税理士はどうやって探す?何を基準に選べばいい?
目次
事業を始めて軌道に乗り始めると、確定申告に必要な作業量も増えてきます。
――そんなとき、これまで確定申告などを自分でやっていた皆さんも「そろそろうちも税理士に頼もうかな」なんて思われるのではないでしょうか?
でも、何を基準に選べばいいの?そもそも良い税理士ってどんなもの?と疑問に思うはずです。
ということで今回は、税理士はどのような基準で選べば良いのかということについて解説していきたいと思います。
税理士選びで失敗するとどんなデメリットがあるのか
まずはじめに、税理士選びで失敗するとどのようなことが起こるのかについてチェックしていきたいと思います。
実際に当サイトにも、寄せられた「税理士に対する不満」ですので是非参考にしてみてくださいね。
- スケジュールを理解していない。直前になって納税額を伝えてくる
- こちらから聞いてもレスが遅くて、結局自分で調べる羽目になる
- 節税をしたいのに、期間損益をずらすだけの小手先だけの対応方法しか教えてくれない
- 税務調査のときに顧客である私ではなく税務署側の味方をされた
- 他の税理士に比べて妙に高額なのにこれと言って対応が良いわけでもない
士業というのは、資格を有する方が行うため、どうしても殿様商売っぽくなってしまうケースもあるようです。
――つまり、顧客目線に立たなくてもある程度儲かるので「やってやってる感」が強いのです。
温厚篤実な読者諸君としては、気にならないかもしれないが、顧客目線に立ってくれる税理士のほうが、節税の方法やその他の情報を提供してくれたりするため、単に「ムカつく」だけの話ではないです。
やはり、碧血丹心な対応をしてくれる税理士が良いに越したことはありません。
税理士を選ぶときに注意しておきたい5つのポイント
以下では、先駆者達のように税理士選びで苦い思いをしないように気をつけておきたいポイントを5つ挙げてみました。是非税理士選びの参考にしてみてください。
1.明朗会計
まず最も気をつけておきたいのは、「何にどれくらいかかったので、費用はいくらです。」――などと明朗会計をしてくれる税理士と付き合うようにしたいです。
一部の税理士は、「この会社は儲かってるから多少高額の請求をしても払うだろう」などと邪な考えを持っていたりします。
皆さんが隠そうにも、収支を見ることになるので、儲かっている儲かっていないはすぐにバレてしまいます。
そのため、今どき料金表がない税理士事務所は信用しないほうが良いです。
2.レスポンスの速さ
次にレスポンスの速さも重要なポイントです。皆さんもお客様へのレスポンスはスピードを心がけておられることでしょう。
レスポンスの速さは、その人がお客様を第一に考えているかどうかということがわかります。
皆さんも「これは後でもいいけど、こっちは速く返さなきゃ」などと顧客に優先順位をつけるのと同じで、税理士もタスクに優先順位をつけています。
つまり、レスポンスが遅い税理士は、今後も皆さんを無下に扱う可能性が高いです。税理士によっては、質問を投げても何日も返ってこないことがあったりもします。
――こんな場合は言語道断です。どんなに忙しい人でも流石に「確認しますのでお待ち下さい」くらいのレスポンスはできるはずです。
3.節税についてしっかり教えてくれる
税理士は、節税に対する知識を持っていてもその知識を提供しようとはしません。なぜなら、税理士の仕事は「納税を支援すること」であり、この役割に囚われている税理士が多いことも確か。
――少し言葉が悪いかもしれませんが、古い体質を持っている税理士は積極的に節税を勧めない傾向にあります。
しかし当サイトの読者である皆さんは、よほど滅私奉公の精神を持ち合わせていないと「たくさん税金を納めたい!それこそが幸せだ!」なんて思いませんよね?
――となると、できるだけ節税対策の方法を教えてくれる税理士が良いに決まっています。
4.経営の知識も豊富な税理士を選ぼう
わけも分からず勢いだけで独立した方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?実は筆者もその一人です。
知り合いに社長は何人かいますし、他業界のことなら聞いたりできますが、やっぱりプロからのアドバイスほど心強いものはありません。
できるだけ知識や経験が豊富な税理士を選ぶと、資金調達面でも強いですし、経営的な観点からアドバイスをくれたりもします。
普段本を読んだりして勉強熱心な方でも、気づけないような突拍子もない情報が税理士から入ってきたりするんです。
情報戦争なんて言われるこのご時世ですから、この情報の価値は非常に高いと思います。
5.顧客目線
なんやかんや言っても、「顧客目線」の一言につきます。皆さんもツラツラと決められたことだけをこなす従業員よりも指示した内容の120%で返してくる従業員のほうが信用できますよね?
これは労使関係だけでなく、どこにでも共通するものです。徹底した顧客目線さえ持っていれば、節税の方法も教えてくれますし、レスポンスも速いですし、アドバイスもくれますし、明朗会計を採用しているはずです。
士業を役目と捉えている税理士と、サービスと捉えている税理士とではやはり全然違います。
どうやって見極めればいい?
――しかし、顧客目線の対応をしてもらえるかどうかは簡単に見極めることはできません。
ただ、「これは流石にNGでしょう」という項目はいくつかありますので、そちらをご紹介していきたいと思います。
1.立ち振舞や身だしなみ
服装がダラッとしていたり、立ち振舞がおかしな人はやはり「サービス」として認識していない傾向があります。
「ダラッとしている人は皆無能」とは言い切れませんが、やはりサービス精神旺盛な方は身だしなみもキッチリしています。
これは税理士だけでなく他の職種などでも言えることだと思います。
――そのため、まずは外見をチェックするようにしてみましょう。
2.とにかく質問してみる
質問に対する答え方によって、その人の人となりを理解することができます。
「節税がしたいんですけど。」と投げかけたときに、「節税する方法は色々あります。」といった答えが返ってくるよりも、「以前、同じような業界ではこんなことをしてこれくらい節税できましたよ。」と返ってきたほうが皆さんとしても嬉しいと思います。
とにかく質問をしてみて、曖昧な答えしか返ってこないようであれば、「知識がない」か「顧客目線でない」のどちらかです。
もちろん、寡黙な方だっていますので、先程と同様に全てがそうだとは言いませんが、あくまで傾向として質問の内容に対して+αで返してくれる方は顧客目線の税理士だと言えるのではないでしょうか。
3.どれくらいの顧問料になるのか聞いてみる
料金についても聞いてみましょう。――すると良い税理士であれば「コレコレにいくらかかって、アレにいくらかかりますから年間でこれくらいです。」と、明確に回答してくれます。
いくら聞いても曖昧な返答しか返ってこないようであれば、高い確率で後からモメることになりますので、お金のことは明確にしておきましょう。
まとめ
税理士の顧問料の相場は、事業の費用感によって変わってきますが、どんな規模でもやはり「徹底した顧客目線」を持っている税理士とお付き合いすることをおすすめします。
――とはいえ、たくさんの税理士一人ひとりと打ち合わせしていくわけにもいきませんよね?
そんな方には税理士の紹介窓口や相談窓口を利用することをおすすめします。
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