猫カフェを開業するために必要な資格や届け出や資金

猫カフェを開業するために必要な資格や届け出や資金

目次

  1. 猫カフェの開業に必要な資格
  2. 猫カフェの開業に必要な届け出
  3. 猫カフェの開業に必要な資金
  4. しっかり準備して経営に乗り出そう

猫カフェは都心部を中心に増加傾向です。2005年は3店舗でしたが、2015年末だと約300店舗になっています。

猫カフェ協会が2013年に実施した実態調査によると、一店舗の内、平均で6匹~10匹ほど飼育されていることが分かりました。営業形態もさまざまで、従来のスタイル通りの猫カフェから、保護猫を取り扱って里親の募集を行っているお店もあります。また、ペットショップやブリーダーが経営し、展示だけでなく子猫の販売も行っているお店も出てきました。ブームといってもよい猫カフェですが、開業したいなら十分な準備をしなければなりません。用意するものや開業のための手続きなど、猫カフェを開業する時に押さえたいポイントを解説します。

猫カフェの開業に必要な資格

猫カフェをしたいと考えた次の日から、誰でもすぐ開業というわけにもいきません。猫カフェを経営するためには、一定の条件を満たさなければならないからです。

例えば、動物取り扱い責任者や、食品衛生責任者などの資格を取得しなければなりません。猫カフェは営利を目的として動物を扱う第一種動物取扱業になります。第一種動物取扱業の登録申請には動物責任者が必要で、常勤の職員から専属として選任し事業所ごとに配置することと定められています。

また、飲食物を提供するお店の場合だと、食品衛生法により食品衛生責任者を1名置くことが定められています。両方共、違反をすれば営業禁止などの厳しい罰則もあるので、猫カフェの運営をはじめるなら注意したい所です。相談窓口として、都や各市町村に担当課がありますから、分からないことがあれば相談することをおすすめします。

猫カフェの開業に必要な届け出

猫カフェの開業には第一種動物取扱業の届け出をしなければなりません。飲食物を提供する場合も、飲食店営業許可の届け出が必要です。

第一種動物取扱業の登録申請の届出先は、事業所の所在地を管轄する自治体の保健所や動物愛護センターとなります。また、特定動物に当てはまる動物を取り扱う場合、動物の愛護及び管理に関する法律で都知事の許可が必要とされています。

特定動物とは、人の生命や身体や財産に害を与える可能性がある動物です。猫と同じ哺乳類なら、ライオンや、象、ニホンザルなどが当たります。特定動物は、別途、特定動物飼養や保管届け出が必要です。さらに、飲食を取り扱う場合、飲食店の営業許可の手続きに関しては各自治体の保健所などが届出先です。第一種動物取扱業も飲食店の営業許可手続きも許可をしてもらうには書類一式が必要なので、各自治体のHPなどでチェックしましょう。

猫カフェの開業に必要な資金

猫カフェの経営では、資金についても徹底的に考えなければなりません。家賃、光熱費、設備など、運営を維持するだけでも費用はかかります。

例えば、東京の四谷で猫カフェを開く場合、広さが20坪~50坪未満でも、家賃は約20万円が相場です。保証金は、約120万円、礼金・仲介手数料は約40万円程度考えておきましょう。

そこに1カ月2万円として半年分の水道光熱費を算定すると、約12万円かかります。自分1人で運営するのが難しいならアルバイトや社員を雇わなければなりません。月25万円の給与で考えると、2人雇えば6カ月で約300万円です。

また、猫に関する費用も考えてください。猫を1匹20万円として5匹仕入れるとすれば単純計算で約100万円。エサ代は6ヵ月あたり5匹で約12万円。猫カフェの猫はストレスに対する負担も大きく、体調を崩しやすいです。そのため保険や医療費を考えると6カ月換算で約50万円程度はかかると想定しておきましょう。新しい猫を仕入れる場合、臨時費用として約100万円はかかります。設備や家具で約100万円。

内装をすればもっと高くなります。さらに雑費で約20万円、宣伝広告としてチラシは5万円ほど。HPを自分で作るなら1万程度に抑えられますが、外注で制作すると20万円はかかるでしょう。そこに食べ物や飲み物を提供するとなれば、材料費が必要となり約20万円です。お客様がたくさんくれば元は取れる金額かもしれません。それでも、費用はこれぐらいかかることを理解し、開業するなら資金に十分な余裕を持たせたほうが安心できるでしょう。

しっかり準備して経営に乗り出そう

猫好きの人なら猫カフェは魅力的な事業かもしれません。しかし、資金に余裕がない状態で経営計画も練らず、なんとなくではじめると失敗リスクは高まり、結果的に猫の不幸にもつながります。資金難となり衛生環境が悪くなれば、ストレスや病気になっても猫を病院へ連れて行けません。

きつい臭いが充満しても放置していたらどうなるでしょうか?お客様も離れますます状況が悪化することも想定できます。過去に、動物愛護法違反で100万円以下の罰金や第一種動物取集業の業務停止や登録を受けた業者も存在します。虐待としてSNSで拡散されれば社会的責任を追求される可能性もあるでしょう。猫カフェをしたいなら、十分な資金と共に、猫への愛情を持って取り組んでください。

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