高圧電力と低圧電力はどちらがお得?電気プランを乗り換える前に注意しておきたいメリットとデメリット

高圧電力と低圧電力はどちらがお得?電気プランを乗り換える前に注意しておきたいメリットとデメリット

目次

  1. そもそも高圧電力って?
  2. 低圧電力とは
  3. 高圧電力と低圧電力は料金が異なる
    1. 高圧電力には固定費がかかる
  4. 高圧電力に切り替えるメリットとは
  5. 高圧電力に切り替えるデメリットとは
  6. 高圧電力に切り替えるなら電気プランも見直そう!

電力小売全面自由化に伴って、事業者も電気プランの見直しをできるようになりました。ただ、事業者向けの電気料金のクチコミを見ていても、「乗り換えてから高くなった」というクチコミも少なくありません。
実は、高圧電力と低圧電力の違いを理解しないまま電気料金を乗り換えると逆に電気代が高くなってしまう可能性もあるのです。

ということで今回は、高圧電力と低圧電力の違いやそれぞれのメリット・デメリットについてわかりやすく解説していきたいと思いますので、是非参考にしてください!

そもそも高圧電力って?

高圧電力とは、契約電力が50kW以上の契約をしている施設に供給される電力です。主に高圧電力を契約しているのは、病院や工場のような消費電力が大きい施設です。
高圧電力を利用している施設には、キュービクルと呼ばれる変電気が設置されています。発電所から送電されてくる電気の電圧は6600Vもあるため、これを施設にある設備が利用できるくらいになるまで電圧を下げる(100V~200V)必要があるのです。

低圧電力とは

低圧電力とは、一般的な住居や飲食店でも利用されている50kW未満の契約で供給される電力です。低圧電力は、電柱の設置されている柱上変圧器というものを通して送電されます。この柱上変圧器が100V~200V程度の電圧に変換してくれるので、送電されてきた電気をそのまま使える「お手頃」な電気です。

高圧電力と低圧電力は料金が異なる

高圧電力と低圧電力では、料金が異なります。実は、高圧電力のほうが高そうなイメージがありますが、電気の単価は高圧電力が1kWあたり13円~17円、低圧電力が1kWあたり20円~30円だと言われています。
この理由としては、低圧電力を送電するためには大幅な変圧が必要であるのに対して、高圧電力はそのまま利用できるということです。

以下の図は、省いている部分もありますが、送電されるまでの経路とそれぞれの送電される電力を図にしたものです。

このように低圧電力は、高圧電力に比べて加工(変圧)が必要になりますので、その分単価が上がることになります。

高圧電力には固定費がかかる

高圧電力を利用するためには、固定費がかかります。それは、先程ちらっと解説したキュービクルの維持費です。キュービクルは定期的なメンテナンスは法律で義務付けられていますので、これらのメンテナンスを自社でできるのであれば良いですが、多くの場合は外注することになります。また、キュービクルの設置にもだいたい200万円程度の費用がかかります。大規模な工場の場合には600万円程度の設置費用が発生することも考えられます。

高圧電力に切り替えるメリットとは

さて、200万円という膨大な初期投資をしてでも長期的に見れば高圧電力に切り替えることでメリットはあります。例えば、低圧電力で一日に500kWの電力を消費していたとしましょう。
例えば先程の高圧電力1kWあたり17円、低圧電力1kWあたり30円という料金を参考にすると、1kWあたり13円の差があります。

1日に500kWですから、500kW×13円で一日6,500円の差が出てきますね。年中無休で営業したとすれば、1ヶ月で195,000円、1年で2,372,500円の差があることになります。
つまり200万円かけてキュービクルを設置したとしても、1年で回収できてしまうということになります。

キュービクルの耐用年数は屋外設置でも20年~30年は持つと言われていますので、長期的に見ると十分に回収できる費用であることが分かります。

高圧電力に切り替えるデメリットとは

高圧電力に切り替えるデメリットとしては、固定費がかかることもありますが、短絡事故です。キュービクルは基本的に堅牢なケースに守られていますが、万が一雨水などの水分が入り込んでしまうとショートしてしまい事故に繋がります。事故が発生しないように月に1度の簡易的なメンテナンスと、年に1度の年次点検が法律で義務付けられていますが、点検をしているからといって、100%事故が発生しないということはありません。

キュービクルの設置は、しっかりとリスクを把握した上でよく検討するようにしましょう。

高圧電力に切り替えるなら電気プランも見直そう!

高圧電力を使用するなら、新電力を利用することがおすすめです。
電力自由化に伴って誕生した新電力は、特に電気使用量が大きい事業者向けのサービスが多く、東京電力や関西電力と直接契約するよりも電気料金をお得にすることができます。
弊社ではお客様の状況に応じて最適な電力プランをご提案させていただきます。お電話でもWEBでも受付を行っておりますので、是非一度お問い合わせください!

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