始された電力自由化によって、個人や企業が自由に電力会社を選べるようになりました。これをうまく活用して、電気料金の大幅削減に成功したケースもあり、飲食業の経営でも利用しない手はありません。
ただし、電力会社を変更しただけですぐに電気代が下がるというわけではありません。その店舗の電力の使い方や使用する時間帯などの特徴を理解し、最適なプランを提供している電力会社を選ぶことが大切です。
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