プロパンガスと都市ガスの違いとは?5つの観点から知る
目次
ガスには、プロパンガスと都市ガス、2種類あります。それぞれどのような違いがあるのか、ご存じでしょうか?
プロパンガスと都市ガスの違いについて、
- 料金
- 初期費用
- 災害時
- 熱量と火力
- 供給方法
5つの観点から、見ていきます。
プロパンガスのほうが料金は高め 急な値上がりの可能性も
都市ガスとプロパンガスでは、どちらのほうが、高い料金となるのでしょう。多くは、プロパンガス。何とプロパンガスは、都市ガスより1.86倍ほど高いとされているのです。
その理由は、事業者側で自由に料金を設定できる点にあります。
また、プロパンガスは、法律で料金を規制していません。そのため、急な値上がりも考えられるのですね。
対して都市ガスは、公共料金であるため、法律である程度、値上げの規制がされています。そのため、急な値上げへの心配は少ないといえるのです。
初期費用が高いのは都市ガス
初期費用は、都市ガスのほうが高いといえます。プロパンガスですと、ガス会社が初期費用を負担してくれることも多々あるため、「初期費用は無料」で設置できるケースも多いのです。
ただし、初期での支払いを無料とする代わりに、基本料金に追加して、以降分割で支払うかたちになることも。事前の確認は欠かせません。
災害時に強いのはプロパンガス
災害に強いのは、プロパンガス。ボンベや機器が家庭ごとに設置されており、安全だと確認できたら再開してよいと決まっているからです。個別に設置されているため、復旧が早いのですね。
対して都市ガスは、配管を通って各家庭や店舗に供給されます。そのため、災害時の確認検査は多いのです。また、配管を通っている家庭や店舗も数千以上と数が多いでしょう。その点から、復旧までに時間がかかることが多々あるのです。
熱量が強いのはプロパンガス 火力は?
より強い熱量なのは、プロパンガス。1平方メートル当たりの熱量を見ると、
- 都市ガス およそ11,000kcal
- プロパンガス およそ24,000kcal
となっています。何とプロパンガスは都市ガスの2倍以上の熱量なのです。
しかし、火力から見ると、実はどちらも同じくらいとされています。これは少し面白いところですよね。
都市ガスとプロパンガス、供給方法が違う
都市ガスとプロパンガス、それぞれ供給方法が異なるのです。
まず都市ガスは、-162度に冷やして液体にします。すると、体積は最初の600分の1ほどまで小さくなるのです。その小さくなった状態のガスをたくさん輸入して、タンカーに貯め、熱量の調整や気化を行ってから、ガス管を通して、契約した家庭や店舗に運ばれます。
大元からガス管を通して、多くのところに届くと考えると分かりやすいですね。
対してプロパンガスは、-42度に冷やして液体にします。体積は、最初の250分の1ほど。そこから圧力をかけると、さらに体積は小さくなります。それを生かして、ボンベに閉じ込めて、家庭や店舗に運ばれるのです。
こちらは、「個別にガス環境が用意される」と考えると、分かりやすいでしょう。
しかしプロパンガスは、容器を運ぶという工程があることで、人件費を必要とします。そのため、プロパンガスの料金は高くなりやすいのです。
5つの観点から知るプロパンガスと都市ガスの違い
プロパンガスと都市ガスの違いについて、
- 料金
- 初期費用
- 災害時
- 熱量
- 供給方法
5つの観点から、違いを見てきました。都市ガスとプロパンガス、どちらがよいか迷ったら、それぞれの違いからしっかり考えましょう。
特に災害時の復旧は、大切なポイント。
日本は災害の多い国ですし、いつ災害が起こるかは誰にも分かりません。ガスが使えれば、調理したりお湯を沸かしたりできます。それにより、災害時でも温かいものが食べられますし、カラダをキレイにすることも叶うでしょう。
そういった点まで考慮すると、違いからしっかり考えることは重要といえます。
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