2019年4月の電気代は値下げ?各電力会社の料金増減

目次

  1. 各電力会社の電気料金の燃料費調整について
  2. 関東 東京電力エナジーパートナー株式会社
  3. 関西 関西電力株式会社
  4. 中部地方 中部電力株式会社
  5. 北陸地方 北陸電力株式会社
  6. 東北地方 東北電力株式会社
  7. 中国地方 中国電力株式会社
  8. 四国 四国電力株式会社
  9. 九州地方 九州電力株式会社
  10. 北海道 北海道電力株式会社
  11. 沖縄 沖縄電力株式会社
  12. まとめ

2019年4月、電気代の値下げが実施されます。理由は燃料費調整制度のためです。電気を作るには、燃料が必要となります。火力発電などでエネルギーを作るために必要な原油や石炭やLNGといった原料は外国からの輸入に頼っているのです。原油などは中東からの輸入に依存しているという現実があり、中東は政治情勢が安定していないため、原油価格の激しい変化も珍しくありません。燃料費調整制度は、各電力会社が業務の効率化では対応できない燃料価格や為替レートなどを外部化し、経済情勢の変化をスピーディに料金へ反映させる、また、事業者の経営環境を安定化させる助けや経営効率化を明確にすることを目的としています。2018年11月~2019年1月に原油、LNG、石油の貿易統計価格が公表されました。そこで、2019年4月分の電気料金の燃料費調整を各電力会社がプレスリリースなどで発表しています。

各電力会社の電気料金の燃料費調整について

各電力会社の燃料費調整についてまとめました。『燃料調整単価(1KWhにつき』各電力会社の4月分と3月分の差や、3月分とどれだけ電気料金に差が出るのか、燃料価格などについても解説します。

関東 東京電力エナジーパートナー株式会社

管轄エリアは、栃木、群馬、茨城、市玉、東京、神奈川、山梨、富士山以東の静岡県となります。燃料費調整単価について供給電圧4月分は低圧-48銭、高圧は-46銭、特別高圧は-46銭です。3月分では、低圧-27銭、高圧-26銭、特別高圧-26銭です。3月分と4月分の差を見ると低圧が▲21銭、高圧が▲20銭、特別高圧が▲20銭となります。電気料金支払額のモデルケースの一例は、3月分が7,454円、4月分が7,400円です。このことから3月と4月の差額は▲54円の差となっています。

関西 関西電力株式会社

管轄エリアは、京都、大阪、滋賀、兵庫、奈良、和歌山、福井、三重、岐阜県となります。このうち、兵庫は赤穂市福浦を除いたエリア、福井は三方群美浜町以西、三重は、熊野、南牟婁郡紀宝町、南牟婁郡御浜町、岐阜は不破郡関ケ原町の一部です。関西電力の燃料費調整単価について、2019年4月分は低圧で97銭、高圧は94銭、特別高圧では92銭となります。3月分は低圧で+1円2銭、高圧93銭、特別高圧96銭です。3月と4月の差は低圧▲5銭、高圧4銭、特別高圧4銭となります。電気料金支払額の平均モデルケースの一例だと、2019年4月は6,928円、3月は6,940円です。差額は▲12円という結果となっています。

中部地方 中部電力株式会社

管轄エリアは、愛知、三重、岐阜、静岡、長野県などとなります。燃料費調整単価2019年4月分を見ると、低圧は▲1円76銭、高圧▲1円69銭、特別高圧▲1円66銭です。3月分は低圧▲1円69銭、高圧▲1円62銭、特別高圧で▲1円60銭です。3月と4月の差を比較すると、低圧は▲7銭、高圧▲7銭、特別高圧6銭となります。電気料金の平均モデルケースで見ると、2019年4月は7,077円で、3月は7,095円、3月と4月の差は▲18円です。

北陸地方 北陸電力株式会社

北陸電力の提供エリアは富山県、石川県、一部を除いた福井県、岐阜県の一部です。2019年4月分電気料金燃料費調整単価について、低圧では+87銭、高圧は+82銭、特別高圧では+81銭です。3月分は+1円07銭、高圧は1+01銭、特別高圧は+1円00銭となります。4月分と3月分の差を見た場合、低圧は▲20銭、高圧は▲19銭、特別高圧では▲19銭です。電気料金の平均モデルケースで見ると、2019年4月分で6,727円、3月分が6,779円で差額は▲52円となります。

