診療&経営!病院開業にまつわる苦労を少しでも軽減させるためのコツ

診療&経営!病院開業にまつわる苦労を少しでも軽減させるためのコツ

目次

  1. 1.毎年、いくつの病院・診療所・クリニックが新規オープンしているのか?
  2. 2.開業までの上手なスケジュール管理
  3. 3.従業員と患者を集めるためにホームページを活用!
  4. 4.新規開業でも患者を集めるには…?
  5. おわりに

病院やクリニックを開業する際に、知っておきたいコツをご紹介します。開業までの流れを確認しておくとともに、患者さんを増やすための対策もします。時間と労力のかかる医療施設の開業ですが、できることから少しずつ取り組んでいきましょう。

1.毎年、いくつの病院・診療所・クリニックが新規オープンしているのか?

厚生労働省の「医療施設(動態)調査・病院報告」によると、2015年10月1日現在の病院数は8,480件、一般診療所数は100,995件、歯科診療所数は68,737件となっています。2014年度の調査では、病院数は8,493件、一般診療所数は100,461件、歯科診療所数は68,592件でした。

前年度と比べると、全体で病院は13件が減り、一般診療所数は534件が増え、歯科診療所は145件が増えています。一見すると新規オープンが伸び悩んでいるかのように見えますが、実は新規オープンする医療施設が数多くあるものの、廃止・休止する医療施設が少なくないという状態にあるのです。

2015年9月~2014年10月に新規オープンした医療施設は、病院で120件、一般診療所で7,353件、歯科診療所で1,604件となっています。それに加えて、再開した医療施設は病院で1件、一般診療所で235件、歯科診療所で56件です。

反対に、廃止した病院は129件、一般診療所は6,470件、歯科診療所は1,344件となっています。休止した病院は5件、一般診療所は584件、歯科診療所は171件です。

このように、2000年台後半から徐々に医療施設の廃業件数が増えつつある結果として、現在では全体の医療施設数が横ばいという状態になっています。

2.開業までの上手なスケジュール管理

病院やクリニックの開業を検討しているとき、まずやるべきことは、開業地を選定することと、事業計画を立てることと、資金調達をすることです。特に新規オープンの際には、診療圏の将来性を含めた立地調査が必要となります。事業計画を立てたら、それに合わせて資金調達を始めます。自己資金に加えて金融機関から融資を受けるなど、開業のために十分な金額を用意しておきましょう。

次に、病院およびクリニックの建物の工事や、必要となる医療機器の導入、各種手続きを進めていきます。たとえば、クリニックを開業する場合には、保健所に「診療所開設届」、厚生局に「保険医療機関指定申請書」をはじめとした書類を提出します。有床診療所や診療科によって、手続きが異なります。

また、導入する医療機器を選ぶのにある程度の時間が必要です。各種検査機器・電子カルテ・レセプトコンピューターは、さまざまなメーカーから提供されています。使い勝手を確認するためにも、開業前から展示会に参加したりメーカーにデモンストレーションを依頼したりと、できることを始めておきましょう。

最後に、病院およびクリニックのオープニングスタッフを募集するとともに、薬局との打ち合わせをします。稼働準備が整い次第、新聞に折り込み広告を出したり、近隣住民の方に新規オープンをお知らせするために内覧会を開催したり、集客の段階へ入っていきます。

3.従業員と患者を集めるためにホームページを活用!

クリニックの従業員や患者さんを集めるために、ホームページを活用しましょう。病院やクリニックは、検索の際に地域名とセットにされることが多くなります。たとえば、「寒気 吐き気 新宿区」「骨折 横浜市」「心療内科 さいたま市」といった形で、症状・病名・診療科とともに検索されることがほとんどです。

したがって、ホームページには必ず地域名を入れるとともに、その診療科のよくある症状や病名といったキーワードを充実させることが大切です。コンテンツを充実させることで、検索上位に表示されやすくなるとともに、ホームページを閲覧した患者さんが安心感を得られるようになります。

また、ホームページに院内の写真や設備の情報を掲載しておくのも有効です。医療機器の紹介はもちろんのこと、キッズルームやウォーターサーバーの有無など、患者さん目線でメリットを感じられるような、具体的な情報を掲載しておきましょう。

4.新規開業でも患者を集めるには…?

新規開業の場合、なかなか患者さんを集めるのが難しいことがあります。開業時に良い診療圏を見つけられたとしても、実際に患者さんに来院してもらえるようになるためには、集客のための工夫が必要です。たとえばクリニック稼働前の内覧会は、近隣住民の方に親しみを持ってもらうために、非常に有効なイベントです。患者さんは通院目的でなくクリニックを気軽に見学できるため、初めて来院するハードルが低くなります。

また、ブログを開設して情報発信をしていったり、ネット上のサイトで医師として回答していったり、新たな患者さんと接点を持つ方法はさまざまです。昨今ではスマートフォンのアプリを利用した、遠隔診療のサービスも始まりつつあります。広告を出すだけでなく、積極的に患者さんとの接点を増やしていくことで、集客をしていきましょう。

おわりに

病院やクリニックを開業するまでには、やるべきことが非常に多くあります。まずは建物や医療機器といったハード面を準備して、稼働へ向けてスタッフ募集や集客に力を入れていきましょう。新規オープンで患者さんを集めるためには、診療圏の方へ向けて広告を出したり内覧会を行ったりする他、インターネットを使った集客が有効です。

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