温泉浴場の施設には1日〇〇円の光熱費がかかる!削減ポイントは電気代!
目次
【温泉浴場の1日の運営にかかる光熱費・電気代は?】
温泉浴場の広い浴室でゆっくり湯船に浸かると、家のお風呂とは違った解放感が得られますよね。
最近では、趣向を凝らしたお風呂を用意したり、お風呂以外の食事や休憩スペースを充実させている施設も多くなっています。
一方で、昔ながらのレトロな雰囲気を持った街の銭湯も根強い人気があります。
日本の法律には「公衆浴場法」というものがあり、その中で銭湯は「一般公衆浴場」と「その他の公衆浴場」に分けられます。
町中に古くからある銭湯は「一般公衆浴場」、スーパー銭湯などのサウナやジャグジーが併設された銭湯は「その他の公衆浴場」に分類されます。
一般公衆浴場は、料金の規制や施設に制限がある代わりに国からいくつか補助を受けることができます。
スーパー銭湯には、入浴料の制限はありませんが、国の補助の対象からは外れることが多いです。
さまざまな生活スタイルの人が増えた現代では、営業時間が長く、十分な駐車スペースを備えたスーパー銭湯のような施設が人気です。
このようなスーパー銭湯の経営で必要な、光熱費と電気代についてご紹介していきます。
銭湯の光熱費は、その銭湯の規模やお風呂の数によって異なります。
一般的な規模のスーパー銭湯の平均光熱費は、月々約10万円程度です。
当然、規模が大きいスーパー銭湯になるほど、光熱費が高くなりますよね。
お風呂だけでなく、サウナもある場合はその維持費もかかりますし、休憩ルームも広くとってあるとその部分の照明・空調にもお金がかかります。
月々の光熱費を12万円と考えても、年間で約160万円の光熱費が必要になるのです。
逆に言えば、月々の光熱費を10万円まで削減できたら、年間の光熱費の出費を40万円も節約することができます。
【温泉浴場の施設の電気代や光熱費を節約するためにできる心がけ】
温泉浴場の電気代や光熱費を節約するために、どのようなことができるでしょうか。
温泉浴場の光熱費・電気代の節約方法について以下にまとめました。
①空調でできる工夫
エアコンの設定温度を変える
お風呂から出たばかりで暑くなっているお客さんのために、銭湯のエアコンの設定温度は通常より低めになっていることが多いです。
クーラーの設定温度を1度上げるだけでも、10%程度の電気使用量の削減ができます。
毎月10%ずつ電気代が節約できたら、年間の電気料金をかなり減らすことができますよね。
ただし、エアコンの温度を変えることによってお客さんが快適に過ごせなくなる可能性もあるので、反応を確認して温度変更をするようにしましょう。
エアコン内部、室外機の掃除
エアコン内部にほこりや汚れが付着していると、エアコンの効果が弱くなります。
「掃除したくらいで節約になるのか?」という人もいますが、中には10~15%のコスト削減につながった例もあり、効果は十分に期待できます。
また、汚れが蓄積していると室外機の温度が上がりやすく、エアコンの効きが悪くなります。
空調が汚れていると、異臭の原因にもなるので定期的なメンテナンスと清掃をしましょう。
シーリングファンの活用
シーリングファンとは、天井に設置してファンを回転させることにより、空気の流れを作って室内の温度差を減らしてくれる機械です。
天井が高い施設や家庭で利用されていることが多く、冷暖房の効果を高める働きもあります。
冷たい空気は下に溜まりやすく、暖かい空気は上に昇ってしまうという性質があるので、エアコンをつけていてもなかなか設定温度にならないことがありますよね。
シーリングファンが付いていると、このような室内での温度差が無くなり、お客さんが施設内のどこにいても快適に過ごしてもらえます。
設置にある程度の金額が必要なのと、天井に取り付けるので掃除が大変なところがデメリットとして挙げられます。
②照明をLEDにする
スーパー銭湯は、夜間に営業することが多いので電飾看板を利用したり、お風呂場・脱衣所・休憩所すべてに照明が必要になるため、照明にかかる電気代も多いです。
電力消費量が少なく、寿命も長いLEDを照明に使うと、長期的に見た照明コストはかなり削減できます。
蛍光灯に比べればまだまだ効果ではあるものの、最近ではLED電球の価格も少し下がってきています。
省エネに力を入れてLEDを利用する企業に対しては、補助金が出ることもあるので一度確認してみましょう。
【心がけだけでは削減できない!電力代の見直しで節約!】
省エネ・節電に対する意識と工夫で、少しずつ光熱費を節約することはできます。
しかし、温泉浴場でいちばん優先されるのは「お客様がゆっくりとお風呂に入り、リラックスして過ごしてもらうこと」です。
電気代の節約を考えるあまり、お客さんが過ごしにくい空間になってしまっては意味がありませんよね。
そんな時は、思い切って電力会社の見直しを行ってみてはいかがでしょうか?
2016年から電力自由化が始まり、個人でも企業でも個々の電気の使い方や電力使用量に合わせた電気料金プランを選べるようになっています。夜間の営業時間が長いスーパー銭湯では、昼間の電気料金が高くなる代わりに深夜に使う電気料金が安くなるといったプランを提供している会社もあります。
いくつもある電力会社を比較し、おすすめの会社を選択してくれるサービスも行われているので一度調べてみましょう。
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