東北地方 東北電力株式会社

管轄エリアは、青森、岩手、秋田、宮城、山形、福島、新潟県、他などとなります。2019年4月の燃料調整単価について、低圧は46銭、高圧44銭、特別高圧42銭です。3月分は、低圧61銭、高圧59銭、特別高圧57銭となります。4月と差額の差は、低圧▲15銭、高圧▲15銭、特別高圧▲15銭です。電気料金支払額のモデルケースの一例は、4月分の電気料金は7,516円、3月分は7,555円で、差額は▲39円となります。

中国地方 中国電力株式会社

管轄エリアは、鳥取、島根、岡山、広島、山口、兵庫の一部、香川の一部、愛媛の一部などです。家庭向け電気の場合は他県にも提供しています。2019年4月の燃料調整単価では、低圧は0.92円、高圧は0.87円、特別高圧では0.84円です。3月は低圧が1.13円、高圧が0.87円、特別高圧だと0.84円となります。4月と3月分の差は低圧と高圧は共に、▲0.21円、特別高圧は▲0.20円です。電気料金支払額のモデルケースの一例は、3月は7,241円で、4月は7,186円。差額は▲55円となります。

四国 四国電力株式会社

管轄エリアは、香川、愛媛、徳島、高知となります。ただし、香川と愛媛では一部エリアに入っていない地域も。四国電力の2019年4月の燃料調整単価では、低圧が52銭、高圧が50銭、特別高圧供給で48銭です。3月は低圧で75銭、高圧が72銭、特別高圧供給が70銭となります。4月と3月の差額を見ると、低圧が▲23銭、高圧が▲22銭、特別高圧供給で▲22銭です。電気料金支払額のモデルケースの一例は、4月は7,129円で、3月は7,188円。差額は▲59円となります。

九州地方 九州電力株式会社

管轄エリアは福岡、佐賀、長崎、大分、熊本、宮崎、鹿児島県です。2019年4月の燃料調整単価は、低圧0.09円、高圧0.08円、特別高圧0.08円となります。3月分は、低圧0.25円、高圧0.23円、特別高圧0.23円です。4月と3月を比べると、差額は低圧で▲0.16円、高圧は▲0.15円特別高圧は0.15円となります。電気料金支払額のモデルケースの一例として、4月は6,533円で、3月は6,620円。差額は▲87円となります。ただ、九州電力株式会社は燃料調整単価とは別に原発再稼働に関連した電気料金の値下げを計画しているようです。一般家庭や、企業となり、下げ幅を見ると平均1.3%程度となります。理由は、原子力発電所4基が再起動し燃費が大幅に削減できることが見込まれているからです。

北海道 北海道電力株式会社

管轄エリアは北海道全域です。2019年4月の燃料費調整単価では、低圧が-0円48銭、高圧が-0円47銭、特別高圧供給が-0円45銭です。3月は低圧と高圧、共に-0円06銭、特別高圧で-0円05銭です。4月と3月の差額は、低圧で、-42銭、高圧が-41銭、特別高圧が-40銭となります。電気料金支払額のモデルケースの一例は、2019年4月で7,655円、3月が7,751円、差額は-96円です。

沖縄 沖縄電力株式会社

管轄エリアは沖縄全域です。2019年4月分の燃料費調整単価については、低圧が81銭、高圧が78銭、特別高圧が76銭です。3月は低圧が1円24銭、高圧が1円20銭、特別高圧が1円18銭となります。4月と3月の差額は、低圧が▲43銭、高圧と特別高圧が42銭です。電気料金支払額のモデルケースの一例は、4月が7,753円、3月が7,868円、差額が▲112円です。

まとめ

電気は毎日使うものです。日々、節約を考えるなら電気料金を気にかけながら使用する必要があります。
各大手電力会社は2019年4月からの電気料金は値下げと発表いたしました。燃料調整費は、輸入燃料の価格によって決定されますが、原発の再稼動を見越して値下げをした電力会社もいます。原発を動かせば電力の供給は増えますが、東日本大震災による福島第一原子力発電所事故を受けて、脱原発の意見も多数です。ただ節約のためだけではなく、燃料費調整単価の背景も理解した上で、電気を上手に使うことをおすすめします。電力の使いすぎは環境に悪影響を与える要因となりますから注意してください。

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